いろいろなもののデジタル化が進む中、映画も大きな転換を迎えるという。
無声からトーキーに、モノクロからカラーに、それぞれの転換点以上に今回の変わり目は大きくなるのかもしれない。
その昔、『戦艦ポチョムキン』はサイレント映画(手彩色の赤い旗は印象的)、、サイレントから拙速なトーキー化には慎重だった小津安二郎は『大学よいとこ』を最後にトーキー、モノクロへと移行した。黒澤明は『天国と地獄』で煙突からあがる煙をピンク色に着色し、エイゼンシュテインにオマージュ捧げたことは有名。家庭でも8ミリフィルムがビデオテープに変わり、確かに手近にはなったものの、色や濃淡、味わいが失せた気がする。デジタルがドットでの表現になるのに対して、フィルムの持つ何とも言えない銀塩の粒子の化学反応の味わいは何か良い方法で残すことは出来ないものか、今一度よく考えてみたい。
無声からトーキーに、モノクロからカラーに、それぞれの転換点以上に今回の変わり目は大きくなるのかもしれない。
その昔、『戦艦ポチョムキン』はサイレント映画(手彩色の赤い旗は印象的)、、サイレントから拙速なトーキー化には慎重だった小津安二郎は『大学よいとこ』を最後にトーキー、モノクロへと移行した。黒澤明は『天国と地獄』で煙突からあがる煙をピンク色に着色し、エイゼンシュテインにオマージュ捧げたことは有名。家庭でも8ミリフィルムがビデオテープに変わり、確かに手近にはなったものの、色や濃淡、味わいが失せた気がする。デジタルがドットでの表現になるのに対して、フィルムの持つ何とも言えない銀塩の粒子の化学反応の味わいは何か良い方法で残すことは出来ないものか、今一度よく考えてみたい。