goo

裏メニュー

杜屋のカタログのジャムページ下方に小さく「年度ごとに、その時々で入手できる果物が異なるため、上記以外のジャムを作ることもあります。また、製造量が少ないためカタログに載せてないものもあります。お気軽にお問い合わせ下さい。」と明記している。
今回ご紹介するこのプラムジャムもしかり。カタログ未掲載の裏メニューである。



先月6月のこと。(もうすでに先月のことだった。)
ご近所の方から「畑のプラムがたくさんなったから取りにおいで」とお声掛け頂いた。
植えて3年ほどしか経っていないとのことだが、はちきれそうなほど大きく立派なプラムが枝がしなるほど実っていた。
赤く色付いたのもあるが、雨が続いていたせいか白っぽいままですでに皮がはぜたのもある。
「プラム」とだけ書いてある苗木を購入されたそうで、これまた品種は不明だが、多分スーパーなどでもよく見かける大石プラムではないだろうか。
手にとってかぶりつくと豊富な果汁がほとばしる。クセのない爽やかな酸味と十分な甘味。生でも存分においしい。
ちなみに上記写真の右上後方にある小さめの赤紫のが、毎年李ジャムにするひらく農園さんの李「メスレー」である。



このプラムを袋一杯頂いてきて、ジャムにした。
大きい果実は果肉の割合が多いので効率がいい。
メスレーを使った李ジャムはちょっと皮に渋味があるので皮をむいて作ったが、
このプラムのジャムは皮ごと使った。熱が入るにつれて皮もとろける。
たっぷり果汁をしっかり煮詰めて作った甘酸っぱいジャム、
その他の夏ジャム同様、キンと冷やして炭酸で割って飲んでもいいかも。

ちなみに、去年の8月に作った「山の天然プラムジャム」、
これは長野県鬼無里で種から勝手に育った野生の木の実を摘ませてもらって作ったもので、
すっぱいジャム好きな方に大好評だったけど、残念ながらこの木の生えていた土地の持ち主の方が昨秋に木を根元から切ってしまわれた。
と、いうわけで「山の天然プラムジャム」は昨年限りの幻のジャムとなったのでありました。

★プラムジャムも販売してます。価格は李ジャムと同様です。★
(1回のご注文で3個まで。)

コメント ( 8 ) | Trackback ( )

羽化

今の季節、庭の蝉の鳴き声が猛烈な勢いだ。
毎日庭のどこかで蝉が脱皮している。
玄関前のケヤキの木にはつまみとれるほど多数の蝉がひっついている。
これは小さい子供には見ものだろう。
虫取り網を掲げたご近所の小学生の子がいつの間にかうちの敷地内に進入している今日この頃。



去年の今頃は神秘的な蝉の羽化の写真をこのブログに載せたが、
今年は何と庭で羽化したて?のカブトムシを発見。
お尻部分がちょっとやわやわな感じ。



じたばたじたばた暴れるカブトムシを、蝉の群れるケヤキの木に止まらせたら(オットが)
のしのしと上の方に上っていった。
去年の春、畑に入れるために業者さんに頼んでトラック1台分の木のチップを購入した。
そのチップの中にひそんでいたカブトムシの幼虫達。
立派な角のカブトムシの成虫を庭で見つけて、ときめく子供心を少し思い出した。
コメント ( 8 ) | Trackback ( )

「杜の畑のブラックベリージャム」の作り方

1・真っ黒に完熟したブラックベリーを摘む。
漆黒のツヤが消えかけた瞬間、つまんでぽろっといとも簡単に取れるくらいまで置くと、完熟した黒ぶどうのようにとっても甘くなる。少し赤みが残っていると酸味も残るが、加熱してジャムにする場合はちょっと酸味があるのを混ぜた方がいいような気がする。

2・一粒ずつ点検しながら洗う。量が少なければ冷凍して貯める。
農薬を使わずに戸外・露地で育てたブラックベリー。丈夫で頑強に育つとはいえ、虫や蜘蛛の巣がくっついてないか、泥や砂がついていないか、一粒一粒念入りに点検しながら水洗いする。
無農薬で農作物を育てることって、育てること自体ももちろん手間や知識が不可欠だけど、収穫・選別・洗浄という加工に至る前工程の作業にもそれに違わぬ手間がかかるということが、自分で育ててみて身にしみて分かった。




3・鍋に入れて加熱する。
ちょっと加熱すると果肉がくずれて種を濾しやすくなる。レシピによっては、加熱前にミキサーにかけてから濾す、という手段もある。
熱が入ると黒い色がサーっと赤くなるのは見もの。




4・種を濾す。
ちょっと加熱すると果肉がくずれて種を濾しやすくなる。



5・濾した果肉と果汁を再度鍋に入れて火にかける。
アクを丁寧にすくい取りながら加熱する。

 

6・沸いたら砂糖を加え、さらにアクをすくいながら加熱する。
砂糖量はブラックベリー自体の酸味と甘味を考慮して、種を濾した果肉の50%程度。
アクは取り切ったと思っても、砂糖を入れるとまた浮かび出る。




7・再び沸騰したら火を止めて加熱殺菌した瓶に詰めて脱気殺菌して完了。
鍋の火を止めて一瞬冷まして表面に薄い膜が張ったら、ペクチンが上手く作用している証。蜂蜜よりもサラサラな状態でも冷めるとしっかり固まる。


ブラックベリーのジャム作りは、以下のような化学実験的おもしろさがある。
・加熱すると黒い色が赤くなる。
・ペクチン力が強いので、脱気殺菌直後はサラサラでも1日経つと逆さにしても落ちないほどしっかり固まっている。
・瓶に詰めると黒く見えるけど実際は赤紫の色。

特に、ブラックベリーのペクチン力の強さはレモンマーマレードに匹敵するほどで、
熱が冷めるとどうしてこんなにプルンとしっかり固まるのか、フシギな程だ。
最後の7の工程で、表面に張る膜を私は「成功の証」と勝手に呼んでいる。
この時点でとろみがつかないからと更に煮詰め続けると冷めた時に固すぎるジャムとなる。

それにしても、果物そのものに含まれるペクチンのその力。
果物が未熟でも過熟でもペクチンの力は弱くなり、ちょうどよく熟した状態の時が最も力が強いという。
「ペクチンの不思議」というテーマで、論文1本書けるのではないかと
作った翌日にジャムを逆さにしながらいつも思うのであった。
コメント ( 8 ) | Trackback ( )

杜の畑のブラックベリージャム販売開始



早いもので多忙にかまけて1週間以上もブログ更新を放置してしまった。
そしてうちの庭と畑のブラックベリー収穫もピークを越えた。
今年は最高で1日1kgの収穫。
2~3kgずつ、何度かに分けて少量ずつのブラックベリージャム作り。
もう2回くらいは作れるだろうか。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

掲載

昨日18日発刊の地元のタウン誌に掲載して頂きました。
その反響大きく、カタログ請求のメールを昨日からたくさん頂いてます。
ありがたい悲鳴をあげながら対応致しておりますが、
カタログ発送までしばしお日にちを頂きます。
申し訳ありませんが、どうぞご了承下さいませ。

今回載せて頂いたのは、A新聞に1ヶ月に2回折込で入ってくる静岡県内限定の地域情報誌。
東部版・中部版・西部版とあり、それぞれ一面に載る人間が違っていて
今回は東部版と中部版は藤枝市のお茶農家さん、
西部版の一面に私を載せて頂いた。カメラ目線の私の写真付き。これはなかなかハズカシイ~~
それにしても、先月発刊した、杜屋を掲載して頂いた静岡のグルメ情報雑誌は、
今週初めて1件「その雑誌を見ました」という方からメールを頂いた。
1冊1000円の雑誌は、買って持ち帰って眺めて見て初めて興味を抱いて下さる。
この時の取材のライターさんも「反響はじわじわときます」と言っていた。
それに比べると、今回の新聞折込・地域密着・裏表紙1枚のタウン誌は、即行の反響。
メディアの及ぼす力の範囲と大きさも媒体によって違いおもしろいものだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )

杜の畑の杏ジャム

※先月末に作ったジャムです。



うちの庭のすみっこ、お隣のおうちとの境に近いところに
むぎゅーっと窮屈そうに生えてる1本の杏の木。
3、4年前ほどの最盛な勢いはないが、今年はよく頑張ってくれた。
2階まで届く大きな脚立に上って収穫。キズや斑点もわりと少なく、大きさもまあまあ立派。



皮の表面の斑点やキズを削り取り、種をとった果肉を火にかける。
これもルバーブ同様、みるみるうちにとろけてくる。
ある程度煮詰めてから砂糖を加えるのが、色鮮やかに仕上げるコツだとものの本に書いてあった。
うちのは市販されてる杏ジャムよりも酸味強め。
これも李ジャム同様、毎年必ずご注文下さる固定ファンの方がおいでになる。
杏自身の持つ天然ペクチン力が強く、しっかり固まっているジャムなので
カンパーニュやライ麦パンなど味わいのある食事パンに塗ってサンドイッチでどうぞ。

右の写真がうちの家の前から撮ったもの。→
今の季節は、玄関前のケヤキと
庭の色んな木の葉が繁ってこんもりした森状態。
木に隠れて住居の姿が見えなくなる。
脚立の真上にあるのが、杏の木。
樹齢18年くらい。





コメント ( 6 ) | Trackback ( )

杜の畑のブラックベリー



うちの畑のブラックベリー。今年もなかなかいい感じ。
この夏の暑さを象徴するような赤い色が熟して真っ黒くなったのを摘んでいく。



ここ連日、毎朝タッパー1個分の収穫。
「杜の畑のブラックベリージャム」販売開始はもうじき。こう御期待。
(何て言って失敗したりして・・・プレッシャー)
コメント ( 4 ) | Trackback ( )

メリーズさんへ納品



前回、5月末のメリーズさん3周年記念イベントの時に納品したジャムとマーマレードが、
ありがたいことに1ヶ月そこらで完売したそうで、またまた納品依頼を頂きました。
15日半日がかりで包装梱包して16日無事到着。
少しですが李(すもも)・杏(あんず)・ルバーブなどの夏ジャムもあります。
1,2個など少量をお買い求めの方は送料を換算するとメリーズさんで直接買った方が安いかも。
メリーズさんへ納品する分はいつも、それぞれのジャムのフタの上に
味の特徴やおすすめの食べ方を書いたミニカードを添付しているので、
現物を見て選びながら買いたいという仙台近郊の方は、メリーズさんへどうぞ~。

早速メリーズさんのサイトにもご紹介頂きました。→こちら。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

ロゴ入りラベル




前々から「杜屋のマークみたいなのが欲しいな~」と思っていたけれど、
その必然性に迫られたのは、ロミパンさんのお店に焼き菓子を置いて頂くことがきまった時。
このお菓子は、動物性食材を使わないロミパンさんが作ったものではなく、
卵もバターも使って杜屋が作ったものである。
そういうことをひと目見て分かるような、そんな杜屋オリジナルマークが欲しかった。

で、イラストレーターさんにお願いしてデザインして頂いたのが、
アルファベットでmoriyaのiの字を葉っぱに見立てたこのマーク。
これを、小さな焼き菓子に今まで使ってた品質表示ラベルの上部に入れた。
マークとお菓子の名前が前面に出るようにシールを貼る。
ビスコッティとロッシェココは包装形態をちょっと変えてビニタイで口をしばるのをやめ、
シーラーで密封してからシールを貼って止めるようにした。
お菓子の名前をあえて前面に出しているのは、私の場合、そもそものスタートが
通信販売専門だったため、お客様の手元に届いたそのお菓子が一体何なのか、
ということをなるべく分かりやすくしたい、と思ったからだ。
ジャムとマーマレードも同様で、ラベル前面にその製品の名前を出している。
普通の店売りのお菓子屋さんは、プライスカードに商品名と価格を明記するから、
前面に貼るのはロゴマークだけ、裏面に品質表示ラベルを貼るというパターンが多い。
商品実物をディスプレイして販売するのではない通販という形式上、
「その商品が何という名前でどんな材料で作られたものか」
ということを極力ラベルで伝えることが出来ればいいな、と思ってきた。

私からお客様のお手元に直接届ける通販だけならば、ロゴマークは特に無くてもいいのだが、
他のお店に置いて頂く時、例えば雑貨屋さんでのお菓子イベントのような、
他のお菓子屋さんの商品も一堂に陳列して販売して頂く時に、「杜屋のマーク」が欲しいな~と思ったのだ。

ロゴマークって、言うならばブランドそのものだと思う。
「ブランド志向」「ブランド買い」なんて言うとイメージ悪いけど、
ブランドとは、一言でいえば「信用」。それに尽きる。

昨日、和菓子職人の女の子のドラマ「あんどーなつ」を初めて見た。
(主人公の名前が「安藤奈津」なので「あんどーなつ」)
お店の名前、のれんを守ること、お店の名に恥じないお菓子を作り続けること、
お客様の信用を裏切らないこと・・・・
奈津を思い切り叱りつけた親方。もっともだなぁと思った。
日々同じ作業を繰り返す職人さんの仕事。
お店の「信用」を守るという使命によって腕は磨かれゆく。

昨日は久々にお菓子作りが一段落し、床にゴロンと寝転んで
半折にしたクッションを枕にしてぼーーっとテレビを見ながら、
「ブランド」=「信用」である、そんなことをマジメに考えた。
コメント ( 8 ) | Trackback ( )

自家栽培「山の畑のルバーブジャム」



先日また長野に借りてる果樹畑の手入れに行ってきた。
立ちくらみするほどの炎天下での草刈作業はさすがにキツく、
湧き水の流れる木陰で休みながらの作業。
1日で草刈は大体終えて、翌日ルバーブを刈り取ってきた。
太いの細いのさまざまだけど、大きい株はそれなりに立派な太さに成長していた。



ルバーブのおもしろさは、加熱することにある。
生でかじるとセロリのようにしゃりっとした歯ごたえなのが、
熱を加えた途端みるみる柔らかくとろけてくる。
ふきの仲間とはいえ、普通のふきは絶対こうならない。

もう少し育ってたくさん採れるようになったら、
ジャムだけじゃなく、ルバーブのタルトやパイを作ってみたい。
しっかりした甘酸っぱい味わいは、お菓子向きの素材だ。

「山の畑のルバーブジャム」は、
毎月1回長野の果樹畑の手入れに行くつど少しずつ収穫してジャムに加工し、販売しています。
まだまだ収穫量はわずかなので、販売開始・売り切れの頻度が高いです。
ご希望の方はマメに瓶詰在庫状況をチェックしてみて下さい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )

「ロミパン」さんオープン!

先週金曜、待望の天然酵母パン工房「ロミパン」さんの新店舗がオープン!
私、杜屋のジャムとマーマレード、そしてビスコッティなどの小さな焼き菓子も
お取扱い頂けることになり、オープン前日の夜にお届け。



ガラス張りの明るいお店は、白を基調として瀟洒でお洒落な雰囲気。
初日は早々にパンが売り切れになり、その勢いに便乗して(?)
私のお菓子も大半売れてしまったそうで、
土曜日、追加分をせっせこ作って日曜朝にまたお届け。
近くて良かった~。この距離だったら自転車でも納品に行ける。往復約・・・1時間半くらい?



ロミパンさんにお願いして写真を撮らせて頂きました。
このツリー状の棚もロゴマークもかわいいな~。
こんな素敵なお店に置いて頂いて、私のジャム達も本望だろう。



久々に、ロミパンさんのパンとまめやさんのコーヒーの優雅な朝食セット。
ロミパンさんのパンメニューで私の一番のお気に入りはカンパーニュ。
大きいのを丸ごと1個買ってスライスし、サワークリームと自家製ジャムを
たっぷりのっけて口いっぱいにほおばる、この幸せ。

ロミパンさんのお店は、磐田インター南の分かりやすい場所にあります。
10時開店19時閉店の水曜定休。
遠方からお出かけの方や確実にパンを買い求めたい方は
事前に電話して取り置きしてもらうのがおすすめです!

ロミパンさんの店舗情報は→こちらをどうぞ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )

ブラックベリー収穫開始



豪雨にもめげず、着々と採れ始めた。うちの庭と畑のブラックベリー。
赤い実が真っ黒く色づき、指でつまんでぽろりととれるようになったら熟した証拠。



まだまだピークはこれから。赤い実が昨年同様すずなりになっている。
今ごろ、一番最初に熟す枝の先端の実はなかなか立派な大粒サイズ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )

今日の収穫



久々に創作意欲(?)がわいてうちの畑の野菜で顔描き。
なすがこんなにマトモにとれたのは今年初めてかも。

それにしても何かバタバタして忙しいこの頃。
ありがたいことにお菓子のご注文も複数。
今週金曜11日にオープン予定のロミパンさんへ納品する、
ビスコッティやショートブレッドなどをもくもくと作り続ける。
こういう大口のご注文が重なった時、バイトしてくれる人がいればいいな~、
でも作業内容と仕上がりの精度を説明するのが面倒くさい。
お菓子作り以外のことを手伝ってくれる人・・・
会計作業が出来て、掃除が好きで、ついでにご飯の支度もやってくれる人・・・
以上の条件に思い当たる人・・・うちのお母さんだ!
しっかし母は仙台在住。遠い~遠すぎる。
こういう時、スープの冷めない距離に親が住んでると便利だな~
って、こき使うことしか考えてない私。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )

お知らせです。

なんか忙しい~。暑いのに。
写真整理とブログ更新がおっつかないので、とりあえずお知らせです。


「梅ジャム」と自家栽培果実使用の「杜の畑の杏(あんず)ジャム」販売開始です。
酸っぱいジャム好きな方におすすめの杏ジャム、
穏やかな香りと酸味の梅ジャム、
どちらも数に限りがありますのでご希望の方は李ジャム同様お早めにどうぞ。
「瓶詰在庫状況」は→こちら。


待望の自家製天然酵母パン工房「ロミパン」さんの新店舗が来週7月11日(金)にオープンします!
杜屋のジャムとマーマレード、そしてビスコッティなど小さな焼き菓子も少々お取扱い頂く予定です。
場所等、詳しくはロミパンさんのサイトをご覧下さい。→こちら。


おなじみ、仙台市のメリーズさんへも今月なかば頃にまたジャムとマーマレードを納品予定です。
種類は限られますが、仙台市近郊の方はこの機会にまたどうぞ。
メリーズさんのサイトは→こちら。


今月は地域のイベントや保健所の講習会があり、平日も休業の日を設けています。
休業日・受注状況等、なるべくまめに杜屋のサイトにアップしていこうと思います。
なお、8月は8日~17日まで夏期休業とさせて頂きます。お中元等のご注文はお早めにどうぞ。
「杜屋営業カレンダー」は→こちら。


おととい、取材先を探している、というメールを頂いた。
田舎暮らしに憧れる人のバイブルに近い全国誌。
実は数年前にも同じ編集室の別の編集者の方から同様のメールを頂いたことがある。
2、3の簡単な質問にメールでお答えしたあげく
「ちなみにお住まいって一般の住宅ですか?」ときた。
「残念ながら、ごくごくフツウ~~の住宅です。」
とお答えしたら案の定「それでは、検討させて頂いてまたご連絡します。」とのお返事。
前回の方の時も、住居の外観の写真を送って欲しい、と言われてメールに添付して送ったらそれっきりになってしまった。
やっぱりね~。雑誌に載せて「絵になる風景」って難しいですよね~~。
しょせんウチは住宅地の中に溶け込んでいる某住宅メーカーの普通の住宅である。
(なんて言い方したらこの家を建てたオットに悪いけど。)
確かにこの辺は田舎は田舎であるのだが、
広い畑の中に悠然とたたずむ昔ながらの日本住宅でもなければ、
緑豊かな山の中にぽつんと1軒建っている木造住宅でもない。
ジャムの材料の果物を自分で畑で育ててジャムにして売っていると言ったって、
全種の材料自給しているのでもなければ自分のお店があるわけでもない。
でも、でもでも、こんなフツウの家だって、畑は自分の持ち土地ではなくたって、
営業許可のある工房があって趣味を越えて公に製造販売しているのだ。
確かに「生計を立てる」との域までの道のりはまだ遠いけれど、でも、
近頃の実感として、自分1人だけなら自分の仕事で養うことが出来るのではないか、という気がする。
子供や配偶者や親を養えるくらいに、それが生計を立てるということならば、
確かに今の私の極小規模でのお菓子とジャム作りでは無理だけど、
自分の営む業で自分1人は食べていけるほどの収入になる、って
それって実はけっこうちっちゃいけれど大きいことかも、って気がする。
大体その雑誌の読者だって大多数の人は、雑誌に載っているような
田舎の素敵な自然素材の家に住んで自然とともに暮らしたい、いつかは、
と望みながら町のフツウの住宅に暮らしている人だろう。
そういう人たちに夢と希望を与える、
そういう人に、私はなれない。今はまだ。ぶつぶつぶつ・・・
コメント ( 6 ) | Trackback ( )