玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

28)鯨こい家一門会寄席

2006年05月07日 | ピースボート世界一周

Peace_boat_217_1

 10月4日ファイナル寄席に向けて一週間の中、船内新聞で拾っただけでも、午前午後と予行演習を含めて併せて少なくとも13回の練習が行われたようだ。時間外の自主練習もあったろう。

Peace_boat_1441

 弟子の募集には年齢制限は設けられなかったので、若人から熟年、老年に至るまで参加者があったようだ。夜はバ-に変身するスポーツバーでは午前中に玉簾の特訓が。午後はシアターで朝夕に上演される映画の間を縫って寄席の特訓がなされていた。

Peace_boat_143

 たまに近くを通ると、練習の声や簾の竹の音が漏れ聞こえてきて、練習風景が垣間見えた。そんな慌しく厳しい一週間が過ぎていよいよファイナル寄席当日がやってきた。こういったイヴェントの多くはそうだったが、予行演習や飾りつけのため、会場は締切られ立ち入り禁止になる。そしていよいよ期待感は高まり、指定の時間前には長い廊下に長蛇の列が出来た。

Peace_boat_167

 さていよいよ開演。会場には本格的な高座がしつらえられ、演目も正式に書かれていた。揃いの衣裳を着た玉簾が終わると、一婦人の口上の下「はじまり~はじまり~」と拍子木が打ち鳴らされた。菊千代師匠に命名してもらった弟子達は一人づつ和服を着て登場し、高座に上がり弟子名を名乗って寄席は始まった。

Peace_boat_161

 演目は「南京玉簾」「リレー落語」「小噺」「大喜利」であった。「玉簾」には約10名余だったろうか?大方揃っていたが長老が参加されており、ご本人は大真面目だが2、3歩遅れ、聴衆はハラハラで可笑しかった。「リレー落語」は一つの落語を10人の弟子で仕上げ、「小噺」は数名の弟子が個性に合った小噺を披露していた。圧巻は「大喜利」。客席から声の掛かった「フレーズ」を使い「~と言えば~と説く。その心は~である。」という風に淀みなくこなせていた。

Naoshi 私など、こんな風に本格的に仕上がるとは思ってもいなかったので、多いに楽しめた。当事者はひとしお満足であったろう。それにしても菊千代師匠はスゴイ!!。練習場になったシアター。スポーツバー。寄席本番。写真不足で残念。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする