Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

CSR-ゼンショー(すき屋)

2011年04月10日 | 企業・CSR

昨夜夫が観ていたTV番組をちらりと観たら、ドイツのゲルゼンキルヒェンが映っていました(シャルケの内田選手がらみ)。

ここは、私のペンフレンドでありながら親友ともいえるトーマスさんが住む町。

このところメールを彼にも書かずにいたのを思い出し、短く報告メールを送ったところ、その数時間後には待ち構えたかのように彼から返事がきました。

彼はここで、

“・・・Of course we read/see information about Japan everyday. On the one side we see theses terrible pictures from the victims, from the damages...on the other side we see Japanese people who are very disciplined, calm...to accept their destiny and to rebuild their country.

And I am worried about the Fukusahima Radiation.

Dear Yukary, I would be very happy, if there were better news from your country. I only hope that people wake up now.・・・“

と書いてきてくれました。

彼が言う“better news from your country(日本からの良いニュース)”とは、「福島原発の問題(含む放射能汚染問題)が解決し、そして日本政府や原発推進者たちが無責任なことをしないようになったと言うようなニュース」のことです。

トーマスさんは楽観論者ですが、そんな彼もこれを仮定法で書いてきたくらいに原発関係で“better news を耳にすることは、現状では難しいでしょう。

が、今日のJBpressで紹介されていた話は別の意味で希望を持たせてくれるものだったので、これを彼に紹介しようと思ってます。

皆さんもどうぞ。

『福島原発に一番近い店、その奮闘記』

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5787

(抜粋)

・・・大きな地震と停電だったのだから、そんなに慌てて店を開けなくてもよさそうなものだと思うが、この牛丼チェーン店(すき家)を経営するゼンショーの小川賢太郎社長は次のように私の意見を否定する。

 「私が展開している牛丼チェーンは、その地域のインフラにならなければならないと考えているんです。水道やガス、電気と同じにね。だから、1秒でも早く開店させることは会社としてのミッションだと考えています」

 確かに、早朝にもかかわらず東西南北から、この店をめがけてやってくる人の流れを見ていると、社会インフラだという小川社長の言葉に誇張はない気がしてくる。

 実はこの店から仙台駅よりに行ったアーケード街にあるクリスロード店は、震災直後から通常営業している。ここの店員は若い女性が多いのだが、一刻も早く店を開けるために、皆で炊飯器を持ち寄った。・・・

・・・一方、所は変わって仙台から南に下った福島県相馬市。事故を起こした福島第一原子力発電所から約30キロ圏にある。現在営業中の店舗としては、全国に展開するすき家の中で最も原発に近い。

48日の午前1045分、ここに、ゼンショーの小川社長の姿があった。店の視察と店員の激励のために立ち寄ったという。

 しかし、半日前の強い地震の影響で東北自動車道の路肩が崩れて通行止めになっていることなどから物流がストップ。店が開けられないでいた。

 小川社長は、東北地方の全店舗を統括している小泉真樹ゼネラルマネジャーに物流の現状把握を指示、すると1110分には食材が届くという。お昼時の営業はほぼ絶望に近かった。

 ところが、黒いプラスチック製の見た目にはあまり高そうには見えない腕時計をちらりと見やった小川社長は、1135分に店を開けると宣言する。

 トラックから次々と食材が運ばれてくる中、店舗のバックヤードは戦争状態となった

小泉氏が店長に代わって一時的に現場を指揮、創業期を思い出したのだろうか、小川社長もカレーを温めたり、肉汁の味見をしては自ら味付けを担当するなど目まぐるしく動き回っていた。

 「昔に比べると体がちょっと鈍っちゃったかな」。社員の目の前では厳しい顔つきを崩すことのない小川社長も、満足感があったのだろうか、口元が少し緩んだ。

 宣言時間には2分遅れてしまったが、店は1137分に無事開店することができた。・・・

それにしても災害時、自宅に帰れず働かされる店員さん達には「(正直なところ)勘弁してほしい」と思う人も少なくないと思いますが、経営者自らが現場で指揮を取り、一緒に調理までしている姿を見せられたら、納得もできるというものでしょう。

コメント
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