新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

胸を張れる技術、無いことにしたい不都合

2011-07-25 06:20:48 | テレビ番組

昨夜、NHKスペシャル「東京スカイツリー 世界最難関への挑戦」を観ました。
「目からウロコ」の話が満載で、かなり好奇心を刺激されました。
そして、深く感じ入ったのは、日本の技術力。それも単体の技術力ではなく、いろいろな分野の技術を組み合わせて、突発のできごとにも対応していく緻密でしなやかな技術力でした。

その一方で、中国の鉄道事故ときたら…。
「落雷による車両停止」で説明が通るものでしょうか? 車両単体が落雷で停車することがあったとしても、後続の列車を停止させるシステムは?????
他人のふんどしに刺繍を施して」相撲をとっていながら、「世界最先端の自主開発技術」を豪語する中国の鉄道技術の底の浅さっつうか、スカスカぶり(オカラぶり)が露呈された感があります。
しかも、あれほどの大事故が起きながら、人民網は知らんぷりだし、

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asahi.comに載った「事故車両の運転席、当局が現場の穴に埋める 中国脱線」と題する記事によれば、

空が明るくなり始めた午前6時ごろ、7台のショベルカーがすぐ横の野菜畑に穴を掘り始めた。深さ4~5メートル、幅も約20メートルと大きい。午前7時半過ぎ、ショベルカーがアームを振り下ろし、大破した先頭車両を砕き始めた。計器が詰まっている運転席も壊した。そして残骸を、廃棄物のように穴の中に押しやってしまった。

だとか。
誰がどんな理由でこんな信じられない作業をさせたのでしょうか?
そして、どう落とし前をつけるつもりなのか?
失敗を分析して改善につなげるよりも、メンツが大事?

もっとも、都合の良い想定をもとにした日本の原子力発電所の安全基準も似たようなものかもしれません

出勤前の慌ただしい時間にいろいろと感慨にふける私であります。

【追記】いやはや、驚きました。っつうよりも、あきれかえりました。
まだ原因が判明していないというのに、事故からわずか1日半で中国の高速鉄道が運転再開ですと

NHKのニュースで、高架の側壁が壊れ、残骸が転がったすぐ隣を運転再開した「和諧号」が走るシーンを見て、「和諧」の「」は「諧謔」の「」のことかもしれないと思い至りました。

何十人も亡くなった方がいらっしゃるのに、不謹慎かもしれません。
でも、この期に及んで、中国鉄道省の報道官が、「技術には依然として自信がある。先進的だ」とおっしゃる(こちらをご参照方)のですから、やはり、これは「諧謔」でしょう。
いや、「諧謔」と言うにはブラック過ぎる…

失敗の原因を徹底的に分析して、改善して、歯止めをかけるのは「技術」の基本ですなのですが、この基本は、中国では通用しないようです。
asahi.comこちらの記事に書かれた、温州南駅で高速鉄道の切符を買った男性のコメントを読むと、言葉をなくします。

脱線事故の原因は落雷、とニュースで見たから乗ろうと思った。後続車がなぜ追突したかは知らないが、中国ではすべて公表されないので仕方ない

常識が違うと言えばそれまでです。(2011/07/25 21:45)

コメント
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