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新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

まるで映画のような奇跡!

2009-10-29 07:45:24 | ニュース

昨日は、めったにないほど私の目を惹くニュースがいくつもあった日でした。

関門海峡での護衛艦とコンテナ船との衝突事故(「(左から追い越すようコンテナ船に伝えたのは)情報提供であって指示ではない」という海上保安庁の会見が苦しい・・・)とか、身近な男性6人が不審死を遂げたという赤サギ女の疑惑とか・・・。

そんな中で、近年まれな驚愕のニュースは、10月24日に消息を絶った漁船が転覆した状態で発見され、船内から3人の乗組員が救出された話です。

読売の記事はこちら。ちょっと抜粋しますと、


「水、分け合って飲んだ」転覆漁船救出の3人
 伊豆諸島の八丈島近海で消息を絶っていた漁船「第一幸福丸」(8人乗り組み、19トン)の転覆した船体から28日、4日ぶりに救出された宇都宮森義さん(57)(静岡県下田市)ら甲板員3人は、転覆後も浸水せずに空気が残っていた居住区にとどまっていた。
 牧山新吾船長(40)(同市)は死亡が確認され、行方不明の乗組員は4人。いずれも船外へ逃れようと居住区を脱出したことがわかったが、見つかっていない。
 救出されたのは宇都宮さんのほか、早川雅雄さん(38)(大阪市平野区)、鳰原貴光さん(33)(静岡市駿河区)。
 3人は同日午後2時頃、ヘリコプターで東京・八丈島に運ばれ、町立八丈病院へ搬送された。八丈町消防本部によると、3人は救急車内で「救出を待つ間、船内にある水だけを飲んで過ごした。船の空間(居住区)にいて、(体は)水にはつかっていなかった」と話した。病院では医師らに「わずかに残った飲料水を容器に入れ、分け合って飲んだ」。いずれも「脱水症状で1~2日間の入院が必要」と診断された。
 伊豆漁協によると、居住区は高さ160センチ程度。4畳半ほどの広さで、普段は休憩や仮眠に使われる。この船室が「空気だまり」となって3人の命を救った。
[以下略]


凄いです。あしかけ4日間(途中で台風の直撃もあった)、(恐らく)真っ暗な狭い居住区で、互いに励まし合いながら、来るとも判らない救援隊を待っていたのでしょう。船内に溜まっていた空気や積み込んでいた飲料水の残りも気になったでしょう。また、船から脱出して海上で救助を待つか、そのまま船内で救助を待ち続けるかという葛藤や論争もあったことでしょう(船外に脱出した4名の方々は未だ行方不明)。

暑すぎず(熱からず)寒からずの気候や、転覆位置の幸運もあったでしょうが、何よりも助かった3名の方々の精神力と体力が自らの命を救ったのだと思います。


このできごとを聞いて思い出したのは、もう随分昔の映画になってしまった「ポセイドン・アドベンチャー」です。

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豪華客船が大波を喰らって転覆し、上下逆さまになった船内を数人の乗客が上へ上へと船底に向かうという「パニック映画」の傑作の一本です。

今年7月初めに、WOWOWで放映され、久々に観ましたけれど、やはり良い映画です。ストーリー的にちょいと鼻につくところもあるものの、大がかりなセット(何っつったって、豪華客船の船内がすべて上下逆さまなんですから)と大勢のエキストラ、優れた判断力と統率力を持ったリーダーの下で、互いに助け合い励まし合いながら自分たちの運命を切り拓いていく登場人物たち・・・。と、良い意味で「いかにもハリウッド映画」です。

この続編として「ポセイドン・アドベンチャー2」なる映画も作られ、私も随分昔に観ましたが、こちらはさっぱりでした。転覆したまま海上に漂うポセイドン号に潜入して何か(財宝だか何だか忘れました)を捜す途中、トラブルに巻き込まれるというストーリーだったはずです。事故のため、乗客たちが思いもしなかったアドベンチャーを体験する前作に対して、こちらは好きこのんでひっくり返った船に入っていって「出られない~」ですから、「勝手にやっておれ」です。


話を昨日のニュースに戻しますと、気になったニュース3件のうち2件が海上保安庁(海保)絡みです。海保にとって悲喜こもごもでしょう。

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まだ行方不明の4名の方々が一日も早く、無事に発見・救出されることを願っています。

コメント (2)
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