女王様がお出ましになりました。車の後部座席で運転席に背を向けてお座りになり、お休みのまま。車のドアーはソッと開けられ、持ち物は運び出されましたが、未だお眠りになったままです。その内、気配を感づかれたのかお目覚めになり、しばし眺め回したのちニッコリ笑みを浮かべられました。
おとなしの構えからジイジ、バアバを認知したトタンに戦闘開始です。戦闘は始まったら最後お昼寝の小休止を除いて、夜の眠りに就くまでひたすら続きます。女王様は丸で疲れをお知りになりません。また、何でも口に入れて味見をしないと気が済まないようです。ハイハイでかなりのスピードで突っ込んでゆかれます。油断がなりません。こちらの都合もへったくれもありません。戦闘要員の交代をするしかないのです。
離乳食が進んできてママが居なくても大丈夫になったのですが、そこはヤッパリbaby。夜眠りに就く時はママの匂いやオッパイが恋しくて泣き止まずジイジ、バアバを困らせます。泣きつかれてそのまま眠りに落ちていくしかないのです。
カッ飛びだった娘も女王様には最高の母親のらしく、自分の娘に対しては「らしく」しているらしい。成人した娘の我儘は苦かったけれど、無辜の女王様の我儘は全面的に「かわゆい」ばかり。言語をもたない、駆使しえない乳幼児は特ですね。ひょっとして、コミニュケーション能力を獲得するほどに人は可愛さとは程遠くなってゆくのでしょうか? では終末に向かうにつれそれが衰えてゆくのは、可愛さに回帰していくということなのでしょうか?