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営業許可更新

2005年9月に菓子製造営業許可をとって早5年。許可更新のための保健所の査察も無事済んでほっと一息。
ダメ出しされることはないと思いつつ、やっぱり学校の試験なんかと一緒で人に審査されることはプレッシャー。ハンドミキサーのコードを竹串で掃除し、道具をかけているS字フックも全部外してひとつひとつ磨く。ここまで細部にわたって掃除したのは去年の春に雑誌の取材があった時のこと以来かも。人に見られることを意識すると掃除に気合が入ることも事実。
保健所の職員さんが来て、申請書類を見ながら名前や住所、営業許可申請した時以来工房の改修工事をしたかどうかが問診。あと検便記録と鼠・昆虫駆除記録のチェックをして、水道水を試験管薬で検査して冷蔵庫の中を点検して、そして「査定項目」に○×をつけていく。
×××○××・・・うむむ。目の前で×が記入されていくのはせつないがまぁ仕方ない。
査定項目は、まず許可OKの施設であること前提の項目。菓子製造業の場合は、製造施設(工房)が他の場所と区切られた独立した部屋になっていること、手洗い施設があること、などが大前提。その他も細かい規定があるが(喫茶店や飲食店営業などの場合厨房施設は客席とカウンターで区切ってあればOKなど、菓子製造業とは若干異なる)まずはこれが満たされていないことには許可は下りない。査定項目はその上での話であって、「工房にエアコンがついてること」「従業員専用のトイレがあること」「設備や壁や天井はステンレスなど腐食素材でできてること」「壁と床の接合部がR構造であること」など12項目。そのうち全部パーフェクトだと許可期間は8年となる。○が減るごとに7年、6年と許可期間が短くなる。査定項目は例え全部×でも5年はくれる。というわけでうちは5年。だって自宅トイレの他にもうひとつトイレを作るなんて無理。R構造って何?
特に詰問もなく「じゃ、これで今日は終わりです」との声を聞いて、ほ。
あ~良かった。これでまた思う存分にお菓子作り出来る。
思う存分にやりたいことが出来る環境、それが実は当たり前ではないという有難さにまた気づく。

そんなこんなで更新手続きも無事終了。
3月に杜屋販売会+αのイベント「第二回暮らしの菓音」を行おうと思ってます。
詳細はまたじわじわお知らせしていきます。
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「菓子製造業」営業許可の取り方

最近、見知らぬ方から「自宅で作ったお菓子やジャムを売りたいのだけど・・・」
「自宅で営業許可を取るにはどうすればいい?」というメールを頂くことが増えてきました。

基本的には、自宅で作ったものを販売する場合(注文製造でも直売でも委託でも卸でも)
以下のことをすれば出来ます。
(販売せずに無料でプレゼントするなら営業とはみなされず、許可は不要。)

・施設基準を満たした専用の工房(自宅台所とは別の)を設けて保健所の営業許可を取得する
・食品衛生責任者の資格を取得する(1日講習を受けるだけ)
・1年に2回検便する
・1年に1回食品衛生講習会を受講する
・計り売りや店頭販売じゃない場合(一般的なパン屋さんなど)、
 基準に従った原材料、賞味期限等の表示ラベルを添付する

ただし、静岡県ではお菓子は許可がないと販売不可だけど、ジャムは許可なくてもいいとのことで、保健所に製造販売開始の申請をすることと年2回検便すればいいそうです。しかしこれは静岡の保健所で聞いた話で、どうやら地域により違いがあるそう。東京のある地域は、仕入れたお弁当を販売するのも許可が必要だし、岐阜県の高山市の朝市では、露店の漬物などは皆真空パックになって売っています。
全国各地の朝市や産直でも主婦の手づくりの漬物やクッキー、ジャムなどが売ってますが、保健所の説明によると「ジャムはいいけどクッキーは駄目」とのこと。
(最近は食品偽装問題などで食品衛生法が厳しくなっていくので、そのうちジャムも許可が必要になるかも。)
正直、どうもその許容範囲が地域によって微妙です。
まずは住んでる地域の保健所に行って聞いてみることが重要。

私は、2005年の夏に自宅台所を改装して保健所の菓子製造業営業許可を取りましたが、
その過程を当時「菓子工房設置への道のり」と題してこのブログに記録しておきました。
←左メニューのカテゴリ「菓子工房設置への道のり」にその記事を整理しておきましたので、
ご興味のある方はご参考までに見てみて下さい。→こちらから。

日付順なので新しい方から表示されます。前のページへ遡って古い方からご覧下さい。

★杜屋の工房は自宅内にありますので、工房の見学はご容赦下さい。
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菓子工房設置への道のり~⑳完結編

おかげさまでした。

無事、菓子工房を完成し、菓子製造業営業許可を取得することが出来ました。

具体的に実現出来る方法を一緒に考えてくれた保健所の親切な職員さん。
自宅に工房を作ろうと思い立ってから相談やグチを聞いて下さったご近所の方々。
希望にあうものを安くそろえてくれた厨房機器リサイクルショップの店員さん。
言葉では言い表せないほど親身になって下さった工務店さん。
無理な言い分を聞いて下さった大工さん。
台風が来る前に工事を終わらせてくれた水道屋さん。
1日がかりでガスオーブンコンロの点検をしてくれたガス屋さん。
査察に間に合うように来てくれたガラス屋さん。
こちらの希望に合うものを作ってくれた建具職人さん。

そして

「こうしたらいいんじゃない?」というアドバイスを下さった義父母。
「いい機会だからケチらないで使いやすいように造れば?」と言ってくれた両親。
そして細かくこうるさく(?)設計を考え、手配に尽力してくれた夫。

そしてそして、

このブログ上で温かいご声援をコメントして下さった見ず知らずの方々。


本当に、ありがとうございました。

念願の工房が完成した今、胸に抱いている謙虚な感謝の気持ちを常に忘れず前進して行きたいと思います。

それにしても、↑のように書き出してみると、
自分一人で仕事する自宅内の小さなスペースなのに、多くの人が関わってくれたんだな~とあらためて思います。

「菓子工房設置への道のり」と題して6月からこのブログに投稿してきた記事もこれで20回目になりました。

「作る」カテゴリーをクリックして最初から読み直してみては、「何が分かってないか分からない」自分が、手探りしながらカタチを造ることのおもしろさ・不思議さを感じてます。

こまごまと未だ未解決のこともありますが、
何はさておき想像通りの仕上がりに感無量です。

特に、今回施工をお願いした工務店さんには、たくさんのご無理・ご迷惑をおかけしながらも、嫌な顔ひとつせずにその場その場で臨機応変に対応して下さったことには心から御礼申し上げます。

最後の保健所の査察にも、お忙しい中時間を割いて足を運んで下さった工務店の女性の方は、何気に私と同じ歳(学年は一つ上)であるのに、その勉強熱心さと誠意のこもったご対応と惜しみのないご努力には頭があがりません。


今日から9月になりました。
このブログを初めて早や半年が過ぎました。

思えば写真1枚の載せ方すら分からないまま始めたブログ、
8月後半は工房の話ばかりになっちゃいましたが
また新たな気持ちでお菓子とジャム作りを続けていこうと思います。

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 さて、昨日お知らせした工房お披露目会ですが・・・

9月10日(土)午後1時~7時位の間、ご都合のいい時間に足をお運び頂ければうれしいです。

下記のアドレス宛にメールでご連絡頂ければ、家の場所等詳細をお知らせ致します。
yoyoino415@goo.jp

また、我が家をご存知の方も、来て頂ける方は人数を事前にご一報頂けるとありがたいです。(お菓子の準備都合上^^)

ささやかなお菓子をご用意してお待ちしております。
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菓子工房設置への道のり~⑲

台風のせいで延期になったガラス工事もおととい月曜日に無事終わり、ひとまず完成した!



写真左側が工房、右側が自宅台所スペース。
自宅台所の方は業務用ステンレスのシンク、ガス台、吊り戸棚(全て中古)を入れたので、こっちの方が工房っぽく見えないこともない。




ガラスは10枚全て透明なのを入れるつもりだったけど、ガラス屋さんが採寸に来てくれたときに「手洗い所横は曇りガラスにしますか?」と何気に言って下さり、価格も透明のと同じだということで、結局工房と脱衣所の仕切りの両引き戸分4枚だけ曇りガラスを入れてもらった。

これが正解だった。

   
↑左・工房側、手洗い所から見た図。右・脱衣所側、洗濯機横から見た図。

脱衣所との仕切りには既存のアコーディオンカーテンを使おうと思っていたけれど、
曇りガラスをはめたおかげでその必要がなくなり、取り外したらより一層広々とした感じになった。

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最後の関門は昨日の保健所の査察だった。

地方によって施設基準が違うように、人によって甘い、キビシイ査察眼があるのでは・・・と細かなところまで気を入れて、ドキドキしながら掃除していた。

査察(する方)経験者のうずらさんのおっしゃる通り、「保健所のものです。監査に参りました~」と来て下さったのは最初から相談にのって下さった私と同年輩の女性職員さんではなく、全然知らないおじさんだった。

・・・しかし、意外や意外。

トイレの点検すらせずに(ハンドソープの取り付けに苦労したのに~)、わりとあっさり「これでいいですね。営業許可はおりますよ。」と言われ、ほ~~っと胸をなでおろす。

「ただし、杜さんところは有効期限5年になります。5年後に更新してもらうことになります。」
「・・・ん?・・・と言いますと、5年以上ってのもあるんですか?」
「査定項目というのが12項目あって、全て満たしていると最長の8年、10~11項目OKだと7年、6~9項目OKだと6年、5項目以下だと5年なのです。杜さんとこは4項目だけOKですから。」

・・・ええ~!施設基準の他にそんなのもあるの~!!??聞いてないよ~!

「いやいやでもねぇ。考えようですよ。更新費用は7000円です。5年で7000円なら1年1400円でしょ。安いもんですよ。この12の査定項目には"工房内にエアコンを付ける"とか"従業員専用のトイレを設ける"というのもあるんですから、例えばエアコン一つ付けるだけでいくらかかると思います?専用トイレを設けるというのは、杜さんちの庭に工房を増築して、そこに新たなトイレを付けるという形じゃないとダメなんですよ。それを満たす工事費考えたら5年で7000円はバカ安でしょ。」

・・・ハハァ。なるほど。言われてみれば確かにそうだ。

つまり、最低限の施設基準を満たしていれば営業許可は取れるわけであって、より優良施設にはご褒美として(?)更新期間を長く与えるということらしい。
無事故無違反で更新期間が長くなる運転免許と同じようなもんか。

「そんなわけで営業許可は問題なく取れます。許可証発行前でもコンピューター上では確定しますので、3日後にお電話頂ければ確認出来ますよ。」

「あの・・・営業許可証はいつ頂けるのでしょうか?」

「これがねぇ。一ヶ月に一回まとめて発行するので、ちょっと日はまだ決まってないんですよ。」
・・・聞けば、許可証を印刷するプリンターが一台しか無く、他の部署と共用して使っているので、他との折り合いのつく時間の合間をぬってまとめて印刷するのだという。

・・・ハハハハハ。お役所って・・・

肩の力が抜けて笑ってしまった。


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 ここでひとつ杜からのお知らせです。

せっかくですので、「工房完成記念お披露目会」のようなことをささやかにやりたいと思ってます。
日にちや時間等はまだ未定ですが、新工房で作ったお菓子を並べて・・・などと勝手に考えています。
詳細は改めてお知らせ致します。
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菓子工房設置への道のり~⑱

やった・・・。

本日、無事保健所の査察に通りました!
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菓子工房設置への道のり~⑰(施工編・5)

22日から始まった工事。

大工工事は25日で終わり、26日はガス屋さんにガス配管&接続工事をしてもらい、ガラス屋さんに建具と仕切り部分計10枚のガラスをはめてもらって完成・・・

という予定だった。

しかし、ガラス屋さんからは26日に「台風のせいで忙しくなったので、杜さんとこ29日でもいいですか?」という連絡が入って延期になった。

そしてガスは・・・。

工房内にガスの配管をしてもらって、今まで使ってたガスオーブンは難なく使えるようになったけど、新規台所用に使う予定だったガスコンロにガス漏れがあることが判明した。

どうして・・・どうして私ってこう大事なところの段取り悪いんだ~!
この期に及んで使えないなんて~!・・・・


泣いてわめいても仕方が無い。(わめいてないけど)
対策をたてないと、前に進めない。



そもそも使う予定だったこの年期の入ったガスオーブン付きコンロは、私のお菓子作りの師匠に当たる方が使っていたものだ。

アメリカのマジックシェフというメーカーのもので、長年使った末、同じメーカーの別の型番のに新しく買い換えられ、不要になったほうがまわりまわって私の元にやってきた。

直接頂いたわけではない。
何故ならその師匠は2年前に他界されたから。

思えば、入手してからすぐにガスと接続して試用運転してみれば良かったのだ。

今回ガス屋さんに分解してガス漏れチェックして頂くと、四つ口全てにガス漏れがみられるし、部品交換して修理すると言ってもアメリカのメーカーだから取り寄せになるし、第一こんなに古いのの部品があるかも分からないし、そして型番が消えてみえなくなってるし、多分買い換えるよりも高くつくと思いますよ。

と言われてしまった。

簡単に捨てるわけにはいかないのだ。
形見になってしまったのだから。

しかし、使えないと分かったらとりあえず使えるものを設置せねばならない。
土日で電気屋とホームセンターとリサイクルショップ巡りをする。

家庭用の普通の二口グリル付きコンロ、4480円の3割引で売っているのを見つけた。

とりあえずコンロはこれでしのぐか?
台はどうする?
どうせ買うならステンレスの丈夫なやつの方がいい。
リサイクルショップにあったちょうどいいのは高さ80cmだから、足切って丈つめてもらうか?
だったらグリルなしの薄型のコンロにすればいいのでは?
今工房でオーブン置いている台を台所に動かして、こっちのを工房に置いた方がいいかも?
だったらこの台車に積んで足切ってもらう?


・・・体を動かさないで頭だけで考えようとすると必ず行き詰まる(というよりわけ分からなくなる)のが私の常だ。

ガスコンロは月曜でもいいから、今日中に台だけ買いに行くか、
と今回シンクや吊り戸棚も買った厨房機器専門リサイクルショップに今から引き取りに行く旨を電話でお伝えし、足を運ぶ。

すると買おうと思っていたステンレスの台の近くに、一口の小さなガスコンロがちょこんと置いてある。

「ん?」
「これ、つなぎに使うにはいいんじゃない・・・?」
「値段聞いてみようよ。」

「この一口ガスコンロっておいくらなんですか?」
「あぁ、それ差し上げますよ。良かったら使って下さい。」


と、言うわけで、台を買ったら一口コンロをおまけで下さった。

設置してこのちんまりしたたたずまいに思わず笑ってしまった。



小さいながらも立派な炎が出る。

しかし、やっぱり形見のコンロ。
直せるものなら直して使いたい。

一体どうすればいいのだろうか・・・?


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ガス工事に来てくれた若いお二人のおやつは、おせんべいとカントリーマァムとふるふるラフランスゼリー。(前回固すぎたので、ゼラチンの量を3分の1に減らしてみたらちょうど良かった。)
午前中で作業が終わる予定が、結局午後6時までねばって下さって「お役に立てず申し訳ありません。」と言って帰られた。こちらの方がかえって申し訳無かったです・・・。



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菓子工房設置への道のり~⑯(施工編・4)

「いや~昨日の台風はすごかったな~」
と思いながら朝起きて、寝ぼけまなこでガラガラガラ、と雨戸をあげて庭を見ると・・・

??!! 梅の木が倒れてる~!!



樹高4mほどの紅梅の木が倒れていた。

3月に色鮮やかな花を咲かせていたけど、実は一粒たりとも成らなかった梅だ。

「あ~あ、かわいそうだけどこの際実がなる梅の木を植えようか~。」
と夫に朝食前に切ってもらう。

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昨日の強風はものすごかった。
テレビでは静岡市の倒れた街路樹を写していた。

そんな昨日は、床下で作業する水道工事。
朝から水道工事業者さんお二人に来て頂き、新規台所用の給水・排水の配管工事をやって頂く。

台所の床下収納庫から床下にもぐっての作業。
「あぁせめて床下作業が終わってから雨が降ってくれればいいんだけど・・・」と思っていたら、お昼過ぎにいきなり横殴りの大雨が降ってきた。

・・・・・・・・・・・・・

午後2時ごろ。

「杜さん、終わりましたよー!」
2階の私に大工さんからお声がかかる。

「あれ?水道屋さんもうお帰りになったんですか?」

「水道工事は午前中に終わりましたよ。あと大工仕事も今日これで大体終わりです。」

えっ!早いっ!
床下工事も雨降る前に終わって良かった~。

・・・・・・・・・・・・・

下の写真が、自宅台所スペース。



左が洗い物用の混合水栓(お湯と水が出る)で、右が浄水器用の水栓。
問題になったのはこの左の水栓だ。



カタログを見て「お湯と水の両方出るやつで、シャワーと普通の水流の切り替えが出来るやつの中で一番値段が安いやつ」というのを私が選んだのだ。

水栓の大きさのことはからきし頭に無かった。

今回リサイクルショップで買ったステンレスの中古のシンクは、シンク自体の小ささが最後まで迷いの種だった。

注文した混合水栓は、実物を見てみたら想像よりも、首が長かった。

これをこのままシンクのへりに穴を開けて取り付けたら、水の出口があまりにも手前に来すぎてしまうような気がする・・・。

この日に水道業者さんが来てくれるのに、今さらどうしようも無いよな・・・・・・

と言いながらも、厚かましく前日夜遅くに工務店さんに電話をし、その旨をお伝えした。

・・・当日朝、結局大工さんにお願いしてシンクのへりに厚めの板を取り付けて頂き、ステンレス部分ではなく、その板の部分に水道屋さんに穴を開けて頂いて取り付けてもらった。

木の板の部分は腐食防止にステンレスでカバーしようかと思ったけれど、アルミテープでしのぐことにする。
と夫に言うと「アルミテープは嫌いだから、木肌が出ている方がいい。」
と言い張って、自分で耐水性透明塗料を塗る気らしい。

とりあえず後はガス屋さんに来てもらって、ガスの配管一ヶ所と接続と、あとガラス屋さんに来てもらって、建具類にガラスを入れてもらえば完成~というところまで来た。

工事が始まってみると、本当にあっという間だ。


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この日のおやつは歌舞伎揚げ(甘辛せんべい)と自作のラフランスゼリー。岩手で買ってきたラフランスジュースを固めただけのゼリーはゼラチンが多すぎて固かったので、さいの目に切り、微炭酸の100%りんごジュースをかけた。
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菓子工房設置への道のり~⑮(施工編・3)

台風が接近している。
今日午後静岡に上陸の恐れがあるらしい。
せめて床下にもぐる水道工事が終わるまで天気がもってくれればいいのだが。

 

工房用・自宅台所用の吊り戸棚と換気扇がそれぞれ並んで付く。


ここで電気工事の話に。

工房用・自宅台所用とも冷蔵庫・ガスオーブンとガスコンロ・換気扇と最低3つのコンセント差込口が必要になる。

そしてオーブンと換気扇にはアース線がついている。

また工房用の換気扇は「直結型」というやつらしく、普通の電気コードがついて無い。(こんなの初めて見た。)

はたまた自宅台所用の換気扇は、電気コードは付いているけどその先のプラグから3つの金棒が出ているので(これも初めて見た。1本はアースらしい。)普通の2穴のコンセント差込み口にはささらない。

それらの仕組みを理解しようとしたら頭がこんがらがってきて、
「もー面倒だからアースはほっといて電源だけつながればいいんじゃない?差込口に二股のやつ100円ショップで買ってきてそれはめて穴増やしてさー」

と夫に言ったら、彼は彼なりに考えていたらしく、
昨日会社の帰りにホームセンターに寄ってプラグやら電気コードやら買ってきて、夕飯食べた後に一人でごそごそ作業を始めた。

「オーブンのライトとタイマーだけに使う電気量なんて知れてるし、アースは別に一つの穴に二つのアース線入れたっていいんだよ。」

・・・そ、そうなんだ。

結局電気工事業者さんは呼ぶ必要が無くなった。


問題はもう一つあった。


・・・続きは明日・・・

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今日のおやつは三河のえびせんべいと自作の抹茶あずきシフォン。あずきは仙台土産のぬれ甘納豆を入れてみた。
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菓子工房設置への道のり~⑭(施工編・2)

工事2日目。
カウンター上の窓をはめる枠と入口引き戸をはめる枠が完成!
下は正面から撮った写真。



システムキッチンの既存の吊り戸棚が自重で下がっているせいで、カウンターの上の空間は向かって左側が右よりも数cm狭く、それにあわせて窓型建具がスムーズに動くように、枠を斜めに作って下さったけど、ぱっと見では全く分からない。さすが!!


問題だったのは入口片引き戸の右側と、カウンター上窓の左側の重なり部分だ。

保健所の営業許可の設備基準は「工房は、虫や鼠などが侵入しないように密閉可能な空間にすること。」
つまり、全ての引き戸や窓を閉めた状態の時に密閉が保たれなければならない。

木枠の引き戸なので、ある程度の隙間はフサフサのやつ(名前が分からない)を貼り付けて対応するつもりだけど、上記の自重で下がった分のゆがみのせいで、入口右と窓左の重なり部分に隙間があく。

このゆがみをかなり解決してくれたのが、下写真のステンレスパイプ。

 
   写真左・問題箇所を正面(居間)から見た図。          写真右・工房側から見た図。

既存の吊り戸棚をパイプで支えて持ち上げる形にし、ゆがみはかなり補正された。

カウンター上の窓は、普通は向かって左の窓を奥、右の窓を手前にくるように取り付けるのが常識だけど、あえて左の窓を手前にして頂いた。

居間に張り出していたカウンター板も壁ギリギリまで切ってもらったので(途中まで)、カウンター下の壁、カウンター上の吊り戸棚部分の壁、カウンター上の左の窓でひとつの面が出るようにする。

あぁ!文章で説明するのって難しい~!

建具の造りや仕組みは、私のようなド素人が頭で考えているだけでは全くイメージがつかめなかったけど、こうして形になったのを見て初めて「こうした方がいいかも」「いややっぱりこっちの方が密閉性が出るかも」なんてちょこっと言えるようになった。


そして午後は自宅台所側のガスコンロ上に換気扇をつけて頂いた。

建具製作を頼んだ長野の知人からもらってきた幅90cmの中古の換気扇。
床に置いておいたときは「やっぱりでかすぎるかも・・・」と思ったけれど、
実際壁に設置されるとなんの違和感も無い。




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今日のおやつは友人からの石川土産の水ようかんと自作のチョコビスコッティ。大工さんに「これも杜さんが作ったの?」と言われて「ハイ!」と返事してしまったけれど私が作ったのはビスコッティだけでした・・・。(水ようかんは既製品です。)
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菓子工房設置への道のり~⑬(施工編・1)

いよいよ昨日から家の改築工事が始まった。

余白長野県の知人に製作を頼んでいた建具も、無事工事開始に間に合った。

引き取りに行ったとき、「頼まれた建具作っている最中、朝仕事場に行ったら電機が通じなくて機械使えなくなっててな、中部電力に電話して見てもらったら、"雷が落ちたようですね。"って言われてよ~」と完成した建具の前で笑って話して下さった。

ホント間に合って良かった・・・。



今回新たに購入した、自宅台所用シンク(中古)、換気扇二つ(中古と新古)、吊り戸棚二つ(中古)、建具一式を家の中に入れて足の踏み場を確保する。



工事が始まってからはジャマにならないよう私は2階に潜む。
「お昼ごはんに行ってきまーす」という大工さんのお声を聞いて1階に下りてみると、
すでに手洗い所横の両引き戸をはめる木枠が出来てる!

まっさらな無垢の木。触るとスベスベして気持ちいい~。

 

午後、工房入り口部分の木枠も作って下さり、
片引き戸をはめる。

それぞれのパーツが、こうして実際おさまって行くのを見ると、なんとなく不思議な気分。

工事は今週土曜まで。
このまま雨降らずに天気がもってくれればいいけれど、どうやら台風が来てるらしい。

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→ 今日の大工さんのおやつは青森で買ってきたイカせんべい、北海道で買ってきた六花亭の梅ゼリー、自作のポルボローネ。

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