玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

薬用植物由来「雲南百薬」

2010年09月23日 | ねったぼのつぶやき

 彼女が持参した植物は苗ポットに植わった一本のツルだった。知人の訪問も初めてだったが、その植物を観る(食す)のも初めてだった。ツル科というので勝手口の横の紅カナメの木に這わした。苦瓜、ナタマメ(たっばけ)と3種並べたが一本づつ成長した。手元に這わせ直して以来葉っぱの茂りを観察してるが、節々にしだれ花迄付けて目を楽しませてくれる。

P1070803

 南アメリカが原産で、わが国へは、古い時代に薬用植物として琉球列島に渡来した。蔓性で他の樹木などに絡みついてよじ登る。葉は鮮やかな緑色で厚く心形をしている。秋に総状花序をだし芳香のある小さな白色の花を咲かせる。塊茎の増殖によるほか、落下した零余子(むかご)によっても増える。葉にはビタミンやミネラルが豊富に含まれ、野菜として利用され、別名で雲南百薬、琉球百薬、丘若芽と呼ばれる。

 お浸しはツルムラサキに似てヌメリがあり、濃厚で野趣に満ちた味である。上記のように栄養に富みより育てやすいこの野菜は、キッチン野菜としてベランダ菜園、行灯作りなど楽しめそう。猛暑の夏には手近な摘み菜として重宝し、経済的にも台所を潤してくれよう。しかも薬草由来とはなんとも有難い。第2のタッバケとして案外イケルカモ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする