気がつくと、MISIAネタが4日間 & 5本続いていました。
そこで、ちょっと趣向を変えて、先日届いた「THE ROLLING STONES SHINE A LIGHT」のことを書きます。
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ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト デラックス版 [Blu-ray] 価格:¥ 6,090(税込) 発売日:2009-07-03 |
マーティン・スコセッシ監督(確か、マイケル・ジャクソンの「Bad」のPVはスコセッシ監督によるものだったはず)によるこの作品、ストーンズが2005年8月~2007年8月に"決行"した「A BIGGER BANG TOUR」を収録したもの。ストーンズのツアーといえばスタジアム級の「超ド級」キャパの会場がつきものですが、この作品は、キャパ2800人のホールで収録されています。しかも、張り出し舞台はあるは、撮影機材はあるは、そしておそらくPA調整席はあるはで、観客は2000人程度じゃないのかな? いったい、チケットのお値段はいくらだったんでしょうか?
ちなみに、2006年春の日本ツアーで私はさいたまスーパーアリーナ公演に行きました。
A席で28,000円也。さいアリの400LVでこの値段! 東京ドームのA席の倍近い価格ですよ。こんな高いチケを買ってコンサートに行ったのは、後にも先にもこのライヴだけです。
ただし、400LVとはいっても、最前列だし(目の前に障害まったく無し!)、移動ステージがアリーナ中央部に進出してきた時なんて、ほぼ真っ正面でした。
少なくとも、7月7日の「MISIA 星空のエチュード Just Ballade」の時の席よりはステージに近かったな…。
おっとっと、話がずれた。「SHINE A LIGHT」に話を戻します。
いやぁ~、すっっげぇ~的に良いです。小さなハコだけに(ストーンズにしては、です)、目くらまし無しで、「バンド」の音と動きが炸裂しています。
さいアリで聴いた時も思いましたが、ストーンズって、純粋にバンドとしてかっこよすぎです。
功成り名を遂げ、そして、財までなして、そしてそして、いい歳なのに、バラバラっぽく見えてバラバラっぽく聞こえるのに、手作り感と緊張感にあふれたライヴには、ほとほととろけてしまいます
。
「SHINE A LIGHT」には、ところどころ、昔のストーンズのビデオが挟み込まれています。やらかしてしまった「おいた」とか、何ともアホなインタビュー(インタビューアーがね)とか…。これはこれでかなり面白いのですが、昔のストーンズの映像なら、やはりこれだよねっつうのがあります。
ROLLING 63-89 [VHS] 価格:¥ 5,097(税込) 発売日:1990-02-15 |
私が持っているのはレーザーディスク(LD)版です。
が、どうしたことか、そのLDが見つかりません。
どこに行ってしまったのでしょうか? とりあえずDVD-Rにダビングしたのがありますので、なんとかなりますけれど、どこに行ったかなぁ? 少なくとも実家にあるはずもないし…(実家にはLD再生機がありません)。
今度、身を入れて探してみます。
それはさておき、「ROLLING 63-89」を見ると、ストーンズのルーツがBluesにあることがよ~く判ります。そして、初期のストーンズにとってブライアン・ジョーンズが(音楽的な意味で)最重要人物だったことも。
昔の映像で最も普通(相対的にネ)に見えたブライアンが先頭を切っておかしくなり
、最も危なそう
に見えたチャーリー・ワッツが今では悟りを開いたようにバンドの要になっているのは何とも不思議な気がします。
そうそう、チャーリーって相当体を鍛えているんだろな、ムキムキだもの。「音楽界の草野仁
」って感じです。
また「SHINE A LIGHT」からずれてしまいました。
私が買ったBlu-ray版には、ボーナストラックとして「マルチアングル映像」が収められています。3曲だけながら、ストーンズの特定のメンバーの映像だけ見られるという楽しい特典です。
「マルチアングル映像」のことは、そうした機能があることは知っていましたが、今回、初めて試してみました。
選んだのは、キース・リチャーズ。
日本ツアー直後、バカンスで訪れたニュージーランドでヤシの木から落っこちて、一部のメディアでは「再起不能か?」と伝えられた、何ともお騒がせなキースです。
で、さいアリのライヴでも、私はキースを中心に観覧していましたが、改めて「マルチアングル映像」で見ても、キースって、演奏も素敵だけど、動きがそれに輪をかけてかっこいい
上に書いた「バラバラっぽく見えてバラバラっぽく聞こえるのに、手作り感と緊張感にあふれたライヴ」って、チャーリーの規律正しいドラミングと、一見へにゃへにゃのキースのギターがカギになっているのではなかろうかと思います。
またまたまた話がずれますけど、「マルチアングル映像」には、携帯電話でステージを撮影しているらしき観衆が少なからず写っていました。
マナー違反であることは言うまでもないことですが、よくもまぁ、あんな良い席(いったい、チケ代はいくらだったんだ?)でストーンズを楽しむチャンスを得たというのに、携帯で撮っちゃおうなんて思うものですな。
私なら、「写真を撮ってくれ」と頼まれようと、そんなアホな要望は無視して(忘れて)、肉眼にギシりと焼き付けたいです。
ということで、かなり楽しめる作品です、これ。
ただねぇ~、ピーター・バラカン氏のライナーノーツはちょっとねぇ~。
なんだか彼の文章、「ストーンズについての永六輔の語りを文章にしてみました」って風情…
数ヶ月前、雑誌でキースを使った広告を見ました。ルイ・ヴィトンの広告です。
ヴィトンのモノグラムラインのギターケースらしきものを横に置いてギターを構えるキース…。
しわしわのキースの顔、ダーク系の色合い、素敵な写真です。
この写真はルイ・ヴィトンのHP(「ルイ・ヴィトンの世界」⇒「広告キャンペーン」⇒「コア・ヴァリュー」)でも見られます。
実際にキースがヴィトンのギター・ケースを使っているのかどうかは知りませんが、この写真はかなりインパクトあるぞぉ~
キースには、いつまでも危なくとんがっていて欲しいものです。