玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

受刑者が盲導犬の育成

2009年06月19日 | ねったぼのつぶやき

 昨夜英語レッスンのスピーチで聞いた話である。官民協働の刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」で、盲導犬となる子犬の育成をする国内初の受刑者矯正プログラムがスタートした。「受刑者の矯正と盲導犬の育成は、社会貢献という面で共通している。社会に役立っているという自信を持ってもらいたい」と推進者は語っている。 

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 生後3ケ月未満のレドリバー3頭が、希望者から選ばれた受刑者(5人1組で1頭担当)に手渡され、満1才になるまで24時間寝食を共にするのだという。個室にゲージを持ち込み、作業中に子犬がトイレに行きたい素振りを見せたら、刑務官に許可を受けトイレに連れてゆくのだという。「犬も人間と同じ。人間が好きになるように育ててほしい。そのためには人間がその子犬を好きにならなければいけない。幼い時に誰かといつも一緒にいることが心の安定につながる」としている。

 国内で盲導犬は1000頭。必要としている視覚障害者は4700人とされる。訓練士は犬とも人ともコミュニケーションをとる仕事。1頭でも多く盲導犬を受刑者と共に育てたいと松本健太郎さんは言い、受刑者側も甘やかしすぎないよう育てたいと言っていた。久しぶりに聞かされたいい話だった。

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