駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

無駄を省くメイ案

2009年07月04日 | 世の中
 限られた資源をいかに有効に使いこなすかは今の日本に課せられた難題の一つだ。
 Mottainai(勿体ない)というのは、素晴らしい精神だが、付け焼き刃では実行し難しい。
 私は幼い日の教えが習い性となり、人の居ない部屋の無駄な電灯は消して回っているが。女房にはそういう感覚がない。たかだか二歳しか違わないし裕福度?貧困度?ではさしたる違いのない家に育ったはずだが、どういう訳か。
 嘗て一度苦言を呈したが、たいした金額ではないと、とんでもない答えが返ってきて血圧が上がったので諦めた(これは夫婦平和に暮らすコツ?)。
 道徳というより一種の美的感覚なのだと私は思うのだが、百五十年前の日本にあってイザベラバードやチェンバレン達を感嘆させた精神は藤原正彦氏がいくら力説しても、急に取って付けることはできない。幼い日々に日常として周りに無ければ身に付くものではないだろう。
 そこでやはり無駄を省くには合理的現実的に誘導する方策が良いと思う。スリムに暮らせば税金が減るような仕組みをこさえるのだ。例えば累進消費税率とか社会寄与減税とか。どうも言葉がちょっと嫌らしいが、今は計算機があるので、暗算の才能が無くても細かい(税)率に対応できるので、現実的に可能なアプローチだと思う。
 日頃減量指導で苦労している町医者としてはカロリー税を導入して欲しい。何を食べても一食600カロリーを越えるとカロリー税が課せられ、200カロリー毎に追加課税されてゆく。割り勘の場合はどうなるか見物だ。きっと、厚労省財務省共に興味を持つと思う。外食産業や蛍市民(甘い水でふらつく)の反対はあると思うが、是非実現させて欲しい。
 
コメント (4)
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