マイナンバー通知が先日我が家にも届きました。
私はマイナンバーカードを作る気はさらさらないので関係ないですが、パンフレットにはネットだけではなく、証明写真機でマイナンバー申請ができることが書いてあり、ちょっと引っかかりました。
このことについて調べてみると、以下の記事が見つかりました。
産経新聞(2015年10月19日)
大日本印刷 マイナンバー申請可能な証明写真機導入 20日に700台でサービス開始
http://www.sankei.com/economy/news/151019/ecn1510190039-n1.html
大日本印刷は19日、同社の証明写真機「Ki-Re-i(キレイ)」で20日からマイナンバー制度の「個人番号カード」交付を自動申請できるサービスを始めると発表した。
対応機には、ステッカーを貼るなどして利用者に分かるようにする。申請したい人は、郵送される交付申請書のQRコードをスキャナーで読み取り、顔写真を撮影。画面上で申請用の識別番号を再確認して、専用回線でデータを送信し、申請する。
撮影した顔写真を切り取り申請書に貼って投函するといった手間が省ける。7千台の写真機のうち、駅やスーパーなど利用が見込まれる約700台から開始。来年3月末までに対応機を1500台に拡大する。
・・・証明写真機に自分の番号と写真のデータが残り、将来的に利用もされそう。
まあ、ここまで深読みしなくても、証明写真機でマイナンバーカードを作ろうと考える人は多くないのではないでしょうか?そもそもマイナンバーカードを申請する人が少ない上、申請する人にしても、街中の証明写真機まで交付申請書を持って操作するより、郵送かパソコンで申請する方を選ぶ人が圧倒的に多いと思うのです。
しかし、政府は「証明写真機でマイナンバーカード申請」という大日本印刷の提言を、疑問もなく採用したようです。(税金を使って大盤振る舞いですね。また、同業者から苦情はないのでしょうか。)
ところで、20歳未満は5年に一度、20歳以上は10年に一度で更新しなければいけないマイカードですが、組織、企業で職員・社員に強制的にマイカードを作らせるところもあるようです。
(※国家公務員は身分証をマイナンバーカードに切り替え。準公務員から企業まで政府は強要していくつもりのようです。
朝日新聞(2015年9月5日)
国家公務員の身分証にマイナンバー 4月から順次
http://www.asahi.com/articles/ASH945RCYH94ULFA02C.html)
米国のTV番組で、FBIがパソコンに番号を打ち込んで本人の顔写真、情報を照会する場面を見たことがありましたが、セキュリティのリスクの恐れだけでなく、国民が政府の利用法に口をはさめないマイナンバーカードを雇用主いえど強制的に作らすのは、人権無視ではないのかな・・・と思ってしまいます。
それにしても、マイナンバーカ―ドを作らなければ、私たちの手元に残る番号カードは、ペラペラの小さな紙きれっていうのもおかしな話です。
「私、マイカード申請しないから、このお役所に送る用紙はいらないわね。」と。マイナンバーカード番号が書かれたものが付いているのを知らずに、破ってしまう人もいそうです。
再発行を求めてきた人に役所は、
「紛失、破損した人は、そうしないように、マイナンバーカードを作ってください」
とでも言ったりして・・・。
マイナンバーカードを国民に徹底させようと、「消費税軽減税率を使うために買い物ではマイナンバーカードを」なんて「餌でつる真似」をして失敗した政府、その辺も計算していたのでしょうか。
参考:
ニューズウィーク(2015年10月9日)
マイナンバー歴44年の僕からひと言
by パトリック・ハーラン
http://www.newsweekjapan.jp/pakkun/2015/10/44.php