玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*暦と運勢暦

2021年02月15日 | 捨て猫の独り言

 伝統的なカレンダー(暦)が新しく我が家にお目見えした。今年は令和3年だが平成33年・昭和96年などの記載は目新しい。また不明なことも数多くあった。たとえば2月12日の枠の中には「旧1月1日」「先勝」「かのと う」「一白」とある。欄外には「農事暦」がある。また2月の「大安」は5・11・16・22・28日とか、それとセットで「一粒万倍日」「不成就日」「三りんぼう」などがある。

 2月の農事暦には、農=麦の踏圧、土入れ、追肥など。趣=シクラメンの移植など。花=椿、白梅、紅梅、金せん花。釣=クロダイ、アイナメなどと書かれている。あるとき夕刊が配達されない日があった。翌日に電話すると、さっそく配達の方が昨日の夕刊を届けにきた。お詫びのしるしと受け取ったのは、「令和三年・運勢暦」だった。なんと、この本でいくつかの暦の謎が解決した。さらに運勢暦には百円ショップの大創出版と、神宮館の千円のものがあることも知った。内容はほとんど変わらないという。この値段の差はどうしたことだろう。

 運勢はともかくとして、まず「十干十二支」を組み合わせた六十干支は年ばかりでなく月や日までにも割り振られている。つまり干支には月の干支、日の干支があるのだ。2月12日が「かのと(辛) う(卯)」なら13日は「みずのえ(壬) たつ(辰)」となる。干支とは六十干支が順番に割り振られ、最後までいったらまた最初に戻るという繰り返しだが、理解し説明するのは意外と難しい。(写真は国分寺崖線あたり)

 

 「二十四節気」の他に、節分、初午、彼岸などの「雑節」があり、さらに吉凶の判断を行う「選日」があるという。その一つである「三りんぼう」はこの日に棟上げ、建築を行うと向こう三軒両隣まで焼き滅ぼすという大凶日だ。よく目にする「先勝→友引→先負・・・」などは江戸末期ごろから流行して「六輝」と言うのだそうだ。「一白水星」「二黒土星」など「九つの本命星」に分けられて運勢は決まる。九つのグループごとに年間の「毎日の運勢」が一冊にまとめられたのが「運勢暦」である。

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