”ピーポー”といきなりPCの電子音が鳴った。娘から約束通りSkypeが来た。たった今息子夫婦にその話をしたばかりだった。しばしの後、PC画面に向こうの妹家族の画像が映り、右隅にはこちら画像が映っている。産れたばかりのベビーが2才になって首を傾げ「叔父さん」を見つめている。いつもはジジババしか映らないのだから面喰っているのだろう。
夕食後の風呂から急いで上がってきた11才の双生児の従姉妹達が、濡れた髪のままPCの前に陣取り動かなくなる。双方が画面を見つめあいしばし言葉がない。遠く太平洋を隔て、目覚まし時計ででゴット起きしたばかりの2才と4才の姉妹はますますキョトンとしてる。子供達はドギマギが行き来して会話は思うほどに弾まない。それもその筈。2年ぶりの対面なのだから。しかも息子達家族にとってはPC電話は初体験で、話し言葉自体も違うのだから。
飛行機で往来すれば乗り継いで13~4時間はかかる距離。この文明の利器はそれを一瞬で繋ぐ。時差をクリアーすればいいだけ。しかも無料ときている。その辺の事情は理解不能だが有難い事この上ない。日本語を学びたい子と英語を学びたい子供達。お互いのニーズも一致する。長ずるにつれ祖父母参りは遠のきがちになっている。Skypeはも一つの強力な引力になってくれそうで嬉しい。