玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*親鸞のアニメ映画

2018年03月05日 | 捨て猫の独り言

 古いカセットテープを繰り返し見ている。もう使うこともなくなった奥行きのある重い卓上型のテレビで再生する。30年も前のNHKテレビの囲碁講座「これならわかる定石の活かし方」で講師は石倉昇で聞き手は島田広美だ。当時は録画することに精一杯だった。再びこの録画を見ることが今や囲碁の学習の中心になっている。

 

 親鸞聖人90年の生涯を全6巻に描いたアニメ映画「世界の光・親鸞聖人」の第1巻の上映会が近くの公民館である。ポストにそんなチラシが投げ込まれていた。夏目漱石も驚いた親鸞聖人の肉食妻帯のキャッチコピーが目に入る。好奇心やら気分転換やらで上映会をのぞいてみる気になった。

 初回はうっかり遅刻して上映中に忍び込むことになった。参加者は少なく、DVDを操作する一人の上映スタッフと私を含めて5人ほどだったか。第1巻の上映時間は1時間10分で誕生から29歳までだった。アニメは予想以上に興味深いものがあった。人物の動きはぎこちなく本格アニメの滑らかな動きではないが、解説に用いられている言葉が明解だ。

 布教やDVDの販売などが目的の上映会だろう。アンケートを書いたり、昨年度の月刊誌を一冊もらったりした。その後も公民館を巡りながら行われた第2、3、4巻の上映会に私は参加した。参加者は相変わらず少ない。顔なじみになったスタッフに、私は「アニメの出来に感心して見続けています」と答えた。なぜ生きるかが一大事だという教えだ。

コメント
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