例年だと秋まきのシュンギクは年内には収穫があり、冬を越して春分の頃には菜の花になっていた。今年は育ちが悪く全く収穫できない。2月には畝を掘り返した。3月早々の春まきで巻き返しを計る。庭の不作は最近の野菜高騰と軌を一にしている。
2時間ウオークの南のコースを考えた。南へはこれといった快適な緑道がない。家から南に行くとすぐに国分寺市だ。車の通らない細い道を選ぶ。南の折り返し地点は国分寺崖線(通称ハケ)の「お鷹の道」にある「真姿の池」を予測した。新府中街道の建設が国分寺市側では急ピッチで進んでいる。近い将来に小平市でも凄まじい家屋撤去が始まるだろう。
西国分寺駅の近くJR中央線の南に都立武蔵国分寺公園がある。そこの円形広場を斜めに横切って対角にある公園正門を出たところに、電気機器メーカーのリオンがある。ここで私は補聴器を買った。リオンの横の細い道の先は崖になっている。木立の中の石段を下ると、そこが「真姿の池」だ。時計を見ると、もう少し先の武蔵国分寺跡まで行けそうだ。
武蔵国分寺跡は全国の国分寺跡に比べても規模が大きく、古代の東山道沿いの東に僧寺、西に尼寺が配置されていた。僧寺の金堂や講堂の跡地を復元整備中だった。近くには真言宗豊山派の寺院である国分寺がある。その境内ではいろいろな万葉の植物を見学できる。府中街道の向こうにある尼寺跡まで足を伸ばすには、片道1時間の制限を超える。