Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

スペインと日本とユダヤ人・安倍政権が親イスラエル路線なのは・・・

2015年08月14日 | 国際・政治

私のスペイン人の友人の一人は、非常に熱心なカトリック信者です。 

彼女が以前、
「日本に、キリストの墓があると聞いたことがあるし、日本人とユダヤ人が同じ祖を持つという人もいるみたいね。知っている?」
と訊いてきたときに、私は、 

「青森県戸来村にあるお墓の話ね。あれはだいぶ疑わしいようだけどね。
1980年代に、イザヤ・ペンダザンというペンネームを使った日本人が、『日本人とユダヤ人』という本を書いて、なぜか非常に注目を浴びたことがあったけど、ユダヤ人にはいろいろな意味で興味を持つ人が日本には少なくないと思います。」
と答えました。 

この時とは別に、彼女は1,2か月前、私が他の外国人と二人としていた人間性についての話をしていたとき、そのメールにあったNazisの部分だけを読んで、スペインのユダヤ人の話を書いてきたこともありました。 

彼女は、セファルド系ユダヤ人(セファルドは地中海周辺及び欧州の一部。Sephardはヘブライ語のスペイン、ということらしい。)の説明をした後、
「スペインの祖先の一部であるユダヤ人に対して、スペイン人は好意的に見ている。ただ、左派の人達は偏った情報しか知らないので、アンチ・ユダヤ。ついでに言うと、彼らはアンチ・カトリックでアンチ・アメリカ」
と。 

左派云々は、あまりに単純化、主観的すぎて、私や他の仲間はスルーしましたが、ただ戦前のドイツでは「ナチスドイツ対コミュニストとユダヤ人」だったのに対し、スペインでは「保守とユダヤ人対左派」と考える人がいるというのが、私には興味深く思えました。 

スペインのユダヤ人、これに関してはリーマンショックの直後だったか、「スペインで反ユダヤが増えている」という記事がありました。これを読んだ私は戦前のドイツと重ねていたから猶更。 

さて、「保守(?)とユダヤ人」といえば、日本では安倍政権とイスラエルのハネムーンがあります。 

この件も私は単純に、「米国共和党と親しい安倍政権がイスラエルに近づいた」「イスラエルと商売をしたい経済界のプッシュ」という点でだけ考えていました。

しかし最近たまたま、『日本会議』に入っている『キリストの幕屋』という1961年に創設された、国粋主義の新興宗教が、イスラエルと親密ということを知りました。 

リンクは貼りたくないのでつけませんので、興味があれば直接開いていただきたいですが、ウィキペディアの「キリストの幕屋」には、 

「創始者が、ユダヤ系の思想家や宗教家・イスラエル要人との交流が深く、現在でもイスラエルに巡礼団を送ったりユダヤ教との交流を行っていたこと、イスラエルの国家政策に賛同することも多く、日本における代表的なシオニズム(クリスチャン・シオニズム)グループと目されている。」

というような説明があります。 

政治家と政財界、学界のつながりは表に出てきて把握しやすいのに対し、政治家と宗教団体とのつながりは表に出ずらく、一般人が知ることもできない、そして気が付いたときはもう何も手出しができないという点で、性質が悪いものです。

団体とその会員だけがイスラエル、北朝鮮、その他どこの国と親しくなっても、誰も文句は言えないと思いますが。(「イスラム国」が「国」となって、どこかの宗教団体が仲良くなったら、政府は反対するでしょうね。)

参考: 

ハーバービジネスオンライン
日本会議に集まる宗教団体の面々――シリーズ【草の根保守の蠢動 第3回】
http://hbol.jp/28320

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スペインと日本-ファシズム... | トップ | 8月15日は「大日本帝国終焉の... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国際・政治」カテゴリの最新記事