娘が「咳をしているから今日は外に出さないで」と言いおき、チビさん2人を置いてサッサと出勤した。高層階に住んでいるなら兎も角、無理なハナシ!庭続きの外に出すなナンテ。”サァ~サッ お庭へ”。
帽子、ゴム手、チリ取りと用意するバァバに習って、いつものように「私の錆びた鎌とゴミ受小鉢」を持ってチビも準備完了。錆びた鎌を振うと虫と出くわし、急いでバァバにしがみつく。それでも最近は慣れジット動きを追う。アリは忙しそう。ダンゴ虫、ミミズは土中に潜り込んだら出てこない。そこで”虫を出して”と私の手を引く。
と止むなく、私の庭作業は中断され節をつけて物語の始ま~り。”虫さん虫さん出ておいで~ アリさんアリさんどこいくの~ お仕事いくの~もういくの? あっちのアリさんお仕事だ~ 引っ張っているのは何・ミミズ? こっちのアリさん手伝ってる。ガンバレ・ガンバレ~!” 庭作業中にのみならず、風呂の中、団欒中にも催促され、その種のお話が苦手なジィジよりバァバの出番が多いせいで、家事の滞りは今しばらく続く。
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