先日某国からやって来た旧友の言葉につられて「曼珠沙華」の球根を上げた。原産地は東アジア周辺なので彼の地には見かけないらしい。彼女は喜んでくれたものの、サテどうやって連れ帰ろうかと思案したようだ。
ムリだったら捨てても構わないからと言いつつ渡したものの、余計なお世話?と気になっていた。猫殿の顔は明らかに「余計なことをして・・」と言っていた。彼女は1ヶ月間日本で大事な打ち合わせや観光、旧友知人との邂逅に飛び回り爽やかに帰国した。
帰国報告にかの「球根運びの奥の手」が語られていた。時節柄売り出されていた筍の糠からヒントを得て糠にまぶし、らっきょう、奈良づけなど臭いの強い漬物類を買い込み、ギューギューに詰め込んで運んだが・・。
案の定税関でひっかかり、知恵を働かして東洋系の男性の係官の列を選んだ。万一に備え準備怠りなく堂々と振舞い、らっきょうなどと違いニョキニョキ髭根の生え出していた球根を「私の故郷ではこういった方法で塩漬けするの」と説明して通過した・・という。曼珠沙華万歳。日本女性バンザイ。(写真は姫ウツギ)
いつの日にか「曼珠沙華街道観光ツアー」なんてのができたらどうするの?
でも、韓国では「相思華」と呼ばれています。
二人の友情を重んじて、超法規的措置として黙認...ダ。