玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*年末の旅

2012年01月03日 | 捨て猫の独り言

 いつも心待ちにしている二十四節気のパンフレット「玉川上水の四季」が中断している。発行者の鈴木忠司さんが12月に入って体調を崩されたためだ。12月中の2冊の大雪(12・7~)と冬至(12・22~)が未発行のままである。パンフレットの発行以外にはギャラリーの展示は続いており、2回のミニ観察会も鈴木さんは姿を見せて私たちの先頭に立ち、これまで通り案内してくれた。鈴木さんは多くを語ろうとしないがかなり変調を来したようだ。早く完全回復されることを願うばかりだ。

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 年末に西宮市を拠点にして「青春18きっぷ」の旅をした。27日は伊勢神宮を初めて訪れた。行きは大阪から天王寺、奈良、加茂の関西本線で、亀山からは参宮線で津、松坂と南下して伊勢市駅に着く。列車は天王寺駅を出て生駒山地と金剛山地の間を流れる大和川沿いに奈良盆地に突入する。まもなく笠置山地の稜線があかね色に染まり陽が昇り始めた。加茂から亀山までは木津川渓谷沿いにたっぷり時間がかかる。帰りは柘植で乗り換えて甲賀、草津を経て昨日も利用した東海道本線で大阪駅に戻る。草津線区間において稜線に陽の入りを眺める。

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 お伊勢さんは想像以上に清々しい場所だった。ともかくバスで20分の内宮(ないくう)を目指す。いわゆる伊勢神宮(内宮)は川向うの小高い森の中だった。大鳥居をくぐって五十鈴川にかかる檜造りの宇治橋を渡る。橋の檜の色の白さまでが神々しく感じられる。橋が水にさらされる部分には欅が使われているという。境内の参道沿いにはいやがうえにも時を感じさせる巨木が立ち並んでいる。二十年ごとに神殿が建て替えられるという。平成25年の遷宮の準備がすでに始まっていた。絶えることなく続けることが権威につながるのだろうか。まいりましたである。門前のおはらい通りとおかげ横丁は人出でにぎわい楽しめる。再びバスに乗り駅の近くの外宮(げくう)も見学した。

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 28日は休養日として西宮の酒蔵通りを散策した。大関、日本盛、白鷹、白鹿などよく知られた酒蔵が集中している。思いがけず西宮えびす神社にたどり着く。昨日すすはらいが行われ、「逆さ門松」の取り付け作業があったという。29日は高松の栗林公園を訪ねる。岡山から瀬戸大橋を渡り大阪から高松までは普通列車で片道3時間半である。駅前の中央通りから兵庫町商店街のアーケードを左に入ってすぐの「うどん市場」はおすすめだ。安くておいしい。腹ごしらえをしてそのまま中央通りを30分も南に行くとそこは栗林公園の東門だ。名とは裏腹に栗の木はほとんど見かけない。紫雲山を背景に園内には隆々たる松の木が数多く存在する。(最後の写真は逆さ門松)

コメント (1)
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