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金曜夜、毎度のことながら酒を飲みながらテレビで映画を見てたらそのまま1階で眠りこけてしまった。
ぐっすりと爆睡していた深夜、オットに無理やり起こされた。
「起きて起きてー起きてよー雨すごいよー」
モウロウとしながら2階へ上がり、「うにゃ~」などと猫の鳴き声風にふざけて返事したら
「雨が降りこんでここ(2階の窓辺)水たまりになってる。早く自分の仕事場の水ふいて」
と言われてカッと目を見開き、階段を駆け下りて自分の工房を見てみたら
網戸にしといた勝手口からよこなぐりの雨水が思い切り入っている。ヤバイっ
慌てふためいて家中の戸を閉める。床に這いつくばってバスタオルで水をふき取る。
いきなりのすごい雨。寝ていて気づかなかっただけか?
前日の愛知県の豪雨をテレビで他人事のように見ていたが。
雨の勢いはすぐにおさまったので大事には至らなかった。

翌日土曜日はこの町の花火大会。
しかし一日中しとしと雨が降ったり止んだり。
天気予報では夕方には雨雲がこの辺を退けていきそうな感じだったが
6時過ぎてもやっぱりやまない。
「こりゃ今日の花火は中止だねー明日に持ち越しだよね」
と言いながら商工会のサイトを見てみたら「本日花火決行」と書いてあった。
この雨でやるの~?ホントか~?
おもむろに「どどーん」と大きな音が響く。
7時半開始の予定が、7時過ぎにいきなりもう始まってしまった。
誰もが今日はやるまい、と思っていたのだが、お誘い頂いてたご近所のお宅におじゃまして
この日のためにレンタルされたという生ビールサーバーから注いだ
グラス片手に2階の窓から悠長な花火見物。
結局、終盤に雨が上がった。

今朝は爽やかな青空が広がり、ツクツクボーシが鳴いている。
どうも読めないこの頃の天気。
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プチギフト



プチギフト用ビスコッティのご注文を作り終えて一段落。
夏休み旅日記を記録する間もなくもうすぐ9月。
先週土日は久々にまとまった雨が降り、秋の訪れを感じる涼しい風が吹いた。
お盆明けの1週間で一気に秋になったようだ。

さっき、材料屋さんの旦那さんが注文した小麦粉をもってきてくれた。
私は焼き菓子に地元(主に隣町)で栽培された小麦粉を使っている。
この辺に住んでいる方は「静岡こだわりの味共同組合」の食品を地元のスーパーなどで売っているのを見かけたことがあるだろう。
静岡県内外の安全な食品素材や加工食品を同じデザインパッケージで商品化している。
その「こだわりの味」シリーズの国産小麦粉は、私が使っているのと同じ地粉だったのだが、
先日ふと立ち寄ったスーパーで見たら「国内産小麦粉」となっていた。
あれ?地粉じゃなくなってる・・・前はちゃんと遠州地方産って書いてあったのに。

材料屋さんにそのことを言ってみた。
「もしかして、地粉の栽培量が減ってきてるとか?今後栽培がゼロになるってこともあり得ますか?
だとしたら私自身、県外の小麦粉を使うことも考えなくちゃいけないですし~~」
「今は外麦(輸入小麦)の値段がどんっと上がっているから、その反動で内麦の需要が高まって品薄になってるんだと思いますよ~。ちなみに今年4月の小麦20%値上げの時は外麦しか上がらなかったのですが、年内の再値上げの時は国産小麦も上がるみたいです・・・」
とのこと。
「本当に厳しい時代になりました。地元のパン屋さんで先月お店閉めたところもあるんですよ~こんなに粉の値段上がったらとても商売にならないって。人件費払っていくのも大変ですよね。こうなると杜屋さんみたいに個人でコツコツやってるところが強いですよね~。」

こんな時代にお菓子とジャムという嗜好品なんか作っていていいのかな、
いずれ菓子製造業も漁業のように商売として成り立たなくなる時が来るのだろうか、
なんて考えることもままあるが。

先日うちにご注文品を取りに来て下さったお客様。
宅急便でお送りしたことは何度かあるが、直接お会いしたのはこれが初めて。
「杜屋さんてどこかのお店で修行されたことはあるんですか?
ブログの写真とか、私ら本職の目から見ても果物の切り方なんかがきれいだから」
何てうれしいお褒めのお言葉。そのお客様は日本料理の板前さんであった。
「いくつかのケーキ屋さんでバイトしてましたけど、修行というほど長く働いてはいないんですよ~」
継続は力なり。お客様のお言葉は力の源なり。
なんちゃって修行時代について詳しくはまたの機会に。
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白桃バニラジャム



今年も作りました。
カタログ未掲載、バニラビーンズを入れたほんのり甘い香りの白桃ジャム。




白桃にしろ黄金桃にしろ、桃は水分が多い。
刻んだ果肉に砂糖をまぶしてしばらくおいて、
水分が上がったら果肉と水分を一緒に火にかけて煮詰める、
というのがジャム作りの定番だけど、私はザルで水分と果肉を分離し
まず水分だけを煮詰めて後から果肉を加える、というやり方で作ってる。
煮詰める時間を極力短くした方が、果物の風味は残る。

「おいしいプレーン」な味わいのジャムを追求するのが自分の目標、
と言いながら、ごくたまにこういう香辛料入りジャムを作ったりする。
それは作る楽しみの一つと割り切っている。
10種のうち1種はこういうのもあっていいかな、と。
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「山の畑のルバーブジャム」再販開始



今シーズン3回目の作。
長野県旧鬼無里村に借りてる果樹畑で育てたルバーブのジャム、
またまたわずかですが出来上がりました。
長野は雨が多かったせいか、茎の中もみっしりとしていて、
心なしか前のよりも色がよく味わいもクセの少ない感じ。
同じ畑の同じ株のルバーブでも
収穫する時期によって少しずつ変化する。
植物も生き物。それが宿命。
その時のその持ち味を一番に活かしてあげること、
それこそが自分のやるべきこと、望むところ。

夏休み終わり間際に長野に寄った。
真夜中に鬼無里に着き、例によって畑の近くで車中泊。
明け方、ものすごい豪雨の音で目が覚めた。
まるで熱帯地方のスコールのよう。
ダムの夜勤の仕事をしている畑の地主さんは
警戒警報が出て眠れなかったそう。
朝から昼過ぎまで草刈をし、お昼ごはんをご馳走になった後
草刈の続きをしようと思ったら、またまた突発的な豪雨。
大雨に濡れながら合羽をきてルバーブを収穫。(オットが。)
(私は車中で雨宿りしつつほおずきの皮むきをしていた。)

8日ぶりに静岡に帰宅。
家の前の花の水やりはご近所の方にお願いしていたので助かったが、
畑の方はカラカラで野菜もハーブも瀕死の状態。
梅雨明け前後の7月から8月にかけて全国的には突発的な豪雨が多かったが、
局地的に降雨量の非常に少ない地域があったという。それがこの辺だそうだ。
隣町では雨が降っていても何故かうちの辺りでは降らない。何で?
そして今朝。久しぶりの雨音。
このブログを書いている夕方。雷の音と共にザーッと雨が来た。
よかったよかった。と思うのもつかの間、すぐにやんでまた蝉がやかましく鳴き始めた。

昨日、ちょっと気になることがあった。
家の周囲を小さなありんこが列をなして歩いてる。
よくよく見たら、成虫のありが幼虫のありやさなぎを運んで大移動している。
何だこれ?もしや天変地異の前ぶれ?いよいよ東海地震??・・・
胸にかすかな不安がよぎる。
それでもおかまいなしに今日という日も過ぎていく。
1日を「無事」に過ごせたことに感謝しながら。

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夏休み終了~

暑さにもめげず、車の燃料高にも懲りず、
毎度おなじみ2000kmの車中泊の旅を終えて無事帰宅しました。
明日18日から業務再開です。
帰宅間際に長野の果樹畑に寄って、ルバーブを収穫してきました。
さらに、畑の地主さんに「食用ほおずき」をわけて頂きました。
初のほおずきジャム、どんな味になるか楽しみ~。
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夏期休業のお知らせ

ふう。。。ようやくひとごこち。
こんなに暑く忙しい夏は初めてだ。
例年母の日が終わると、ケーキの注文は外気温と反比例して減っていくけれど、
今年の夏は小さな焼き菓子のプチギフトやジャム入りの内祝いギフトなどのご注文が多く、
それに加えて先月は毎日のブラックベリー収穫とジャム作り。
二つの雑誌に紹介して頂いた反響に加え、新しくオープンしたロミパンさんのお店で
ジャムだけじゃなく焼き菓子をお取扱い頂いたことも大きかった。
甘いモノの売れ行きがガタっと落ちるこの季節、お買い上げ下さった多くの方々に感謝です。

それにしても暑い。
オーブンをまわしながら同時進行でジャムを炊くと耐え難いほど暑い。
それでも耐えていると頭がぼーっとしてくる。
背中の肩甲骨の間を汗のしずくが流れ落ちる。
こないだロミパンさんところに、自転車で納品に行った。
風のない炎天下、キコキコとチャリをこぐこと30分。
「わ~自転車で来たんですか~暑かったでしょう~ご苦労様です~
でも杜屋さんて全然汗かかないんですね。」
と、販売のお姉さんに言われた。
そ、そうですか??そうでもないですけど~・・・
しかしうちのオットなんか、ちょこっと外で畑の見周りしただけで汗みずくだが、
確かに比べてみれば私ってあんまり汗かかないかも。
年をとって新陳代謝が悪くなったのか、その分熱が内側にこもるらしく、
暑い中我慢していると、突然ばたっと倒れそうになる。

毎日、高校野球をラジオで聞くのが楽しみだ。
それにしても、10点とか15点とか、いくら初戦とはいえ
野球の試合とは思えないような点が入ったりする。
野球はやっぱり2対3くらいの試合が見てる方はおもしろいよなー
最近の高校生は集中力が続かないのだろうか。
などと勝手な解釈をしながら、ふと思ったのだが、
ここ数年の夏は温暖化の影響で球場の気温があまりにも上がり、
一昔前よりも過酷な状況の中で試合せねばならなくなった。
この酷暑のせいで、集中力が突然ぶつっと切れるのかもしれない・・・
なんて、高校球児と老いた自分を重ね合わせて考えたりした。

前置きはさておき。
暑い暑いと言うだけではどうにもならないので行動に移し、玄関に網戸を付けた。
隣近所のお宅で網戸をつけて玄関の扉を開け放している様を見て、
うちもそうしたいと常々思っていたのだが、
買ってきた網戸をかぽっと簡単にはめるだけでいいのかと思いきや。
四苦八苦しながらオットが自力で木枠を作りつけ、やっとこさ装着。
一日中玄関を開け放す開放感。たまに涼しい海風がスーっと通りぬける。



さらに、靴箱兼ベンチを作成。(オットが。)
横の棚を書籍コーナーにして、うちに直接買いに来られたお客様に
包装する間腰掛けてお待ち頂くスペースにしようという目論みだが、
今のとこ、暑さが頭に上がった時など、お茶を片手に雑誌をめくって休憩~
などと私自身が最も活用している。



ついでに、頂き物の試験管型の花器にハーブの花を飾ったりして。



在庫のあるジャムとマーマレードのギャラリーコーナーを作ろうという魂胆、
当初は7月中に工事を終える話だったのが、やっぱりもう8月である。
地味~~に進めていきます。

とりあえず本日で業務終了です。明日8月8日(金)より8月17日(日)まで休業致します。
その間頂いたメールのお返事等遅くなります。予めご了承下さい。

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秘密の宮城県民

常日頃あまりテレビは見ないが、木曜夜9時からの「秘密のケンミンSHOW」は
わりと楽しみにしている番組のひとつだ。
大阪だけを毎週必ずピックアップしているのがちょっと不満でもあるのだが
それだけ大阪文化は特殊でおもしろく、かつオットが生まれも育ちも大阪人ということもあり、
「大阪のおっちゃんってホントにおならをネタにするの?」「その方がおもしろいやん」
「おっちゃんもおっさんも同じじゃないの?」
「おっちゃんに向かっておっさんて言うのは失礼や」
などと、テレビを見ながらいちいちオットと問答している。
何で大阪の人ってこんなに違うんだろう。おもしろいな~。

何回か前、「県の中心で愛を叫ぶ」シリーズで、今私が住む静岡県が取り上げられた。
デートでご飯を食べる店に選ばれたのが、炭焼きレストラン「さわやか」。
静岡に引っ越して早5年。静岡県西部至るところに点在している「さわやか」は、
この辺だけの地域限定チェーン店だということを知ったのはわりと最近。
「一回行ってみたい」とオットにねだって行ったことがある。
満席に近い混雑ぶりで、子供連れの家族や若い人のグループのお客さんが、
まるで居酒屋のように楽しそうに和気藹々と食事していた。
名物「げんこつハンバーグ」を注文。
この地元民からの愛され様。
宮崎県のチキン南蛮名物のチェーンレストラン「おぐら」みたいなもんかな~と思った。
私的には、「さわやか」に加えてもうひとつ、
桜海老天とシラス天のうどんとそばのチェーン店「スマル亭」も押したいところである。

ようやく本日の放映で、待望の宮城県ネタが登場。
「宮城県の中心で愛を叫ぶ」
見慣れた町並みの風景。懐かしき我が故郷。
おおー「彦いち」が出てる!
一番町の老舗甘味処「彦いち」は、高校3年の時、授業をサボって
友人3人でチャリであんみつを食べに行ったという楽しい記憶がある。
それにしても、うちの高校から彦いちまではけっこうな距離がある。
一コマだけの授業サボりで間に合っただろうか?記憶にない。

お決まりの仙台名物「づんだ餅」。テレビ画面ではゆでた枝豆をすり鉢ですっていたけれど、
づんだあん作りはフードプロセッサーやミキサーを使うとラク。
でも、ミキサーにかけすぎるとなめらかになりすぎてしまうので、
最初に豆の状態でミキサーにかけてからその後すり鉢で加減しながらすると、
塩梅がいい、とは仙台の祖母の談。
最初からすり鉢ですると豆が逃げてすりにくい、
最後までミキサーにかけると歯ごたえがなくなる、
すり鉢とミキサー両方使うと洗い物が増えるではないか。
そういう人は、「塩梅」を見ながら「加減」してどちらか一方の道具を使うべし。
数年前、長野県鬼無里村で居候生活している時に自分で作った「づんだおはぎ」を、
地元の村の人たちにお裾分けしたら「青臭い」と言われたニガイ思い出がある。
づんだって、仙台以外の人は食べたいと思わないのかも。
枝豆をゆでてさやから出して薄皮をむいてすり鉢ですって・・・ってこんなに手間がかかるのに。
それはさておき「づんだ」と「ずんだ」どっちが正当?

「気仙沼ホルモン」「レゲエパンチ」
ええー知らないーレゲパンって何?もっきりは分かるけど。
この数年で時代は変わっているのだろうか。

「やんやんやや~やぎやまの~」
・・・CMソングってオソロシイ。未だに私に染み付いている。テレビを見ながら口ずさむ。
宮城県のディズニーランド。東北一(?)の遊園地。「八木山ベニーランド」のCMソング。
「宮城県にご当地ソングってあるのかな」なーんて思っていたが、確かにあった。
子供の頃は、「ベニーランドに行きたい行きたい行きたい~!」と親にねだっても
ベニーランドの向かいにある八木山動物園にしか連れてってくれなかった。
「ベニーランドは動物園より入場料が高いから~」そう母が言ったような。

八木山動物園といえば、ジャムなどの納品でお世話になっている仙台の雑貨屋さん
「メリーズセレクション」さんが八木山動物園とコラボでオリジナルのお土産グッズを作成された。
杜屋のHPイラストを描いて頂いたイラストレーターさんの動物ポストカードやピンバッジなどもあるらしい。
さらにさらに「仙台市天文台」とのコラボグッズも出来たそうで。

自分が子供の頃に楽しんだ「動物園」と「天文台」。
オトナになって、関わりのあったお店がその思い出の場所のグッズを作成された・・・
というのが、何というか、手の届かない夢の場所に関わりのあるお店の関わりが出来たというか、
言葉にし難いフシギな感覚がある。
オトナってすごいな~。オリジナルグッズを作るなんてすごいな~・・・
なんて、今さらこの年になってつくづく思うのであった。

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