玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*参禅会

2007年06月30日 | 捨て猫の独り言

 高円寺の曹洞宗のお寺で毎月20日に参禅会が開かれる。夕方6時からの会に初めて参加した。数学科の同僚でその寺の若き住職から初めての方には説明することがあるので30分前に来てくれと言われた。その日は本堂が坐禅堂に設えられていた。

 住職婦人の友人と思しき女性と私の二人で住職から作法の説明を受ける。堂内を歩く時は叉手(シャシュ)という手の組み方をする。左手の親指を握り、外から右手で覆い、みぞおちあたりに平行におく。叉手のまま入場し坐位(すわる場所)に向かって合掌低頭する。引き続き右周りに回って坐位を背にして合掌低頭する。球形座布団の坐蒲(ザフ)の上に浅く腰掛け右周りに回って背骨が坐蒲の中心に来るようにする。左足を右ももの上にし、両ひざを畳に着くようにする(半跏趺坐)。右手を足の上に置き、その上に左手を重ねて親指どうしをつける(法界定印)。

 最寄り駅は地下鉄丸の内線新高円寺駅である。私はJR高円寺駅で降りて初めての街を歩くことにした。北口には純情商店街がある。南口はアーケードのあるルック商店街とアーケードなしのパル商店街が続きそれを抜けると青梅街道に出る。地下鉄出入り口と寺はその街道に面して両側に位置していた。20分ほど歩いたろうか。

 会は高僧の法話から始まった。法話の前に参加者の発願文の唱和に驚く。参加者は若き僧侶、近隣の高齢のご婦人たち、そして私のような者で総勢20人ほどであった。一時間あまりの法話のあとに休憩が入り、ご婦人方はお帰りになられた。いよいよ坐禅に入る。30分ほどの坐禅の静寂のあと 「普勧坐禅儀」 を両手に掲げ全員で低音にて読唱した。太鼓や鐘や木版でいろいろな合図が行われた。一時間ほどで坐禅が終了した。雑念や妄想を相手にしないようにというが私には困難だ。これも後で知ったことだが法話をされた方は泉岳寺の住職で駒澤大学の教授でもある方という。今回私は形から入るという気持ちで参加させていただいた。

コメント (2)
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