玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

最近遭遇したひとこま

2012年01月19日 | ねったぼのつぶやき

 年末年始の休みを終えてディケアーも再開された。中休みとしてはわずか7日間だが、通所の曜日によってそれ以上の休暇となり利用者さんは家庭で過ごされた事になる。近年、お正月といってもとりたててイベントもなく、初詣をするぐらいだが、それでも新たな年として気持ちは切り替わる。

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 高齢になり息子さん宅に呼び寄せられ2年経過した利用者さんがいらした。その方は耳こそ遠いが自立心が強く、電車で買い物に出かけたり、金銭管理も自分でなさっていた。いつも「塗り絵張」を持参し塗り絵を楽しまれていた。その方が休みの間に-5Kg減でゲッソリとなっていた。元々細身の方だが、丸で風貌が変わり鼻や顔がとんがり、体力・気分の落ち込みも激しかった。

 家族とメモや電話を通して事情が判明しつつあるのだが、人として最も大事である「自立心の強さ」が我の強さと結び付き、甘えられない、甘えても良さそうなものをと捻じれてしまったようだ。普段から個室をあてがわれ、食事も洗濯も自己調達だったところ、何かの拍子に(詳細は不明)閉じこもり状態になり、食事の調達もママならず、息子さんの差し入れにも手をつけずだったらしい。ディの中で少しづづ心を解し、通所回数も増やして歩行距離の延長を計っている。介護に関して御家族と認識を共有できる場合は協力しあえるが、一致に至らない場合が多々ありジレンマも多い。

コメント (2)
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