7月14日に大手町に出かけた(こちらの記事をご参照方)帰り、JR東京駅の丸ノ内地下北改札口にこんな展示がありました。
超ミニねぶたと実物大の竿燈です。いや、竿燈は実物です
おそらくJR東日本 秋田支社があつらえたものでしょう。
秋田原住民の私が注目したのは、竿燈の竿頭
通常、竿燈が出張したり展示される時には、竿頭には旗(日章旗が多い)が飾られます。
ところが、この竿燈の竿頭には、御幣と麻
やはり竿燈には御幣と麻でしょと、秋田ネイティヴの私は思うのです。
東日本大震災からの復興を願い、東北6県のお祭りが一堂に会する「東北六魂祭」が昨日から仙台で始まりました。
ところが、人が集まりすぎて、目玉だったらしいパレードにはねぶたと竿燈が参加できなかったそうな
竿燈もねぶたも、災厄を集めて川に流すことを目的としたお祭り。
東日本大震災からの復興を願うイベントでは欠くことができないと思うのですが、、、残念です…
「厄災を集めて川に流す」と言えば、千年以上の伝統を受け継ぐ京都の祇園祭もまた災厄を払うことを願ったお祭りです。
今年3月の京都旅行(記事はこちら)で四条通を河原町から烏丸通まで歩いていたとき、かなり変な光景に出くわしました。
歩道に取り付けられた屋根が、一カ所だけ途切れ、その上に破風が乗っかっていました。
なんだろうと思って見ると、
祇園祭のクライマックス、山鉾巡行の先頭を切る長刀鉾の基地でした
それはともかく(私は一度も生で祇園祭を見たことがありません)、祇園祭の起源を探ると、八坂神社のHPによれば、
古くは、祇園御霊会(ごりょうえ)と呼ばれ、貞観11年(869)に京の都をはじめ日本各地に疫病が流行したとき、平安京の広大な庭園であった神泉苑に、当時の国の数66ヶ国にちなんで66本の鉾を立て、祇園の神を祀り、さらに神輿を送って、災厄の除去を祈ったことにはじまります。
だそうです。
ここに出てくる「貞観11年」とは、今回の東日本大震災を引き起こした地震が「1000年に一度の大地震」と言われるもとになっている「貞観地震」が起こった年
「災厄の除去を祈っ」て始まったという祇園祭、今年は例年以上に大きな意味を持ち、そして、希望や期待を集める祭になっているのではないかと思います。