つづけざまに「随分前のような気のする京都旅行記(その6)」のつづき。
「京都旅行記」と書きつつ、奈良・薬師寺の玄奘三蔵院伽藍から再開します。
この日の玄奘三蔵院伽藍は、一昨年暮れに来たとき(記事はこちら)とは打って変わって、多くの人、といってもほどほどの人で賑わっていました。
まず、玄奘塔にお参りして、
その裏手にある大唐西域壁画殿で、約2か月ぶりに平山郁夫画伯の大唐西域壁画殿を参観しました。
東京国立博物館での特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」の会場での囁きだったか、感想が書かれたブログだったかで、「大唐西域壁画殿にも行ったけれど、こんなに近くで見られるなんて信じられない」といったことを耳(目)にしました。
この時は、この感想の意味がよく判りませんでした。壁画殿では間近に観られない?
実際、壁画殿に入ってみて、よ~く理解できました。
壁画殿の平面図と壁画の配置図をExcelでつくってみました。
参観者は、「明けゆく長安大雁塔・中国」と「ナーランダの月・インド」の2枚を除いて、残りの5枚の壁画は、ガラスの手前からしか壁画を観ることができないのですな。
壁画殿の内部は、玄奘三蔵の魂が思い出に浸る場所で、現代の参観者は、そのおこぼれに預かる身分ということなのでしょう。
確かに、東博で体験できたような間近からの鑑賞は叶いませんでしたけれど、沙漠を模したという土色の床、群青に塗られた天井に輝く星々と壁画との対比は、この壁画殿でしか体感できないことだったと思います。
薬師寺の参観を終えた私は、近鉄線で京都に戻り、次の目的地である北野天満宮を目指しました。
前日の失敗(こちら)に懲りた私は、京都駅ナカで昼食を摂った後、
京都駅⇒地下鉄烏丸線⇒今出川駅⇒路線バス
⇒北野天満宮
のルートで、梅の香りに満ちた北野天満宮にやってきました。
天神さんと言えば、梅とは切っても切れぬ間柄ですな。
また、天神さんと言えば、牛とも切っても切れぬ仲で、頭が良くなりますように
と、参拝者たちが「なで牛」をナデナデしていました。
ここで一つ疑問が…。
消毒ばやりの昨今、なで牛の横には消毒液が置かれていました。
誰が触ったものか知らないものにむやみに触るのは、防疫上、誉められたものではありません。
しかし、なで牛に触る場合、他の人にウイルスを広めないよう、牛をなでる前に消毒するべきなのでしょうか(そうしている幼児がいました)、それとも、御利益が落ちようとも、我が身を守るため、牛をなでた後に消毒するべきなのでしょうか?
できることなら、頻繁になで牛自体を消毒するのが望ましい気がしますが、それはちょっと現実性に乏しい…。
ところで、3月20日の記事「京都旅行ダイジェスト(2日目)」で
ただし、北野天満宮でのできごとは、痛恨の大失態として、強く記憶に残っています。
このことは後日書くことにします。
と書きました。
この「痛恨の大失態」というのは、高校の修学旅行の際、グループ行動として大学合格祈願に北野天満宮にやって来たときにしでかしました。
絵馬に、
祈願 大学合格
と書くつもりが、よりによって、
折願 大学合格
と書いてしまったのです、私は
自分から「願」を「折って」どうするデス…
私が現役受験に失敗したのは、「こんな間違いをしでかしおって
修行が足りん
」という天神さんのお叱り
だったのだと解釈することにしています。
そんなことがあって既にウン十年、今も北野天満宮と言えば絵馬でありました。
去年の正月に太宰府天満宮にお参りしたとき(記事はこちら)と同様、拝殿の正面にはズラリと若者たちが順番待ちしていましたので(受験シーズンは終わったというのにネ)、切羽詰まっていないオヤヂとしては、右斜め45°から参拝いたしましたとさ。
この後、拝殿の裏手にある本殿を参観し、
北門から外に出て、次なる目的地・金閣寺を目指したのでありました。
それにしてもはかどりません…
でも、そろそろTHE TOUR OF MISIA JAPAN SOULQUESTのNHKホール2日目に出撃する準備を始めねば
つづき:2011/05/14
いったいいつの話だ?の京都旅行記(その8)つづきのようなもの:2011/04/10
TOMJSQ NHKホール2日目も凄かった、楽しかった!