goo blog サービス終了のお知らせ 

新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

東京国立博物館で満腹感!

2009-10-12 22:50:32 | 美術館・博物館・アート

きょうの昼下がりから東京国立博物館(東博)に行ってきました。
お目当ては、10月6日から始まった「皇室の名宝」展です。

この展覧会は、10月6日~11月3日の1期「永徳、若冲から大観、松園まで」と、11月12日~11月29日までの2期「正倉院御物と書・絵巻の名品」の2期に分かれて開催されます。

観覧料(当日券)は1期・2期とも、一般:1,300円、大学生:1,000円、高校生:700円ですが、一般向けに1期・2期セット券が2,200円で発売されていまして、私はこれを使いました。

091012_2_1

東博の企画展っつうのは、混んで当たり前、入場制限当たり前ですので、私の作戦としては、土日祝日の閉館時刻18:00の1時間半前くらいを狙うつもりだったのですが、諸般の事情により、私が東博のゲートを通ったのは、13:30
そして、表慶館(改装のため閉鎖中の東洋館に代わってアジア/オリエント関連の収蔵品を展示中)⇒法隆寺宝物館本館平成館1階⇒「皇室の名宝」展と、ほぼ東博を制覇してゲートを出た時は夕陽もきれいな17:00でした。

091012_2_2

3時間半にもわたった東博観覧、いやぁ~、もう満腹です。ほんっっっっとうに、楽しかった…

   

きょうのハイライトは何だろうな、と考えてみます。
あれもよかった、これもよかった、と、キリがないのですが、敢えて、徒然煙草がお奨めする「きょうの東博 BEST 4」を紹介してしまいます。「Best 4」なんて、すっげぇ~中途半端な上に(上位4作品と5位以下候補との差が非常に大きかった)、順不同ですが、観た順番に紹介しましょう。

   

091012_2_3まず、本館の展示で、思いがけない作品に遭遇しました。昨年3月(だったかな?)、Christie'sのオークションに出品され、真如苑約14億円で落札したことが話題になった大日如来坐像です。
右の写真は、きょう、東博のミュージアムショップで買ってきた絵はがきですが、写真で観るのと現物を拝見すのとは大違いで、すさまじい存在感でした。
回りの邪気をすべて吸い込んで、代わりに、安寧をじわじわと広げて行くかのような落ち着いたたたずまい。
凛としつつも、たおやかさを感じさせる後ろ姿。
そして、特筆するべきは、その保存状態の良さ
とても約800年前に創られた作品とは思えません。
いやぁ~、良いものを拝観させていただきました。
あ、そうだ。今回の大日如来坐像の展示は、きょうまでだったような・・・。すんませんです

次以降は、「皇室の名宝」展での展示物です。

   

「皇室の名宝」展1期での最大の見どころと目されている狩野永徳の「唐獅子図屏風」(右隻)伊藤若冲の「動植綵絵」は、どちらも素晴らしい作品でした。
どちらも教科書や雑誌で馴染みのある作品ながら、生で観ると、作品の持つというか、発散する「」に圧倒されます。

「唐獅子図屏風」の左隻は狩野永徳の孫、常信の筆によるもの。どこが違うか捜すと、よくわからないのですが、永徳の右隻と常信の左隻とは、印象がまるで違います。どう観ても、永徳の方が、格段に胸に響いてきます。永徳の作品は、大胆さと繊細さのハーモニーが見事といった感想を持ちました。

また、伊藤若冲の「動植綵絵」は、この展覧会で最も観客の視線を浴びていた様子でした。
振り返ってみれば、私が若冲の作品を観るのは、相国寺こちらで書きました。ただし若冲の作品については触れていません)と金刀比羅宮こちらで書きました)に続いて三度目でしたが、そこはやはり、若冲の代表作だけあって、跳び方がハンパではありませんでした
豊かな色彩感や繊細な描写力にとどまらない躍動感、もっと言えば、動植物が感じて示している生の歓びがひしひしと伝わってきました。
若冲が、大名や大商人からの注文ではなく、自らが相国寺に寄進した作品である理由が判るような気がしました。全30幅とボリュームだけにではなく、圧倒されました

   

最後に紹介するのは、「第2部 近代の宮殿装飾と帝室技芸員」で展示されていた、並河靖之作「七宝四季花鳥図花瓶」です。まったく予備知識もなく観たこの作品、実に実に美しい作品でした。きょうの「東博完全制覇」で、もっとも「持って帰りたい作品」でした。
ありゃ、人間わざではありませんよ、ホント。
この記事を書くにあたって、下調べ(後調べ?)をしているうちに、京都に「並河靖之七宝記念館」という施設があることを知りました。機会があったら是非行きたいものです。ただ、この記念館、毎週月・木曜日の休館日に加えて、冬休み(12月初旬~翌年3月中旬)と夏休み(7月中旬~9月初旬)まであるので、なかなかタイミングが難しそうです。

   

ということで、この「皇室の名宝」展 1期は、かなりのお奨めです。
美術館・博物館ではさっさと足を進める私でも、ほぼ1時間を要しましたので、閉館時刻間際に行こうとされるかたはご用心くださいませ。

11月12日(この日は無料公開ですが、平日、しかも、個人的な関心事項ながらMISIA星空のライヴV Just Ballade横須賀公演の日だ)から始まる「2期 正倉院御物と書・絵巻の名品」も楽しみです。いくつかの作品は、年に一度の正倉院所蔵物の虫干しを機に、わざわざ奈良からやって来るのですから。


東博絡みで:09/10/14 ライオン、狛犬、獅子、そしてAmazon

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MISIAの新譜(つづき)

2009-10-12 09:19:30 | MISIA

10月1日の記事(こちら)の「つづき」のようなものです。


Amazonの「おすすめ商品」を覗くと、一番上にMISIAの9th Album 「JUST BALLADE」が載っていました。ジャケ写付きです。

不思議なのは、初回限定盤Aも初回限定盤Bも、希望小売価格(?)はどちらも3,990円なのに、Amazonでの売り値が、初回限定盤Bがそのままの3,990円で、初回限定盤Aは3,272円に設定されていることです。(09/10/12朝現在)

JUST BALLADE(初回生産限定盤A)(DVD付) JUST BALLADE(初回生産限定盤A)(DVD付)
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2009-12-16

JUST BALLADE(初回生産限定盤B) JUST BALLADE(初回生産限定盤B)
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2009-12-16

AとBの仕様の違いは、

初回限定盤A:Blu-spec CD仕様+DVD(PV等収録)、スリーブジャケット仕様
初回限定盤B:CD+スペシャルカード型豪華ジャケット(ウインターギフトパッケージ)仕様

ということで、ごく普通に考えれば、Aの方が高くても不思議ではありません。「Blu-spec CD⇔CD」、「DVD付き⇔DVD無し」のハンデキャップを補ってあまりある「スペシャルカード型豪華ジャケット」ということなのでしょうか?

しかも、Amazonの売り値はAが718円も安い


老婆心ながら説明しますと、Blu-spec CD(詳しくはこちらをご参照方)は、普通のCDプレイヤーやPCで聴けますよ。そこが「CDもどき」のCCCDと違います。CCCDの方は、CDプレイヤーメーカーやPCメーカーがCDプレイヤーやPCでの再生について正常動作を保証していません いいかげん、回収してCDで再発売しろよな、まったく・・・


判りません、この値付け
始めから初回限定版Aしか売るつもりはないのかもしれませんナ。初回限定盤Bはプレゼント用あるいはディープなファン向けに企画されたもので、「買った人が聴かないCD」として企画された気がします。

あ、そうだ。通常盤もありますよ。

JUST BALLADE JUST BALLADE
価格:¥ 3,059(税込)
発売日:2009-12-16

   

Amazonには、昨日から始まった日曜劇場「JIN -仁-」の主題歌「逢いたくていま」や、12月12日公開の映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」の主題歌「星のように・・・」のSingle CDも、ジャケ写無しながら載っていました。

逢いたくていま
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2009-11-18

星のように・・・(初回生産限定盤)(DVD付)
価格:¥ 8,800(税込)
発売日:2009-12-16
星のように・・・
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2009-12-16

星のように…」の初回限定盤、「CD + スペシャル仕様ウルトラマンフィギュア付き、スペシャルBOX仕様」だと思っていたのですが、Amazonでは「DVD付き」になっています。
どういうこと?
DVDをつけるくらいで、これほど価格を引き上げる道理はないと思うので、やはり「CD + スペシャル仕様ウルトラマンフィギュア付き、スペシャルBOX仕様」が正解じゃなかろうか・・・

   

昨夜、日曜劇場「JIN -仁-」の第一話を観ました。
091012_1_1 2時間弱の長尺でしたが、テンポ良く、かなり短く感じられました。その分、CMがうっとうしかった… でも、しっかりとスポンサーをたっぷり集めてCMを流さないと、あれだけのドラマは作れませんので、そこはガマンです。
登場人物も、キャストも魅力的で、次回以降も楽しみです。
右の写真は、MISIAの公式サイトから拝借してきた「逢いたくていま」のジャケ写。

この「逢いたくていま」が流れるエンドロールは、最高でした。幕末~明治初期(?)の江戸と現在の東京の同じ場所を交互に写しながら、ドラマのシーンをモノクロで挟み込んだこのエンドロール、江戸好きの私にとってはた・ま・り・ま・せ・ん
しかも、バックに流れるのがMISIAとくれば、もう・・・(ことばになりませぬ)。

かつてMISIAが歌う主題歌が流れるタイトル・ロールしか「見所・聴き所」がなかった連ドラがありましたっけねぇ 「JIN -仁-」に関しては、大丈夫だと私は確信しております。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする