玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*夫婦の呼称

2021年06月10日 | 捨て猫の独り言

 夫婦の呼称の問題は、「呼び方、呼ばれ方」、「家の内と外」「相手配偶者の呼び方」などに分岐してゆく。私の場合は「妻」のことを「連れ合い」「家内」「カミさん」「同居人」などをその時々の気分で使っていたように思う。よく知る相手には、実名の「〇〇子さん」となっていた。

 「嫁、女房、ワイフ」などはあまり使ったことがない。「パートナー」は連れ合いと同じような印象だから、もっと普及してもよさそうに思う。そうならないのは「一歩前を行ってる感」が少し鼻につくからだろうか。(カボチャの雌花と雄花)

 

 「同居人」は少数派のようだ。ところで知人の柔道家が「奥様」のことを、一貫して「敵」と呼んでいた。これにはさすがにびっくりである。ウイルスから妻にいたるまで、原理的には心身の安定をかき乱すものは「敵」にカウントしているものと考えられる。

 日本語は多様だが「夫」「妻」が一般的になってきている。それでも悩ましい問題が残っている。男性の配偶者に対しての「奥さん、奥様」は許せる気分がする。それに対して女性の配偶者の「ご主人、旦那さん」はどうしても抵抗感は残る。しかし「夫さん」が広まるとはとうてい思われない。

コメント
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