百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
ビジネスブログランキング
 



南西の空にみえるのは火星。
今宵は、オリオン座流星群がみられる。そんな中、天野祐吉氏が亡くなった。
天野氏は『広告批評』の初代編集長、最近は「CM天気図」のコラムで、つとに有名。
最近の「CM天気図」から

『CM天気図』求むスポンサー 天野祐吉  

 金だ金々 金々金だ
 金だ金々 この世は金だ
 金だ金だよ 誰が何と言おと
 金だ金だよ 黄金万能
   
 金だ力だ 力だ金だ
 金だ金々 その金欲しや
 欲しや欲しやの 顔色目色
 見やれ血眼 くまたか眼色
   
 一も二も金 三・四も金だ
 金だ金々 金々金だ
 金だ明けても 暮れても金だ
 夜の夜中の 夢にも金だ
   
まだ延々と続くんだが、このへんでやめとく。演歌師の添田唖蝉坊(あぜんぼう)さんが1925年ごろにつくった「金々節」だ。亡くなった小沢昭一さんに教わってぼくもちゃんと歌えるんだが、新聞で歌っても仕方ないから、それもやめとく。それにしても、なぜこの歌を再び長々と紹介するか。ここはCMについて書く欄だろうと言われそうだが、実はこの歌はCMソングにならないかなと、前からひそかに思っているのだ。先週の土曜日の朝日新聞に、橋本治さんも1ページ丸々使って書いていたが、いまこの国は景気さえよくなれば、憲法を変えようが原発を再稼働させようが「ええじゃないか、ええじゃないか」の空気にあふれている。昔はこういう情けない空気を新聞やテレビは痛烈に批判したもんだが、いまはアベノミクスがどうしたこうしたと、金勘定のニュースが最優先みたいだ。だったら、せめてどこかの企業が「金々節」をCMソングに採用してくれないかと思うのだが、だめかなあ。それともいっそ、東電さんあたりが自己批判も含めて「金だ金々この世は金だ」とやってくれたら、日本も変わると思うけどなあ。


『広告』も時代と共に変貌し、今一度『広告』の在り方が問われる時代を迎えている。
そんな中での天野氏の逝去は、我々に何を意味しているのか。
星空を眺めながら、秋の夜長に考えてみたい。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )