昨夜夫が東大医学生と京大医学生のクイズ対決番組を観ていました。
パソコンを使いながら私も時々観ていましたが、クイズの一つに、頭蓋骨の写真を出して、誰の頭蓋骨であるかを問う問題がありました。
このクイズに「リリアス・アディ」と答えて正解したのが京大生。
彼は番組で、「魔女は火あぶりになって残らなかったけど、リリアス・アディの骨は唯一残った」というような説明の仕方をしていたので、これを聞いたときは「リリアス・アディも火あぶりにされて、彼女の骨だけは形を残した(昔の人は、本当の魔女だと思った)」のかと思いました。
ちょうどパソコンを使っていた私は早速彼女の名前を検索、実はリリアス・アディは火あぶりにならず、獄中で亡くなっていたため遺体は焼かれなかったこと、公式に名前が確認駅る唯一の魔女狩り被害者の遺体ということがわかりました。
その遺体が盗難に遭って現在も見つかっていないようです。
GIGAZINE(2019年9月5日)
スコットランドの自治体が行方不明になった「魔女の骨」について情報を募集中https://gigazine.net/news/20190905-scotland-witch-bones/
ところで、魔女狩りがあった頃どれだけの人がその存在を信じていたのでしょうか?
世界雑学ノート
魔女狩りとは?12の真実と共に欧米で起きた迫害の歴史を確認してみよう
https://world-note.com/witch-hunt/
「気にくわない奴らを陥れよう」とする「魔女狩り同様のこと」は戦後からずっと続いていますが、「魔女」の地位はあがりました。
ドイツにゴスラーという魔女で有名な土地があります。この町でも16世紀、17世紀に魔女狩りで殺された人達もいましたが、そんな歴史を忘れたかのように、「魔女」の仮葬をするお祭りをしたり、魔女グッズを販売したり。
ニュースダイジェスト
知られざるおとぎの国、ハルツ地方へ
年に一度の魔女
ヴァルプルギスの夜
http://www.newsdigest.de/newsde/features/7676-walpurgisnacht/
明治治以前は「山姥」や[鬼]「妖怪」はいても、「魔女」というものの存在はなかった日本も昭和の高度成長期から「魔女」が主人公のドラマ、漫画、アニメ、映画が大人気-
「奥様は魔女」(米)
「魔法使いサリー」
「秘密のアッコちゃん」
「魔法のマコちゃん」
「魔女っ子メグちゃん」
「ホーリー」(マジョリーヌ様)
「魔女の宅急便」
「魔女」の出てくる漫画やアニメは今も作られ続けるうえ、「美魔女」という造語もできるくらい日本の「魔女」の評価は高いです。
対象的に21世紀も魔女裁判があるという国もあり、その一つがサウジアラビア。
ウィキペディア
魔女狩り
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E5%A5%B3%E7%8B%A9%E3%82%8A
抜粋:
サウジアラビアでは21世紀の現在も合法的に魔女狩りが行われており、イスラム宗教省の魔法部で魔法使いに魔法をかけられた場合にどうしたらよいか電話相談を受け付けている。公的機関で本気で実施されており、相談内容に信憑性がある場合には実際に調査、逮捕、起訴が行われ、実際に魔女とされる人物が死刑執行されている。また、魔女の摘発は宗教警察である勧善懲悪委員会が行っている。
現代の「リリアス・アディ」がサウジにいても、国連も、人権活動団体も知らん顔です。
むしろ、サウジアラビアと仲良くしたがる(金満)人権活動家が目につくだけです。
追記・参考: