玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*故郷のカレンダー

2020年12月24日 | 捨て猫の独り言

 新聞の連載小説を読むことはすくない。よく知る近くの町が登場するということで、毎日新聞の高村薫の「我らが少女A」を読み続けたのは3年前だった。その名を初めて知る松浦寿輝の「無月の譜」が、同じ毎日で12月から始まった。将棋の駒をめぐる探究の物語だ。囲碁と似た将棋の世界のことなので読んでみる気になった。

 東京のコロナの感染者数が急増したこともあって、10月から再開した公民館の「碁苦楽会」の参加者は最終日の18日金曜日には6名という寂しさだった。比較的若い方の私は3カ月間皆勤で終えた。この時期に前向きでいられたことを誇りとしたい。それに今期は勝率も良く、来期からは持ち点を上げて打つことになる。

 新聞歌壇の故郷鹿児島からの投稿の2人に注目している。ともにますます活躍しているようだ。12月15日掲載された垂水市の岩元秀人さんの作品は感動もの。《やわらかく「霧ね」とつぶやきかけしときあなたはすでに夜霧でありき》評には「あなたの姿の消え方が美しい。夜霧のメルヘンというべき静かな作品である」とあった。

 

 今年も友人が、鹿児島銀行発行の年間カレンダーを関西から送ってくれた。奄美の「大島海峡」を俯瞰する2014年のものは今でも保存してある。昨年は「桜島」だった。今年は「鶴丸城の城門」である。背後には城山、その地形を利用した独特の城の城門が、今年4月約150年ぶりに民間主導で復元された。10月に帰省したとき、私もこの城門の前に立っている。

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