玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*外堀通り

2016年05月16日 | 捨て猫の独り言

 子供の日は二十四節気の立夏だった。その翌々日に外堀通りを歩いた。陽射しの強い日だったが木陰、ビル陰が以外に多く快適に歩くことができた。外堀通りの正式名称は「東京都道405号外濠環状線」で全長約12.5Kmという。四ツ谷を起点に時計回りに歩いた。新橋での昼食時間を入れて4時間30分かかった。にぎわう皇居(内堀)ランに対して、稀に外堀ランが企画されることがあるという。

 外濠はかつて江戸城を取り囲み、また内濠や江戸湾ともつながっていた。現在はその外濠にほぼ沿う形で外堀通りが通っている。ところが外濠自体は戦後の瓦礫処理や、1970年代の飯田濠の埋め立てまで濠を埋めることが度々行われてきた。現在は都市景観の一つとして保存していこうとする考えが一般的だという。

 四ツ谷駅は埋め立てられた外濠に作られている。少し先の市ヶ谷橋から飯田橋まではかつての外濠がそのまま残る。右に法政大学、左に東京理科大を見て外濠は飯田橋で途切れて、つぎに神田川の一部となる。東京ドーム、順天堂大、東京医科歯科大を左にみて、昌平橋を渡り南の神田に向う。つまり外堀通りはここで神田川と別れる。ついで内神田の鎌倉橋交差点を左折して日本橋川にかかる新常盤橋を過ぎると左に日銀本店が見える。日本橋川は神田川の小石川橋のたもとから南下し永代橋付近で隅田川に注ぐ水路だ。現在は首都高速池袋線に蓋をされた形になっている。

 

 呉服橋でその日本橋川を渡る。ここから先は赤坂見附の弁慶濠まで水面を見ることはない。かつて呉服橋で日本橋川から分流し南下する外濠川があった。また溜池の特許庁の辺りから東へ流れる汐留川があり外濠川と新橋駅近くで二つは合流していた。それらが完全に埋め立てられて外堀通りとなっている。右に東京駅、有楽町駅を見て新橋駅を右折する。昼食の後、特許庁、首相官邸、日枝神社を右にみて赤坂見附を経て、紀尾井坂の辺りで外堀通りに並行している土手道に登る。右に上智大、左に外濠の底にできた上智大のグランドが見下ろせる。 

 

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