吉村昭のエッセイを立て続けに四冊読んだ。これからも寝しなに小旅行に読み返すだろう。それにまだ読んでいないエッセイ集もある。楽しみは後に取っておこう。
どうしてもっと早く吉村昭に気付かなかったのだろう。たまたま手に取った作品が詰まらなかったのか、私が若過ぎたのか。
勿論、やや硬いというか少し頑なな感じを受ける部分はあるが、それは小説家なので当然だろう。平凡な人には一冊は書けても、決して何十冊の小説は書けない。
彼は彼が書いた作品に出てくるような人なのだと強く感じた。そしていろいろこだわりがあっても畢竟、普通でまともな人だという印象が残る。
長崎の女は危ないにニヤリ。
戦艦武蔵を書く巡り合わせが凄い。斉藤十一という慧眼の怪物に驚く。
些末なことかもしれないが、書いておきたいことがある。彼の経歴を見ていたら従四位とあった。四位とはなんだと非常に不愉快になった。彼が第一等の人間なのは明らかで、大体人に何位などという順位を付ける発想とは相容れない。簡明に優れた小説家でよいと思う。本当は優れた男子と言いたい。吉村さんも諒とされよう。
どうしてもっと早く吉村昭に気付かなかったのだろう。たまたま手に取った作品が詰まらなかったのか、私が若過ぎたのか。
勿論、やや硬いというか少し頑なな感じを受ける部分はあるが、それは小説家なので当然だろう。平凡な人には一冊は書けても、決して何十冊の小説は書けない。
彼は彼が書いた作品に出てくるような人なのだと強く感じた。そしていろいろこだわりがあっても畢竟、普通でまともな人だという印象が残る。
長崎の女は危ないにニヤリ。
戦艦武蔵を書く巡り合わせが凄い。斉藤十一という慧眼の怪物に驚く。
些末なことかもしれないが、書いておきたいことがある。彼の経歴を見ていたら従四位とあった。四位とはなんだと非常に不愉快になった。彼が第一等の人間なのは明らかで、大体人に何位などという順位を付ける発想とは相容れない。簡明に優れた小説家でよいと思う。本当は優れた男子と言いたい。吉村さんも諒とされよう。