散歩の途中農家の畑を観察する。5月になると、さらさらした土の畑にはすくすく育ったタマネギが、にょきにょき土の中から半分顔を出してならんでいた。昨年植え付けた庭のタマネギの成長はずっと変調だった。そしてついに収穫はあきらめた。
土壌や肥料の問題だろうが、今のところ全くその解決策はわからず打開の目途は立たない。キュウリ、トマト、ゴーヤなどの果菜類は勝手に育ち、毎年それなりの収穫がある。初めてのダイコンはまあまあ、しかし初めてのニンジンそして葉茎菜類に分類されるという初めてのタマネギは完全な失敗に終わった。
6月10日にヒメジョオンが咲いていることに気づいた。まるで同じ姿のハルジオンとヒメジョオンの二つがあり、5月の小満の頃に入れ替わることを知ったのはつい最近だった。そして二つの見分け方もそのとき知った。茎から出る葉のつき方が異なる。(6月10日の姫と春)
楚々として風にゆれるヒメジョオンを見つけた場所は、5月のハルジオンの場所とは異なっていた。そこへ移動して観察するとそこに立ち枯れしたハルジオンの姿があった。その近くの畑で若者二人が見なれない作業中である。尋ねると「赤米」の栽培だという。田んぼでなく畑だ。秋に収穫するという。私の楽しみが一つ増えた。