百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

ストップ温暖化!!

2007-07-22 22:34:35 | 環境
温暖化の防止にもっとも効果的なのが、石油を前提とした生活全体の見直しなのではないだろうか。
特に日本での生活は、電気なしでは考えられず、どこへ行っても車社会。建築も石油がなければセメントさえもつくれない。農業も、ビニールハウスを使い、化学肥料をふんだんに使い、トラクターや軽トラ等様々な機械を駆使して農業生産の効率を上げているため、石油がなくなれば、現状の食糧自給率40%は当然維持できなくなり、あるデータによると25%にまで落ち込むといわれている。
何かあった時に、国として最も大切のが食糧だと思われるのに、石油がなくなると同時に食糧もなくなる・・・そう考えると、
早く、石油を前提とした暮らしからの脱却を図り、「地産地消」「身土不二」を基礎とした暮らしの再設計を行うべきなのではないだろうか。
そして同時に食糧の自給率をアップする施策を・都会・近郊・地方の3パターンで構築し、エネルギー政策も自国で大量に発生しているバイオマス(有機性資源)のエネルギー化を農業政策とリンクさせて早急に考えるべきではないか、決して米国偏重ではなく、自国の国策(国防?!)として。。

世界三大美果

2007-07-21 23:23:17 | 農業
世界三大美果のひとつ、マンゴーはあの宮崎県知事の広報活動で今年一気にメジャーになったが、あとの二品がチェリモヤ、マンゴスチンであることはあまり騒がれてはいない。
マンゴスチンは熱帯アジア各地で栽培されてはいるが、栽培適地が限られており、あまり広く分布していないようだ。原産国はマレーシアだが、台湾南部でも結実するらしい。ミカンコミバエと云う害虫がタイにいるため、植物防疫法により日本へのマンゴスチン輸入は長年規制されていたが、ミカンコミバエの蒸熱処理による殺虫が可能になったため、2003年4月より輸入解禁となった。
一方、「森のアイスクリーム」といわれているチェリモヤは、昭和27年に静岡県で実験栽培が始まり、現在では、和歌山で24軒の農家がハウス栽培を行っておられるようだ。わかやまTropics 代表で和歌山県チェリモヤ部会長を務める山下さんは、チェリモヤの品種改良に積極的に取り組み,日本初のチェリモヤ品種「粋豊」を育成,品種登録をされている。
農作物のブランド化は必要だと思われるが、ハウス栽培が必要な場合が多々あるため、栽培面積の急速な拡大は望めず、一方、消費面からは高級果実として高級果実店で高値で販売されている限りは消費量の拡大は見込めない。もうひとつの問題は、追熟性果実の宿命として、適切な追熟方法や食べ頃の把握について、本当に美味しい熟期のものを食べない限り、消費は決して伸びない。なんとも難しいものなのだ。



藻の栽培

2007-07-20 21:27:17 | 農業
ヤマハ発動機が袋井市に建設した研究所が、屋内での藻の栽培に本格参入して丸半年になるという。その藻は、抗酸化作用がビタミンEの数100倍ともいわれる天然色素のアスタキサンチンを持っているのが特徴だ。
そこでは「高効率バイオリアクター」と呼ばれる高さ約2メートル、長さ約9メートルの板状の容器に培養液を満たし、藻を浮遊させ、培養する。側面から人工光を照射し、適度に培養液をかくはん、流動させることで高効率な光合成を促進させている。太陽光ではなく、人工光を光源にした屋内培養は、常に最適な光量を照射できることで栽培の効率化を図っている。
藻の光合成や栄養分の吸収する仕組みについてはまだまだ解明されていない点も多く、例えば何故、・光量の少ない深い海でも光合成が可能なのかとか・根毛からの栄養分の吸収ではなく葉面からの栄養分の吸収の制御する仕組みはどこにあるのか等、しっかり解明されれば地上の植物の生育にも活用できる。まだまだ未知な世界がいっぱいある、楽しい世界だ。

屋上緑化

2007-07-19 22:21:32 | 環境
最近、屋上緑化が都会で、はやっているらしい。とはいっても、温暖化やヒートアイランド現象の持つ本質的な課題は、そんな簡単には解決できないと思うが、みんなでそういう意識を持つことは大切であり、行政としてもそれを後押ししていく必要はある意味、認めたい。
現実、東京23区や大阪市では、屋上緑化にともなう助成や融資の仕組みが整備されつつあり、屋上のみならず公道との接合部や壁面等の緑地化も勧めているという。
一方、東京はじめ大都市に人口は一極集中し、緑はなくなりつつあり、逆に今後新しく建てられる建物には屋上の20%以上の緑化を義務付け(東京都の場合)たり、1,000m²以上の建物を建てる場合25%以上の緑化をしなければならない(大阪府の場合)としている。
ということは、現在は建ってるものでも、建て替えるとか建て増しをする際にはこの条例が適合され、緑の部分を優先的につくらないことには建て替えや建て増しも出来ないものになってしまっているようだ。
田舎では耕作放棄地が増え、都会では年々緑が少なくなっている。なんとも変なバランスの中で生きているのが現代社会であり、このバランスは、大変危ういバランスであることは否めない事実であることに気付くと、なんとも・・・。

動物病院

2007-07-18 23:54:15 | 料理
畑に猫が居つくようになって、最近、動物病院に何度か足を運ぶようになった。そこには本当に家族の一員のように猫や犬と過ごす方々がたくさんおられ、我ながら驚いたりする。(私もその中の一人だということになるが…)
猫や犬も、人間と同様に食が大変問題になっているようで、今日も「お菓子をあまりあげないで下さいねぇ。」とか「アレルギーがひどいので、脂肪分は控えてください。」とか「出来るだけ味の強いものは避けてくださいねッ。」と先生やアシスタントの方から忠告を受けておられる飼主さん達をみると、なんだか人間の食と同じ現象が、ペットの世界でも起こっている事実に驚かされる。
食は味付けによって素材の味すらもわからなくするが、味とは何か、強い味は脳のどの部分を刺激しているのか等について分析していくと、決して脳も万能ではなく、刺激の強い物質に影響され、また騙されやすいことがよくわかる。
フランス料理はソースが肝だといわれ、アジアの各国でもスープや出汁は動物から取り出すことが多いといわれる中で、日本料理は昆布や煮干、鰹節で丁寧に出汁をとる、この繊細さが今世界に受けていると云われていることから考えると、文化レベルは味の濃さに反比例するのかもしれない。
※今回の話題は、3/15,4/16,5/31のブログにも登場している猫ちゃんです。

ペットボトル症候群

2007-07-17 23:13:12 | 料理
以前、朝宮で無農薬無化学肥料のお茶の栽培を30年も続けておられるかたぎ古香園の片木さんが「ペットボトルが日本のお茶の文化を台無しにした!」と嘆いておられましたが、『ペットボトル症候群』というのがあり、暑い季節を迎え、ペットボトルに入った清涼飲料水を一気にがぶ飲みすると急に血中の糖分が上がり、それを下げるために水分をもっと摂りたくなり、またペットボトルを口にする・・・症状をいうようですが、そういう悪循環が急性の糖尿病を誘発するそうです。
そもそもペットボトルの清涼飲料水には27g、炭酸飲料水ならその倍の54g、お茶は0gですが、スポーツ飲料水にも20gに近い糖分が含まれているといわれています。人間が1日に必要とする糖分は20~40gなのですから、・・・・・明らかに摂り過ぎということです。
ペットボトルを持ち歩くことは、良しとしても、その中身には注意しましょう!!

フォン・リービッヒ

2007-07-16 21:32:49 | 農業
1840年フォン・リービッヒが唱え、1世紀以上に亘って奨励されてきた化学農業は、彼からすると、あくまでも直感的な認識であり,複雑な現実を顧みない、単なる仮説に過ぎなかったようだ。というのは彼自身、晩年には、化学農業の誕生に手を貸したことを後悔して、
『私は創造主の知恵に対して罪を犯し、正当な罰を与えられた。私は、神の創造物を改良できると信じ込んでいた。生命と地表を結ぶ素晴らしい循環のなかで、生命を再生させる自然にはまだ改良が足りないと、無知な私は考えたのだ。』と書き残しているという。(「イタリア有機農業の魂は叫ぶ」家の光協会出版より)
本日、午前10時過ぎに発生した震度6強の中越沖地震は、たくさんの家屋を倒壊し、多くの死傷者を出し、夜間には避難者が1万人を超えたという。ブログ上ではありますが、お悔やみとお見舞いを申し上げます。
※こんな日にも拘らず地元では花火大会?!私はなかなかそんな気になれず不参加!?

台風一過

2007-07-15 21:38:16 | 季節
こんな時期に台風が・・・
台風には従来,米国が英語名(人名)を付けていましたが,平成12年(2000年)からは,北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風については、同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)をつけることになったそうです。
※1,北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会(日本ほか14カ国等が加盟)があるそうです。
※2,2004年10月の台風23号に『とかげ』の名がつけられたのは、この台風委員会が1997年に制定した台風のアジア名のひとつ。命名は星座のとかげ座?に由来。委員の14ヶ国から10個ずつ持ち寄った名前を台風が発生した順に循環的につけられたもののようです。
※3,今回の台風4号は『マンニィ(Man-yi…香港の命名で海峡の名前)』の名がつけられています。
こんな時期に台風が来て、台風が去っても、まだ梅雨が残っている。
比較的“空梅雨”といわれていたのに、結構しっかり梅雨があることは、私達にとってはありがたいこと(でも水に浸かった圃場は大変なのですが・・・)!!台風のおかげで、近くの花火大会は延期になりましたが、京都の祇園祭の宵々山は、なんとか雨に見舞われずに42万人の人出になっているそうです。
梅雨の合間の台風は、各地に大きな被害をもたらしました。上陸しなかったことだけをありがたいと思うべきか・・・。ブログ上ではございますが、被災された方々には心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。

えひめai-2 !20リットル!

2007-07-14 20:43:41 | 環境
今回は一気に20リットルをつくってみました(すみません、写真の映りが悪くって・・・)!! つくり始めて5日目ですが、ph3.85で無事に完成です!!ありがとうございました!!
こんなにたくさんつくってどうするの?って思っておられる方が多いと思いますが、実は今度は、ある機会にみなさんにお配りしたいなぁと思っているのです。
ある機会?!っていうのは、今月の29日(日)余呉のウッディパルで開催される“木間暮れ祭”の大戸洞舎のブースにこっそりお邪魔しようかなぁと思っているのです。他には“酵素オカラ風呂・・足湯編”を考えています!!!
※木間暮れ祭の詳細は kimaguresai.jpn.org まで

ルーフソイル

2007-07-13 22:09:01 | 農業
農業の基本は、“土づくり”だと思っているが、その結果できたものが地力のある土なのかどうかは、まだ不確定だ。
というのは、地力のある土の定義づけがまだまだ出来ていないためであり、・保水力があり・排水性があり、・保肥力があり、・微生物量があればそれなりに地力があると考えられる。我々は、地力をつけるために様々な有機の資材を土中に投入するが、その有機物が徐々に土中で腐食に変化することで地力が上がると一般的には言われている。しかし、土壌に施された有機物がどのようなプロセスで腐植に変換されるのかについては、議論がわかれるところであり、そこには微生物がどう介在し、植物はどういうカタチで吸収しているのかまだまだ不明確である。
有機物は様々な微生物達と土壌の無機の成分などの関与を受けて、最終的に不定形の腐植(高分子有機化合物)とる。植物達は無機で吸収しているのか、有機でも吸収できるのか、どういうカタチだと植物達は喜ぶのかについても、学説はわかれるところだ。
腐植化の進行は、一般的に色調の黄色→赤褐色→黒褐色という変化で眼に見えるといわれており、これが一般的に黒っぽい土壌は腐植の含有量が多く肥沃であるといわれる由縁である。
昨年の9月、毎日放送の『夢の扉』で放映された“ルーフソイル(最上級の安定腐植泥炭)”を4日前からトマト苗の育成の実験で使い始めたが、なかなか生育状況が良い。
このルーフソイルの特徴は、中国四川省(標高3,500M)の高冷地より採掘された、純度が高い、最上級の安定腐植泥炭(約1万年前の植物積物)が原料となっているということで、・保水性・排水性・保肥力に特徴がみられる。
しかし、この土がもっとも地力がある土だと仮定すると、地球上に存在する土はほとんどが地力のない土となり、そんな土に誰がしたのか、いや以前からそんなレベルの土しか地表には存在していなかったのではないのか等、一方的な思いが巡る。
今回は良い機会なので、このルーフソイルによるトマトの成長をしっかり眺めながら、本当に地力のある土とはどういう土なのかじっくり考えてみたい。