今朝の通勤時、クルマを運転しながらラジオを聞いていると、きょう12月21日は「前から読んでも1221なら、後から読んでも1221だからということで『回文の日』だ」ということが紹介されていました。
回文というのは、前から読んでも反対から読んでも同じ文になるもの、有名どころでは「竹藪焼けた(たけやぶやけた)」というのがありますな。
ちなみに、「山本山」とか「妻夫木夫妻」のように漢字が前後同じな言葉や、ローマ字が前後同じな「赤坂(AKASAKA)」は回文とはいいません。
あくまでも、(日本語の)「読み」がひっくりかえてもOKなものだけデス。
「回文の日」なるものがあることを知ったのは、今日が初めてですが、私の蔵書にとんでもない珍本があります。
いまは亡き名コピーライター土屋耕一さんによる「土屋耕一回文集 軽い機敏な仔猫 何匹いるか」です。
もう30年近くも前もに買った本で、こんな大きさ(小ささ)なのに、お値段は2,500円(まだ消費税のない時代
)
当時の私にしては、かなり思い切った購入デス
今朝のラジオでは、回文の一例として、
「阪神は弱いわよ、阪神は(はんしんはよわいわよはんしんは)」
などという、かなりレベルの低い作品が紹介されていました。
「阪神は(はんしんは)」と「弱いわよ(よわいわよ)」と、単独で回文になるフレーズをつなげただけなんて、初歩中の初歩
例えば、「宇津井健氏は神経痛(うついけんしはしんけいつう)」なんかと比べれば、デキの善し悪しが明白です
一方、この「土屋耕一回文集 軽い機敏な仔猫 何匹いるか」は、タイトルからして期待がふくらみます。
なんたって、「軽い機敏な仔猫 何匹いるか(かるいきびんなこねこなんびきいるか)」ですから
この本は、大事な大事な蔵書の一冊であります。
最後は、これまで、さんざ寄席で語り継がれていて、ついに「今年の回文」になってしまったことは疑いのない、こちらでしめましょう。
談志が死んだ(だんしがしんだ)
合掌…
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