先週90代の伯母G亡くなりました。葬儀には行けなかったのですが、自宅で伯母のことを考えていました。
母は兄第が4人、姉妹が4人の8人兄弟で、一番上の姉伯母Rは、私が赤ちゃんの時に預けられてから、私にとっては「2番目の母」のような伯母でした。今回亡くなった2番目の伯母Gは、私が似ているといわれた伯母です。
母の姉妹は、3人まで女らしい名前をつけられているのに、なぜか伯母Gだけは、男でも通る名前をつけられ、そのせいか、一番昭和の女性としては男性的だったと思います。(自分の名を嫌がって、時々、「和子」という名前を使っていたというのを聞いたことがあります。)
私が彼女と似ているといわれたのは、「自分の考えを持って行動。頑固。強い。」に加えて「(肉親に)厳しい」という点もあったのかー
息子が2歳のころ、伯母Gが一人暮らしをしている家に私の母と、夫、息子、私の4人で1泊宿泊させてもらいました。その時、愛想が良いいわけでない伯母Gとお風呂に入る相手に伯母Gと入ると言い張り、実際伯母Gにお風呂へ入れてもらった息子。もともと息子は人見知りはしない子だったとはいえ、小さい子のしてみれば「怖いおばさん」であるだろう、会ったばかりの伯母にあれほどなつくのは不思議でした。
当然、「おばあちゃん大好きっ子」の孫(私の息子)はお風呂に入る相手に自分を選ぶと思った母は軽くショックを覚え、夫は、「犬と一緒で、その場の"ボス”を見抜く力が息子にはあるんだよ。」と茶化して言いましたが、私は「私の厳しさに近いものを伯母Gに感じ取って興味を持った?(息子に接する大人は皆自分をちやほやしてくれるので、目新しかった)」
今、なぜ息子があれほど伯母Gに興味を持ったかと考えていたら、思い当たることがありました。
あの伯母Gの家についてすぐ、彼女は息子の足が蚊に食われてパンパンに腫れているのに気が付きました。
伯母Gは大きな声で、「こんなに腫れて、ほおっておいたらいかんよ!」(名古屋人となった伯母Gの口調は、怒っているわけではないけど、怒っているように聞こえる。)と言い、息子の足にキャベツの切れ端を貼り付けました。
「アトピーとか言って、いろいろ薬も使われるけど、キャベツを貼り付ければ治る。冷たいし、キャベツにビタミンCがあるからね。軍医さんが教えてくれた方法だけど、今どきの医者よりよっぽど信用できる!」
(実は伯母Gの息子は医師)
怖そうな伯母さんが見せた繊細な気遣いのギャップ、そして、てきぱきさ。
キャベツと虫刺されの腫れの関係の民間療法の根拠は正しいかどうかはわかりませんが、息子の足の腫れは確かに良くなりました。
なので、伯母Gは、「(親にもおばあちゃんにも)ほおっておかれた腫れた虫刺され」に気が付いて、治してくれた救世主でもあったのでしょう。
(息子も私も虫刺されが大きく腫れる体質なので、腫れに慣れてしまっていた。通常はすぐ市販薬を塗っていましたが、この時は薬を持っておらず、息子も掻きむしっていなかったのでそれほど気にしなかった。)
この伯母Gを息子はずっと好きでした。
彼女は、娯楽として株式投資をしたりしていたのも、息子にとってプラス材料。
株をやっているから政治、社会情報にも関心をもつ伯母は息子にとって、憧れでもあったようです。
参考: