Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

グローバルな視点で進むインド・米国依存、近隣国との仲たがいに時間を費やす日本

2015年09月19日 | 国際・政治

先週日曜日に一緒だったインド人ご夫妻と、短時間、しかもつたない英語の私相手でしたが、政治の話なども話題にしていました。 

彼らは私に、安倍政権、そして日本国民の中国、そして米国に対する感情などについて質問してきたので、それに対して答えつつ、私の方もインド人が一般的に中国や英国、米国、ロシアや周辺国についてどう思っているかを質問しかえしました。 

「インド独立後、インドが軍隊をもってなかったから、中国に攻め込まれた。でも、まあ、中国はインドの良いビジネス相手。でも、中国人の観光客は多くない。」
「イギリスはインドから搾取した国」
「モディはインドはロシアともアメリカとも、他の国とも皆(パキスタン以外?)うまくやっているわ。」 

奥さんの方は、彼女の出身地域がパキスタン国境の州であることもあって、パキスタンに対してはご主人より悪感情を持っているようでしたが、二人共周辺国ともそれなりにうまくやっていることを強調。
(現在もめているカシミールについてはあまり話したくないようなので、これは突っ込みませんでした。) 

そのほか、中国から追われたダライラマの話、チャンドラー・ボースの話、原発の話(核の話はお互いで避けました)なども。 

2人とも、別に外交に関わる仕事をしているわけではないですが、日本とインドの関係強化を強く望んでいるのはあきらかでした。 

正直に言うと、私はインド国民に対して悪感情は持っていませんが、インドがイスラエルやサウディと並んで「人権侵害をしても、(サウディ以外は)核兵器をもっていても、国際社会から寛大にしてもらえる国」という意味で、インド政府にはあまり良い感情は持っていません。 

しかし、今回彼らと話していて、「米国にコネがあったり、お金や資源の力があるわけではないインドがこうした「特別扱いの国」になれたのは、外交で米ロとうまくやっているからこそでもあるのだな」と、ちょっと見方が変わりました。

日本が米中ロに振り回されているのを横目に、70年前、いや、30年前から出さえ信じられないような発展を遂げてきたインド。

知人から、

「昨今では国際機関などで活躍するインド人はみなエリート競争で上を目指していますね。
今注目を浴びている共和党の17人の大統領立候補者の中にも、インドから移民してきたボビージンダル(ルジアナ州知事)が、若い立候補者として注目を浴びているようです。・・・・なんとシリコンバレーにあるIT企業の33%はインド人社長とのこと(2012年)。・・・マイクロソフト、マスターカード、サンマイクロシステムズ、シンガポールのDBS, ペプシ、ドイツ銀行など軒並みインド育ちのインド人がそのまま頂点に上り詰めているようです。」

と教えてもらいましたが、「日本は中国や韓国と喧嘩している間に、インドに後れを取りますよ」ってところでしょうか。

ところで、昨年の8月にこんな記事がありました。 

ハフィントンポスト(2014年8月27日)
2034年、第三次世界大戦勃発のシナリオ
By アルチョム・ルーキン ロシア極東連邦大学教授
http://www.huffingtonpost.jp/artyom-lukin/world-war-3_b_5720254.html 

筆者は、2034年に「インド太平洋連合vsユーラシア同盟」ができると想定して、 

「中国は、4年前に台湾との再統一を成し遂げ、インドが総合的な国力を増強させるのに懸念を強めていた。2030年、インドは中国を抜いて世界で最も人口の多い国になった。さらに重要なことは、インドは、総人口の年齢構成が中国よりずっと若く、躍動的な経済力を備えていて、中国よりも速いスピードで成長していたことだ。」 

と書いていました。 

彼のシナリオの結末が「第三次世界大戦」であるのは残念ですが、インドがますます大きくなり、将来的に「インドを中心とする太平洋連合」ができる可能性は現実味があるのかもしれませんね。

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