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百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

農商工連携その4

2010-03-19 21:15:42 | 農業
熊本では、阿蘇バイオテエックが中心となり四社が役割分担する農商工連携が認定されている。
その内容は、写真の希少品種「ヤマブシタケ」の安定栽培方法を確立すると共に、加工販売方法の確立、販路の開拓を目指すものであるが、農商工連携はそのための「開発費用の獲得+多様な販促+商材開発」を支える仕組みとなる。
ただブランディングについては、しっかりとした戦略のもと挑まなければならないと開発室の室長は説く。ブランディング戦略は・健康増進戦略・エビデンス戦略・一貫生産戦略からなり、トータルで底上げして盛り上げるスキームを構築されている。

農商工連携その3

2010-03-18 23:45:06 | 農業
駒ヶ根で胡麻の栽培が始まって、早三年!
1.5hから3.0h、そして今年は7.0h、徐々に拡大を図ってきた。
デザインで「駒゛」の文字はひときわ目立つが、「コマ」の「コ」に濁点を付けることで「ゴマ」になるという駄洒落、一番人気なのは生地やあんにたっぷりゴマが入ったどら焼き「駒゛どら」だという。

農商工連携

2010-03-16 22:08:18 | 農業
大豆は豆科の一年草。
未成熟なものは枝豆と呼ばれる。
農商工連携とは、「農業者と商工業者が各々の持つ経営資源を持ち寄り、より工夫をして、新たな商品・サービスを提供、互いに経営改善が見込めること」とされている。
つまり農業者と商工業者が農商工連携によって新しい商品(既に自らが持っているものは駄目だが)を必ず作り出さなければならないわけではないが、農業者は農業者として、商工業者は商工業者として独自のノウハウを持ち寄り、更なる付加価値を生み出すものを作り出さなければならないとされている。例えば大豆は、醤油、味噌、豆腐、納豆、黄粉等々の原材料となり、大豆自身も商品としてあるが、大豆に何かを加えることでは様々な加工品が連想できる。醤油でも味噌でも、そこには長い歴史の中で日本独特の特別な発酵食品としての価値がある。例えば、その味噌や醤油の製造方法やその素材の栽培方法にこだわり、共にその価値を高め、新しい醤油や味噌を創造する場合は農商工連携といえるということになる。
日本の農業は、どちらに向かっているのか、国際競争力がなく・・というとそれはあくまでも工業化社会の近代経済社会からの見方であり、これからの日本の農業の社会は、この恵まれた日本の環境と文化と歴史をしっかり活かしながら、どうすれば持続可能で、明るい未来に繋がるのか、その答えはローカルでエコロロジカルな中に見つけられる気がしてならない。そのひとつの手段として農商工連携を活用されることはあると思う。

様々なカタチの農業

2010-03-13 23:31:40 | 農業
「農業は幕末・・・これから維新」と書かれた記事があった。
まさに僕も同じ様なことを思っている。
どういう農法を選ぶのかに始まって、どの分野でどういう形態をとるに至るまで、様々な選択肢はあるものの正解は未だみえない。
しかし正解はみえないから良いのかもしれない。正解がないというより、全てが正解なのでは・・・。
ポイントは、どこにオリジナリティを持たせるか、どこにこだわるかに尽きる。
例えば、どういう環境(土地や土質、天候や周りの状況等)で、農法は有機でやるか無機でやるのかから始って、水稲、葉菜、果菜、果樹、畜産を単一でやるのか複合という組み合わせでやるのか、その加工や保存の方法そしてもっとも大切なそれらの販売手法、ベースを築く肥料づくりやエネルギーづくりについてはどう考えて、経営形態はどういうカタチが望ましく、新規就農者の受け入れ方などどこまで見据えるのか等々、それぞれの土地にあった農のあり方を今一度自分なりに再構築し、自分なりに楽しい農の組み立てが可能な時代を迎えているような気がしている。

『 農を変えたい! 近江の会 第三回学習会 』

2010-03-10 22:02:46 | 農業
『 農を変えたい! 近江の会 第三回学習会 』
“知ろう、語ろう、進めよう!” 
テーマ 『今一度、原点に返り有機農業の問題と課題の抽出をおこなう』
期 日  2010年3月20日(土)  午後1時開場
内 容   1:30~1:45 農を変えたい近江の会 の経緯について
1:45~3:15 テーマに基いたワークショップ(10名一組で)
3:25~4:30 ワークショップのまとめ
場 所  野洲文化小劇場(野洲駅前) 野洲市小篠原2142
参加費   500円   《・有機農業新規就農相談会同時開催!》
募集定員  百人   《・無農薬・無化学農作物の試食アリ!》
 ※お手数ですが、事前にお申し込みをお願いいたします。(3/15迄)
連絡先は email: yrs-t103@khaki.plala.or.jp   tel : 077-587-0618
主 催  農を変えたい! 近江の会 生産者懇話会
共 催      NPO法人 有機農業技術会議

環境にやさしい農業

2010-02-23 18:24:44 | 農業
環境にやさしい農業って・・・そういう話になると農業自身が環境を壊している、つまり環境保全型農業はナンセンスだ!という話に陥りがちだが、極論ではなく出来るだけ環境負荷を少なくして持続可能で、多様な生物は勿論地球全体にやさしい“農”のありかたについてはしっかり方向性を議論し、そのアプローチの方法も含めて多方面から検討を繰り返した上でみんなで理解し納得した中で進めていくことが大切なもののような気がする。
つまり独りよがりではなく、但し現実実現性のないものも無意味で、一部の思い込みでも駄目だということをしっかり認識した中で、ひとり一人の役割、ひとり一人の成果責任を明確にした中で進化させながら進めていくもののような気がしている。
全員では出来ないかもしれない、一部の地域での模範事例(成功事例)が必要なのかもしれない、長い眼でみたときに我々が求めてきた効率の先にあったものはなんだったのか、これから先には我々は何を求めるのか、出来ることから始めよう。はじめないことには始まらない。

雄性不稔

2010-02-17 19:46:36 | 農業
雄性不稔は今やF1品種をつくるのに欠かせない技術だといわれている。
いままで人工的に一つひとつ雄しべを取っていたその手間が省け、確実に交配が可能になる。
雄性不稔とは、雄性器官(雄ずい、葯等)の異常によって起こる不稔を意味し、花粉を作る能力を欠いたもの、花粉粒は作るものの正常に発芽できないもの、葯の裂開が物理的に不可能なことによるものなど、いろいろなタイプがある。
メンデルの法則に従うと優劣の法則というか、優性遺伝子と劣性遺伝子(遺伝子的にいうと顕在性と潜在性というらしいが)の劣性はその特定をしやすく、固定しやすいという特徴があり、この雄性不稔はその特徴を有効に活用しているといえる。

『農協』

2010-02-15 22:32:03 | 農業
今『農協』がNOWいッ!??!
今日は今年発刊された二冊の本の紹介をしたい。
一冊は、日本の農業の元凶は農協にある、農協なんていらない、農協が農家を潰す、・・・農協は百害あって一理なし、しかし農家も悪いし、政治家も悪い、本当の農業は地域と共に自然の恵みを最大限に活かし、他人に頼らず、栽培技術はもとより、消費者や市場をしっかり見つめた中で育まれていく・・・と本音が綴られた「農協との30年戦争」(著 岡本重明 文藝春秋)。
そしてもう一冊は「農協の大罪」(著 山下一仁 宝島社新書)。《農協=自民党=農水省》のつながり、この農政トライアングルが日本の農業を衰退させた、農業が弱くなればなるほど強くなるこの不思議なトライアングル、農協の歴史や農政の基本的な考え方、農民票と政治家との関係、・・・と綴られる。主業農家が如何にその貧困から脱却し、強い農業づくりへ挑むべきなのか、最後は「・・・小作人開放への夢と執念は農地改革で実った。今度は、農業改革で強い農業の実現を見たい。それが食料安全保障、多面的機能を実現する唯一の道である。」とまとめられている。
楽しい農業を一日も早く、みんなで実現したい!!

自家不和合性

2010-02-12 20:29:05 | 農業
自家不和合性とは、植物個体の正常に発育した花粉が同じ個体の正常な柱頭に受粉しても受精に至らないこと、もしくは正常種子形成に至らないことをいう。
自家不和合性を活かした品種改良とは、単純にいうと自己では受精に至らず非自己の花粉を識別する性格を活かし、非自己の花粉で受精させることを指す。
植物の世界も近親者で婚姻関係を結ばないことで、生物の多様性を保つ、・・・。つまり自家和合性だと「暑さに弱い」「寒さに弱い」「病気になりやすい」「湿気に弱い」「乾きに強い」などの親の持つ遺伝的な性質がまったく変化することなく子へ伝えるだけであり、生物にとって、これでは世の中で起こりうるさまざまな異変に対応しきれず、いづれ絶滅する危険性を持つ。生物が子孫をつくる意義は、個体数を増やすことだけではなく、オスとメスという2つの個体の性質が混ざり合い、多様な性質の子孫をつくり出すことにあるともいる。地球上に被子植物が広がった成功の要因の一つの要因といわれている。