新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

七夕と「たなばた」

2009-07-04 07:47:10 | 日記・エッセイ・コラム

090799_2_1 私が小学校の低学年の頃、実家の方の夏祭りで、不思議に思っていたことがありました。
それは、一番上の提灯に決まって書かれていた「セタ」。
右の写真(実家最寄り駅の飾り物)でも見えますでしょ、「セタ」。
セタ(せた)」って何だ? さっぱり見当がつきませんでした。

それから数年経ち、私も理解できるようになりました。一番上の提灯に書かれているのが「セタ(せた)」ではなく「七夕(たなばた)」であることを。

これにて一件落着かというと、そうは行きません。
なにせ、このお祭りは8月初旬に行われるのですよ。七夕といえば7月7日。これは幼稚園児でも常識です。それなのに、どうして1ヶ月も後になってから七夕?
そういえば、仙台の七夕も8月初旬でしたな。

と、この疑問も、私のふるさとでも仙台でも、旧暦で七夕が行われていることを知って、氷解


考えてみれば、新暦(グレゴリオ暦)の7月7日は、日本のほとんどが梅雨の時季で、星空を眺めるにはイマイチですよ。それに比べて、旧暦の7月7日なら、夏真っ盛りで、夕涼みしながらの星空見物を楽しめますな。


ようやくこれで気分晴れやかとなるかというと、相変わらずそうは行きません。
なぜ「七夕」と書いて「たなばた」と読むのでしょうか?

この疑問は、ネットを彷徨えば容易に(でもないけれど…)回答を得られます。

要は、日本古来の「棚機津女(たなばたつめ)」の伝説と、中国から伝来した「七夕(しちせき)」の行事がタイミング的に同じだということで、表記は中国伝来、よみは日本古来で融合してしまったようです。

これほど長い歴史はありませんけれど、私のふるさとのお祭りも、本来は「七夕」や「たなばた」の行事とは別物だったものの、時季的に同じだからということで、旧暦の七夕に行われるようになったそうな。ところが、新暦に変更(1873年)されてしばらくは新暦で行われたんだそうです。ですが、やはり7月初旬は雨が多いということで、1900年から現在のように「旧暦の七夕」の時季に行われるようになったようです。

   

なんだかんだといいながら、7月7日の七夕は、牽牛・織女の伝説、そしてMISIAの誕生日とも相まって、相変わらず、特別の日です。今年も楽しみです。

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コメント
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