goo

葛湯

例年ならばとうに梅雨明けしているはずの季節にこうも雨が降り続くとさすがに滅入る。
人の体調がおかしくなるほどの天候、農産物に影響が出ないはずはない。
今年のお米は大丈夫なのだろうか。
と思っていたら案の定、昨日砂糖を配達してくれた材料屋さんからまた値上げを宣告された。
北海道産の砂糖。この降雨が北海道の大地に多大な影響をもたらしているという。
「というと、もしや小麦も・・・?」「そうなんですよ・・・。」「またですか・・・。」
「せっかく落ち着いてきたと思ってたんですけどね・・・。」
「この辺のお米も、しいな(中身が入ってない実)が多かったり、
蝉が地上に出るに出れず土の中でそのまま死んじゃったり、
なんかこうおかしいと、人の体もおかしくなりそうですよね・・・。」



そういえば私が高校生の時にも梅雨の明けない夏があり、緊急にタイからお米を輸入した。
県外の高校で合同合宿をした時のご飯にタイ米が出た。そういえばそんな時もあったなぁ。
せっかく今日は朝から晴れたと思ったら、またさっき雨が降ってきた。
一体どうなるんだろう。
湿度80%超の家の中でひとりどんよりどよどよ考えたって仕方ない。
こういう時、気分を安らげるために鉄瓶でお湯を沸かし、葛湯を飲む。



葛湯専門店、掛川市の桂花園の葛湯。先日の夏のセールの時にまとめ買いしておいた。
様々な種類の中でも特に私のお気に入りは「ゆず」と「しょうが」。
何も入ってないプレーンな白いのも好き。
細長い紙袋に入った葛を木の椀に明け、シュンシュン熱々の湯を注いでぐるぐる混ぜる。とろ~り葛湯の出来上がり。
体が弱っている時とか、食欲が無い時とか、何となく気分を落ち着けたい時とか。
夏冬問わず、年中ちょこちょこ飲んでは「気」を取り直している。


風格の漂うお店へ直接赴いて買い物をするのも楽しみ。
なぜかというと、この紙袋の口をこよりで結ぶ作業を目の前で見られるから。
←左の写真はほぼ実物大。袋も紐も紙製。
袋の口を紐で縛る。言葉で言うと簡単だけど、
1本1本細いこよりをきゅっと縛りハサミで切るその細かな手作業にみとれる。
速く正確で無駄が無く美しい。これぞ職人芸。

丁葛製造本舗 桂花園
〒 436-0075
住所:静岡県掛川市 仁藤町10-1
TEL:0537-22-2607
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜日

コメント ( 4 ) | Trackback ( )

ブラックベリーの実



連日の雨にも関らず、ブラックベリーは毎日色づいている。



ラズベリーのように赤い実が、茎に近いところから順に黒く染まってゆく。
この位黒くなったら、次の日には真っ黒になる。
真っ黒といっても、実際はきれいな赤紫。鮮やかな色の果汁は染色にも使えそうだ。



実の先の方まで黒くなると、軽くつまむだけでぽろりと取れる。
ラズベリーとの違いはその色の他、中芯の有無。
ラズベリーの実は中が空洞。ブラックベリーには白い芯がある。
完全に真っ黒になるまで熟すと、甘みが強く生で食べると本当にぶどうのようだが
ほんの少し赤紫色が残っている程度の熟し具合の方が、
酸味が残っていて輪郭のくっきりした味わいのジャムが出来る。
自分好みの熟し具合で収穫できるのも自家栽培のいいところ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

ブラックベリージャム

自家栽培ブラックベリーのジャム、着々と作成中。
朝夕摘んで、昼炊いて。
しかしこれほど雨続きだと摘み取り作業もままならない。摘むけど。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

ベーグルサンド



本日第四金曜日はお約束・磐田のロミパンさんへジャムと定番小菓子納品日。
昨日の閉店間際にお届けついでに私の好きなベーグル各種購入。
ロミパンさんの今夏新作、バジルを使ったスティックパンとベーグル。
バジルスティックはワインなどにも合いそうで、酒好きにはたまらないお味。
ふんわり香るバジルが食欲をそそります。そして中にちらりと練りこまれたドライトマトが
干しぶどうのような甘酸っぱさで、もっちりベーグルと抜群の相性。



早速今日のお昼ごはんにバジルベーグルサンド。
半分にスライスしたベーグルをこうばしく網焼きして
ドライトマトの風味に負けず劣らず甘酸っぱい
自家製杏ジャムと手元にあったフロマージュブランをサンド。
なかなかリッチなひとりランチ。
バジルの風味が色々なチーズにも合いそうで、
スライスしてからハムとチーズを乗せてオーブンで焼いたり・・・
なんて色々なバリエーションを楽しめそうなバジルパンでした。
ちなみにドライトマトが練り込まれるのは夏季限定だそうです。
そしてロミパンさんは明日ヨンサタコレムに出店されます。
5月に私も出させて頂いた掛川の雑貨店「コレム」さんの月イチイベント。
このバジルベーグルも出品されるそう。
さらに明日ヨンサタ限定「コレムスペシャル」おいしそう!
「コ」・「レ」・「ム」の言葉の付く食材を使ったパン、考えましたね~。
コレムのム、ムのつく食材、ム・・・?
むかごパンって確かにどっかで見かけたような気がする。
でも今の季節むかごは無いし。
ムの付く食材ってあんまり無いもんだね~
とオットと話ながら浮かんだのが「むきえび」「むねにく」そして「ムツゴロウ」!
ししゃものような姿でムツゴロウが一匹ちょこんとパンの上にのっかっている図を想像。ぷぷぷ。
あれ、ムツゴロウって食べられるっけ?
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

網焼きパン



いつものことだけど、夕方の微妙な時間にお腹がすく。
そんな時の手軽なおやつがジャム付きパン。
でも、これだけのパンをトーストするためにオーブンを熱するのは電気代がもったいない。
ガスコンロの直火にお餅用の焼き網を乗せ、スライスしたパンをひっくり返しながら弱火で焼く。
フチの焦げ加減がカリッと香ばしくて、中がもっちりして
意外に普通にトーストするよりもおいしいかも。
しかし木のお箸でひっくり返すと、箸が燃えやすいのでご注意を。
指でつまむとヤケドするし。
ステンレスのトングがおすすめ。
分かっているけどまた箸焦げた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

日食

雲のベールの向こうにうっすらと、白い三日月のように見えた。
朝から雨が降ったりやんだりしていたので駄目かな・・・とあきらめていたけれど、
薄すぎず厚すぎない雲がちょうどいい具合に空を覆い、
肉眼で太陽が欠けている姿をきれいに見ることが出来た。ちょっと感激。

たまたまボランティアに行ってた時間だったのでみんなで和気藹々と見た。
次に日食が見える時何歳になっている?
私は何歳、私は何歳、そんな話で盛り上がる。
私は六十歳に程近い。
その時また無事に見ることが出来るかな。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

ブラックベリー収穫本番

連休は、前日にどこに行って何をしたかすぐ思い出せないほどだらけて過ごした。
昨日は真っ昼間から近場の温泉に行き(タダ券で)、
温泉入る→食堂で生ビール→ご飯食べる→大広間で読書→
そのまま昼寝→再び読書→再び温泉、というパターンで過ごして夜中に帰宅した。
必ずしも温泉宿に泊まりじゃなくても、のんびり過ごせていい。
オットを差し置いて一人でビールを飲むのはちょっと気が引けるが。
おかげで司馬遼太郎の「竜馬がゆく」をやっと1巻読み終えた。

この2、3日で庭と畑のブラックベリーの収穫がピークにさしかかった。今年も順調。
1日でザル一杯採れれば、冷凍せずともジャムに出来る。
自家栽培「杜の畑」シリーズ代表格のブラックベリージャム、今月中にある程度の量を作りためて来月上旬頃までには販売開始出来ると思います。


 

コメント ( 2 ) | Trackback ( )

両立

土鍋でジャムを炊いている真っ最中。
あと10分くらいで炊き上がるかな、とゴムベラで鍋底をかき混ぜ続けていた矢先、
ピンポーン・・・と、玄関のインターフォンが鳴った。
ううっ。と思いながらコンロの火を止める。
土鍋炊きジャムは銅鍋と比較すると焦げやすい。
今日届く予定の宅急便かな?
自治会費の集金はもう終わったっけ?
はーいはーいと叫びながら、網戸にして開け放してある玄関へぱたたと走る。
宅急便ドライバーさんでも班長さんでもない見慣れぬお方。えーーっと・・・?
「杜屋さんのパンフレットって、もらえますか?」
「あぁ!ありがとうございますー。えーっと、カタログ今ないかも・・・
あ、一部ありました。スミマセン。どうぞどうぞ。」
「おいくらですか?」
「カタログは無料で差し上げてますので~。どうぞご覧になってみて下さい。
焼き菓子はご注文頂いてから作るのですが、今はわりとヒマなので
3日くらい前までにご注文頂ければ大丈夫です。」
「たとえば卵を使ってないお菓子って、注文すれば作ってもらうことは出来ますか?」
「うーん、実は前にもやっぱり卵無しのケーキを作って欲しいというご要望頂いたことがあって、
作ってみたこともあるんですけど、やっぱり普段作りつけてないから
正直あんまり満足できる仕上がりにならなかったんです。」
「そうですか、分かりました。」
「わざわざありがとうございますー」
と言いながらも片足は鍋の方向へ。
ジャムを煮詰め終えて瓶詰めし、煮沸殺菌しつつ後片付けして鍋を洗いながら、
そういえば、さっきのお客様卵を使ってないお菓子っておっしゃってたけど、
ケーキじゃないけど、ショートブレッドもポルボローネも卵を使ってないって言うの忘れてた。
定番以外のお菓子でも、フラップジャックとチュイールは卵無しだった。
卵、乳製品使ってないロミパンさんをお教えすれば良かった。
あ~あ~どうして私は意識があっちへいくと言うべき言葉が出ないんだろう。
お寿司屋さんが寿司を握りながらカウンターのお客さんと会話をするように出来ればいいのに。

シフォンケーキを作り始めた。
卵白を泡立て始めたとたんに、ぷるるるるる、ぷるるるるる・・・電話が鳴った。
今手を止めるとメレンゲが駄目になる。
長く鳴り響く電話音に無視を決め込む。
その後、予定通りご注文品を取りに来て下さったお客様に
「もしかして先ほどお電話下さいました?ゴメンナサイ、
ちょうどメレンゲ立ててる最中で電話に出れなくて・・・」
「いや、電話してないですよ~」
その後にまた電話がきて、さっき出れなかった電話は叔母だったことが判明。
良かった身内で。
いや良くない。今までにも出れない電話は無数にあった。
うーん・・・なんとかしなくちゃな~。
営業時間を決めるとか?電話に出れない時間を決めるとか?
畑にいってる時間は天気によるので決められない?
固定電話を常に留守電にする?
電話無しでメールとファックスだけにする?
絶対に手を止めることの出来ない作業時間は、全体的にみるとごくわずか。
たまたまその時にアクセス下さった方には、ご迷惑おかけして申し訳ないです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

お土産



私が作ったモノをお客様にお渡しして代金を頂く。それは当たり前。
私が作ったモノをお客様にタダで差し上げる。それは有り。
試食品であったり、試作品であったり、売るほどの量作れなかったり、
はたまたいつもお買い求め下さる方への感謝の気持ちであったり。
お客様から代金を頂いた上、さらに私がお客様からモノをタダで頂く。それって有り!?
旅行のお土産です・・・
自分で作った布小物です・・・
お近づきの印です・・・
お好きそうなので・・・
ええっ!いいんですかーわーうれしいなありがとうございます!
などと言いながら遠慮のかけらもなく受け取る私。ちょっと厚かましい?
それにしても身内友人ではない方からモノを頂戴するって、何て有り難いこと。
でもいつの日か間にお金を介さない物々交換が普通になってきたりして。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

お茶代わり



アヅイ・・・
朝から喧しいほど蝉が鳴いている。
しかし日中一人でエアコンつけるのはもったいない。
逆にオットの会社はエアコンガンガンきいていて
風邪をひきそうなくらいだという。
それならジンジャージャム持ってく?
水割りでも体ぽかぽかしてくるよ~お茶代わりにいかが?
試作のジンジャージャムを使い捨てスプーンとともにオットのリュックにしのばせる妻の愛(笑)。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )

プチギフトカード



ご結婚式プチギフト用ハート型ポルボローネのご注文。
プチギフト用のミニメッセージカードは
「本日はありがとうございます。挙式日付・新郎新婦のお名前」
という文面が最も多い。
今回のように「俳句」を入れたメッセージカードを作ったのは初めて。
それが、心にさらりと印象に残るようなとてもいい俳句で
作っているこちらも気分良かった。どうぞお幸せに。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

焼きシフォン



アヅイ・・・
一昨日から蝉が鳴き始めた。
いよいよ夏本番か。
耐え切れず髪を少年のようにばっつり切ったら少し頭が軽くなった。
風の入る窓辺の床にだら~んと大の字に転がって、
棒アイス片手にマンガを読んでたら「中学生みたい」と言われた。
妙齢の大和撫子のする格好ではない。
髪切って頭の中も軽くなったか。

夏は自分のお昼を用意する気力も失せる。
オーブン使用中は窓全開、換気扇を二つ回しても汗がにじむほど。
お菓子を焼き終えた後、ふと思いついて残っていたシフォンをカットして
そのまま素焼きする。160℃で5分ほど。
外側さくっ。内側ふわっ。
冷やして食べる普通のシフォンのしっとり感とはまた違った
トーストシフォンのこの食感、なかなかいける。
食欲減退しがちな季節の熱々おやつ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( )

夏の旬ジャム販売中です。



瞬く間に今年も半年が過ぎました。
先月後半連日ひたすら作っていた夏の旬ジャム4種販売開始です。
内容、価格等詳しくは→こちらをご参照下さい。
どれも爽やかな甘酸っぱさのあるジャムです。
けだるい夏の朝、パンにたっぷりのせて「おめざ」にどうぞ。
コメント ( 4 ) | Trackback ( )

山の果樹畑状況'09年7月頭

ちょっとご無沙汰~という感じで友人に会うと、
その子供がいつの間にか大きくなっていてびっくりするこの頃。
前見たときは赤ちゃんだったのに一人でとことこ歩いていたりとか
お母さんにおんぶされていた子がいつの間にか小学生になっていたりとか。
普段あまり歳月を意識することなく過ごしているけれど
成長した子供に会った時、自分も着々と年をとっているのだということを自覚する。

畑の植物達の成長もしかり。
毎日見守っているわけじゃない、長野の果樹畑に1ヶ月ぶりに足を運ぶとその変貌ぶりに毎度驚く。
特に5月から8月までの変化のスピードには愕然とする。
今回は、量はわずかながら様々な果実が色づいていた。
トップの写真はレッドカラント。透明なルビー色の房状の実は
まるでガラスビーズのようで、このままアクセサリーのパーツに使いたいような風合いだ。
山ぶどうのような上の写真はカシス。熟すに従って緑→赤紫→黒、
の順に色が変化するのはブラックベリーと同じ。

 

こちらは以前にも一度ジャムにしたことのあるグースベリー。
赤紫色に熟す直前くらいに採るのがいいとされるけど
まだ2週間ほど早いだろうか。

隣の畑を手入れしていたおじさんに「植えてまだ小さいブルーベリーは
株を成長させるためにつぼみは摘んだ方がいいんだよ。」
ちょっと実をつけすぎかも。と言われたけれど、今さら摘むのは惜しい。

こちらは昨秋植えた「つるこけもも」=「クランベリー」。
ドライクランベリーはクッキーやパウンドケーキに焼き込んだりしてよく使われる。
苺のように赤く甘酸っぱい風味が菓子材料として人気。
湿地帯に向くというので、ぬかるみ状態のところに植えた。
ちょっとどうかな~と思ったけれど、一応わずかに伸びている。



もう花が咲き終えて、これから実がなるのだろうか?
近くの場所から移植した野いちご。多分オレンジ色の実がなるやつ。
とても丈夫でびよーんと茎が伸びてばしばし増えるが、トゲが痛い。
これもつぼみがたくさんついている。



湧き水の近くを目をこらして眺めてみれば、染織材料のアカネがいたるところに生えている。
根っこを使う。とても柔らかな風合いの赤い色に染まるそう。
国産のアカネは今どき貴重らしい。こんなにあるのに。
その横で勝手気ままに生えている山椒も発見。ちゃんと実もついている。

見上げれば、大木の先に緑の実がたくさんついている。
これ、くるみの木だ!
はるか上方に付いているくるみの実、もしとれるものなら
その実をたっぷり入れたくるみのケーキを焼きたい。
ヒトが採る前にリスに採られてしまうかな。

 

ヘーゼルナッツも2年でだいぶ大きくなった。
上の写真が昨日、下の写真が昨年10月に撮った写真。
かがまない私の身の丈を追い越すにはあと何年かかるのだろう。
何とかこのまま枯れずに生き延びて欲しい。
これと同時に植えた1本は枯れて消滅してしまったので。

 

ちょうど、この日は集落の草刈人足があった。
1世帯1人ずつ参加し、みんなで集落の道路脇の草刈作業をする年に数回の定例行事。
ほんとは手伝うべきところなんだけど、残念ながら手がまわらない。
せめて人足が始まる前に、うちの車が出入りしている道沿いだけ草を刈る。



山の草の勢いは熾烈。
コンクリートで舗装した道も、少し放置すると雑草に覆いつくされてしまう。
誰もが自由に通れる公道も、地元の方がこうして共同草刈作業をし続けて下さるからこそ
難なく通行することが出来る。旅人はそれに気付かない。
気付かなくてもそれが当たり前。
地元の人もよその人に感謝されたいと思ってやっているわけじゃない。
ただこの地に暮らす人として、ひたむきに働き続けておられる。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )

山の畑にて

長野にて山の果樹畑の手入れ中。ミツバチぶんぶん飛んでいる。
またやりたいこと見つけた。ミツバチ飼ってはちみつ採る。そのはちみつを砂糖代わりにジャム作る。ダッシュ村みたいになってきたな~
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« 前ページ