Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

ウサギと亀の競争、ウサギは井の中の蛙に

2010年08月24日 | 国際・政治

821日英エコノミスト誌記事(JBpress の翻訳記事)『ジャパン・アズ・ナンバースリー』http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4256 より抜粋:

“日本のサラリーマンはかつて現代の侍と評価されたが、現在は「草食男子」(臆病で野心に欠けるという意味)と呼ばれている。2003年以降、起業を夢見る新卒社員は14%へと半減し、終身雇用を望む新卒社員はほぼ倍の57%まで増えた。

 若手社員は外国への配属を嫌がり、上司を困らせている。さらに外務省のある高官は、日本の外交官たちも国内での勤務を希望していると打ち明ける。

 このように草食化が進む今の日本人は、以前と比べても明らかに「グローバル化」の面で後退している。2000年以降、米国に留学する中国人とインド人は倍増しているが、日本の留学生は3割も減り、アジア人留学生全体に占める割合もごくわずかになってしまった。

 また長年、義務教育の中学校で英語を教えているにもかかわらず、英語の試験の点数は先進諸国で最下位だ。そのこと自体は必ずしも問題ではないが、日本の経済が輸出に依存している以上、他国との関係は生命線のはずだと、東京大学の経済学者、伊藤隆敏氏は危惧する。“

社会学者エズラ・ヴォーゲルが『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を著したのは1979年。

日本が三番手になったのは、中国の台頭があってのことですし、その中国もそうであるように、どの国にしろいずれナンバーワンの地位を引き渡す可能性はあります。そして、こうした順位に一喜一憂する必要があるのかどうか、疑問です。

ただし、この記事で指摘されているように「日本の若者が保守的・内向的になったこと」と、それに加えて、「日本人の多くが、未だに中国やその他躍進中のアジアの国々(特に韓国やタイなど)に対して変な優越感を、自国の優位性に対しては幻想を持っている」ということ、これらを改善しないと本当に日本は魅力のない国になっていくと思います(それは即ち衰退)。

優越感・幻想-78日のブログで『ジェーさんの転職と社内英語公用語化』を書きましたが、あれを読み直してみると、自分自身も「アジア諸国に対しての日本の永遠の優位性」という幻想から逃れられていないのだな、と反省します。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする