玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*正月四日のこと

2015年01月05日 | 捨て猫の独り言

 聞き手は作家の五木寛之である。サッカーの岡田武史との対談を読んだ。興味深いことが多かった。「ゾーンに入る」という言葉は私には新しい。ある状況下において、潜在的に持っているパワーが最大限に発揮される超集中状態のことで、岡田は選手時代に自身が体験したという。つぎに伝統的に日本人の骨盤は後傾しているという。逆に西洋人の方は前傾している。外国人の女性が着物を着るとおしりがぽこっと出て似合わない。

 「体幹」に着目して後傾をグッと締める筋肉を鍛えてみたところかなり変わったという。聞き手の五木はゲストよりも饒舌である。甲子園の野球の入場行進を見ていると、日本で稲作文化がはじまって泥の中にズブズブッと水田の中を歩いていた名残りを感じる。日本人がひねりを利かせて手を振って歩くようになったのは明治以降だ。それまでは右手と右足を一緒に出して歩くいわゆる「ナンバ歩き」で歩いていた。

  

 多くの刺激を受けて読み終えると、陽光に誘われて昨日は標高599mの高尾山に出かけた。登りはセメントで舗装された幅ひろい道が続くコースにする。子どたちがまだ幼い時に一緒に登った時のことが思い出された。久しぶりの高尾山は、さまざまな童子像が点在し、六根清浄の置きものなどで整備されていた。薬王院の境内を通り越して山頂まで行く。風もなく暖かい中でコンビニのおにぎりで昼食だ。山頂から白く高く輝く富士山を望むことができた。帰りは細くて石ころむき出しの琵琶滝コースを下りる。

 家に帰りつくと心待ちしていた賀状が届いていた。筋力が衰えて起立も歩行も困難ですが、お陰様でほかは元気です。外出が難しいので各位各方面にごぶさた致しております。筆圧は衰えましたが筆ペンでご覧のような字を書くことができるし、パソコンのキーを人差し指で叩けるので助かりますとハガキの宛先面にびっしりと書き込まれている。本文はこれまで通りの月毎の回顧川柳38首が印刷されている。【ヘイトスピーチ】戦争をしたくてわざわざ敵創る【閑居】コンビニの稲荷で一人喜寿祝い(私のこと)【笑えない】特売へ燃費忘れて駆け付ける【派遣法】そのうちロボットだけが正社員。困難な状況だと思われるが前向きな心に励まされる。さてこのブログの更新を以前の週一回のペースに戻します。

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