玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

取扱説明書

2006年05月16日 | 捨て猫の独り言

 マイカーには執着がない。免許取得が43歳だった。そういえば長距離ドライブの経験もほとんどない。長きに渡ってマイカー通勤をしたが、最近は快適な自転車による通勤が続いている。路上では安全運転していても激突される確率はかなり高い。この機会に車の放棄を提案したが受け入れられなかった。4月のはじめに新しい車が届いた。今後も走行距離は少ないだろうから割高の自動車税を支払うことになる。古い車は結婚したばかりの娘に譲った。

 新しい車にはカーナビが搭載されている。分厚い取扱説明書で新たに学習しなければならない。このところ運転をしり込みしている私にその役割が与えられたのは自然の成り行きである。しかし説明書を読み通す根気はない。助手席で基本操作を覚えてあとは試行錯誤である。カーナビで大助かりでしたという場面を想像するのは今のところ困難である。また高速道路を利用するでもないのに、車始動の際は毎回 「ETCカードが挿入されていません」 とのアナウンスがある。多くの機能があるのにそれを使いこなせていないという感じを味わう。この欠落感はなんとかならないか。

 おもちゃの電子楽器、電子腕時計、デジカメなども取扱書なしでは先へ進まない。私の身の回りにはそんな道具がやたらと増えている。人間社会の飽くことのない利便性の追求に困惑しそして驚嘆する。私が毎日のように手を触れているパソコンはその最たる物だ。初級者である私のありのままを告白しよう。このブログ画面にバックナンバーがある。マウスポインターをその文字の上に運ぶと人さし指をのばした手の形(指さし状態)になる。ここでクリックするとジャンプして表示されていない古い記事でも見ることができる。そんなことを知ったのが二ヶ月ほど前のことだ。遅々とした歩みなのです。

コメント (3)
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