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夜の一服



ここ連日、夜な夜なジャム作り。
炊き上げたジャムを瓶に詰め、脱気殺菌している最中の丑三つ時。
アガタ陶房さんのフリーカップで焼酎のお湯割りを飲みつつ
読書しながら脱気殺菌が終わるのを待つ秋の夜長。

酒のつまみはまめやさんの自家焙煎カシューナッツ。
絶妙なロースト加減でほんのり甘く、食べ始めると手がとまらなくなる。
アガタさんの酒器、まめやさんのカシューナッツ、
それに杜屋の夜のお菓子でもあれば、朝ごはんセットに続く夜のいっぷくセットの出来上がり!?
夜のお菓子って・・・?

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プレゼン



「プレゼン」という言葉を初めてナマで耳にしたのは、
仙台の喫茶店に正社員として勤めはじめた頃のこと。
その前のバイト時代には縁のない言葉だった。
「プレゼン」=「プレゼンテーション」=企画、提案を提示して説明すること。

箇条書きの整然とした「えんしゅうのこばこ」の企画書。
これもまめやさんが作って下さった。
コンセプト、販売価格、コラボ参加者名、それぞれの商品説明と価格、
他にかかる経費、そして当日までの打ち合わせと納品の日程などが詳細に記されている。
そうか~チームでやる仕事というのはこうやって進めていくんだ~・・・
これまでの人生において、1人か2人で働くことの多かった私。
(よそに勤めていた時も小さなお店ばかりだったので。)
企画書そのものの書き方までもが、勉強になった。

~第4回コトコト市 10月26日(日)10:30~15:00 於・袋井市「法多山」にて開催~
★コトコト市案内ブログは→こちら。
★「えんしゅうのこばこ」製作委員会については→こちら。

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きっかけ


↑コトコト市チラシ差し上げます。ご希望の方はお知らせ下さい。

来月の第4回コトコト市用のコラボ商品「えんしゅうのこばこ」を作るにあたり、
主催者側との打ち合わせ、作り手同士の連絡、試食会、スケジュール調整、等々、
一番に東奔西走して下さっているのは袋井市の珈琲豆専門店「まめやかふぇ」さん。

考えてみれば、まめやさんとお知り合いになって2年も経つんだな~と珈琲をすすりながらしみじみ思った。
知人に初めてお店に連れて行ってもらい、「こんな目立たない場所にこんないいお店があったなんて!」
と感激し、その後オットの勤務先からさほど離れていない場所だということが判明し、
ごく自然の成り行きで、我が家では毎朝まめやさんの珈琲豆を挽くことが日課となった。
去年の秋の「第二回コトコト市」では、まめやさん名物「自家焙煎カシューナッツ」を
入れた香ばしい焼き菓子「カシューチュイール」を作り、
まめやさんのセット商品の中に入れて販売して頂いた。
「お次は、まめやさんのコーヒー、ロミパンさんのパン、杜屋のジャムで
「朝ごはんセット」ってどうですか~?」
何の気なしに軽~く提案したのは去年のいつ頃だったろう。
年が明けて2008年も早9月。
色々な作り手さんが加わって、その朝ごはんセットが
来月「えんしゅうのこばこ」という名の商品として実現する。

提案するのはお気楽だが、それを商品というカタチにするのは
色々こと細かく決めねばならないことが山とある。
「山と」というのが本当に半端じゃないほどあるんだな~と、
今回、えんしゅうのこばこ製作委員会の一員として関らせて頂いて思った。
調整役をこなしているまめやさんがやっぱり一番大変かも。

~第4回コトコト市 10月26日(日)10:30~15:00 於・袋井市「法多山」にて開催~
★コトコト市案内ブログは→こちら。
★「えんしゅうのこばこ」製作委員会については→こちら。
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打ち合わせ



今日は昨年に続き第二回目の浜名湖アートクラフトフェア。
うちの土鍋を作ってもらった、愛知県のアガタ陶房さんが出展されるので
朝から会場へ向かったものの、開始早々に駐車場は満杯。
出店数もお客さんの数もなかなかの大規模なイベントだ。
まずは目的を果たすべく、アガタ陶房さんのエリアを探し、
友人二組へのお祝いプレゼント用に上記写真の土鍋二つゲット。

いったん帰宅してから夕方、袋井市のまめやかふぇさんへ趣く。
自作の試食用ジャムを手にして。
「こんにちは~すいません遅れました~」
すでにお店にいらしたロミパンさんとアガタ陶房さん。
まめやさんのコーヒーを頂きながら、いそいそと自作のジャムを取り出す。
「これが今回の「えんしゅうのこばこ」用のジャムの試食用です~」
「じゃ、さっそく試食してみよう!」と、まめやさんのコーヒースプーンでみんなで味見。
「あ、おいしい~」のお声にほっ。
閉店間際のまめやさんのお店のすみっこのテーブルで、和気あいあい。

今日、浜名湖アートクラフトフェアへの出展ついでに、アガタ陶房さんが
来月行われる第4回コトコト市出品用コラボ商品「えんしゅうのこばこ」のための
作品をまめやさんに届けて下さったのだ。
「もう来月だよ~ホントに早いね~あっという間だね~」
そうこう言いながら、予約方法や当日の搬入など細かい打ち合わせをする。


★浜名湖アートクラフトフェアは明日28日(日)も開催されてます。詳しくは→こちら。
★第4回コトコト市専用ブログは→こちら。
★「えんしゅうのこばこ」製作委員会については→こちら。
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ロミパンさんへの納品日



本日26日(金)ロミパンさんへ焼き菓子とジャム、マーマレードを納品する予定です。

ロミパンさんがオープンして早2ヶ月半が過ぎた。
これまでは、売れ行きを見て在庫が少なくなくなるつどロミパンさんから連絡頂き、
それに応じて量を加減しながら作って届けるという形で、納品日は特に決めていなかった。
しかし最近、売れゆくスピードに作るのが追いつかなくなってきた。
気温が高くても絶えない個人のお客様のご注文と、
今年初めて手がけるほおずきなどの果物加工処理と、
卸販売用の準備作成で、今月は実は何気に火の車状態であった。
数年前、夏休み明けは暇の絶頂期だったあの頃には考えられない程。
お客様から私の方にも「次ロミパンさんに入荷するのはいつですか?」
とお問い合わせ頂くことが多くなったので、
ロミパンさんにお願いして毎月の納品日を決めさせて頂くことにしました。

杜屋の定番5種の小さな焼き菓子とジャム、マーマレードは
毎月第二と第四金曜日に入荷です。
出来たての旬ジャムなどもちょこちょことお届けしたいと思います。
ただし、ジャム、マーマレードは全種類納品している訳ではありませんので、
ご希望品がある場合は、杜屋まで直接ご注文頂いた方が確実です。
人気の高い種類は在庫がなくなるのも早いので、お早めにどうぞ。
白桃ジャムは既に残りわずかです。 →26日午後白桃ジャムRサイズ完売しました!

ロミパンさんのサイトは→こちら。
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我が母ながら・・・



毎年9月に仙台の母が、気仙沼港直送サンマを送ってくれていたが
「今超忙しくてとても炭おこしてサンマ焼いてるヒマなんかないから。
せっかくだけど今年は送ってくれなくていいから。
あ~~マトモな夕飯作る心の余裕もないよ。
あーそーだ。お母さんのはらこめしが食べたいな~~。」
と電話で、前半本気、後半冗談で言った。
ちなみに「はらこめし」とは、秋鮭の炊き込みご飯に生筋子の醤油漬けをのせて食べる、
いわば海の親子丼で、宮城県の郷土料理。
まさかはらこめしを宅急便で送るなんて、
いくら過去に、手製のハヤシライスや甘酒(米と麹だけで作ったやつ)を
送ってくれたことのある母でもありえないだろう。

とある日、「粗品を送ったから。明日午後着予定。」と母からメールが入った。
我が母ながら・・・本当に送ってくれた。クール宅急便で。
毎度のことながら厳重にビニールでくるまれたそれぞれのタッパー。
鮭の炊き込みご飯は平鉢にあけ、土鍋に湯をはって蒸かして温め、
思った以上にたくさん入ってた生筋子の醤油漬けをスプーンですくい、
てんこ盛りにのせて我を忘れてがつがつかっこむ。
これをおいしいと感じなければもはや人ではない。
我が母ながら・・・あっぱれである。

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会話

ありがたいことに、最近うちに直接ジャムを買いに来て下さるお客様が相次いでいる。
昨日みえたお客様はずっと前から買い続けて下さっているおなじみさん。
うちにいらして開口一番(ではないが)「杜屋さんのブログ読んだんですけど、
仙台のずんだ餅のずって、つに点々のづじゃなくて、すに点々のずんだが正解だと思いますよ。」
とおっしゃった。このお客様、実は私と同じ宮城県出身。
「私もずんだが正しいと思ってたんですよ~ずっと。でも前にテレビでづんだって
表記してたので、どっちなのかな~と思いまして。やっぱずんだですよね~」
などと言いながら盛り上がり、ついつい玄関で長話してしまった。
ほおずきのことや値段のこと、果てはギャッベのことや庭の木々のこと。
話がつきない。こんなことならお茶のひとつもお出しすれば良かった。ゴメンナサイ。
いつもありがとうございます~。また是非~。などと言いながらお客様をお見送りし、
あ~楽しかった。と思いながらはたと時計に目をやり、
宅急便集荷の時間を思い出して今日発送分の梱包をこなす。
9月に入ってからというもの、毎日毎日時間に追われているような気がして
1日が終わると「今日もこれしか作業出来なかった・・・」などと陰鬱になることが多かった。
しかし、昨日は晴れ晴れと心が軽い。

10代の終わりの頃、少しだけOLのバイトをしたことがあった。
会社に行けば、社員とバイト合わせても同じフロアに20人はいる。
帰宅すれば、親姉弟の家族がいる。
その頃、私よりひとまわり年上の結婚したての男性の社員さんが言った。
「うちの嫁さん、昨日1日俺以外の人と話をしなかったって言うんだよ~」
えっ!そんなことってありえるの!と、その当時はその話を聞いて驚いた。
会社にいけば、嫌でも人と話をしないと仕事にならないのに。
帰宅すれば、うざくても何かしら家族と言葉を交わさざるをえないのに。
しかし、新婚早々で、社宅で、子供もいなくて、仕事もしてなくて、
よその土地から嫁いできた女の人。
夫以外の他人と話をしないで1日が終わることって本当にあるんだな~
と、私も静岡に来た時分、よく思った。
「夫以外の人と一言も話をしない日」
今、私は自宅でお菓子とジャムを作ることを仕事にしている。
朝から晩まで、1日中家にひきこもりっきりでずーっと作り続けていると、
実際他人と話をしないで1日が終わることがザラにある。忙しい時期はなおさら。

数年前に、長野県旧鬼無里村の焼き菓子工房で居候生活していた頃。
限界集落に近い過疎地ながら、高齢の方々の元気で若々しいこと!
とにかくそこの地では「お茶する」ことが多かった。
言うまでもないが喫茶店などはない山の村。
ご近所の方に上がってもらい、逆にご近所の方のお宅におじゃまし、
家の中でお茶を飲みながらたわいもない話をする。
この時は、お茶っ葉の消費量が半端じゃなかった。
そういう村のおばあちゃんの言葉に「話していけや」というのがあった。
「うちに上がって話をしていきなさい」ということ。
人口が少なく娯楽も少ない田舎だからこそ、他人と会話をすること、
言葉を交わすことががどんなに大切かということが自然と身にしみているんだろう。

1人きりで時を過ごすことは好きだが、時として「独りよがり」に陥ることがある。
心の窓を開けて外からの風を入れることってやっぱり大事だな~
なんて、昨日のお客様をお見送りした後に、浮き立つ気分で作業をしながらそう思った。
早くジャムギャラリー作らないとな~。
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「社」屋



ジャム瓶のキャップを注文。
初めてじゃないのに。
「焼き菓子&マーマレード 社」で来ちゃったよ・・・
「しゃ」?!「やしろ」?!
せめて「屋」をつけて~

Sサイズ瓶の消費ペースが早いこの頃。
その秘密は、ほおずきジャムともうひとつ、
コトコト市用のジャムにあり・・・


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ほおずきジャム販売開始



畑で収穫し、皮をむき、ヘタを取る。ここまで来たらあとは煮るだけ。
と、口で言うのは簡単である。ここまで来るのが大変だった。
ようやく下処理を終えた果実は、私の目には、グースベリー同様宝石に見える。
そういえば「ケープグースベリー」という品種名の食用ほおずきもあるらしい。



まず鍋に果実だけ入れて加熱する。
まん丸なのが、熱が入るにつれて皮がはじけ、とろとろにとろけてくる。



こまめにアクをすくい、水分を煮詰めた後に砂糖を投入。
こげつかないようにゆっくりかき混ぜながらさらに煮詰める。



今期初めて作ったほおずきジャム。
驚いたのは、その水分量の多さ。
煮詰めて煮詰めて煮詰めて・・・やっとかろうじて
とろ~っと蜜のようなとろみになった。
ブラックベリーや杏ジャムのように、天然のペクチン力で
冷めると逆さまにしても落ちないくらいに固まるということはなく、
作った翌日もゆるめのとろみ。

そして、1kgのほおずきでレギュラーサイズの瓶3個しか出来ない。
つまり、190g入りの瓶一つに、ほおずき果実が330g入っているということだ。
その上さらに加える砂糖の果実に対する割合は、私が作るジャムの中で最小量。
しかしながらこのしっかりした強い甘味は、まるで野生の蜂蜜のようだ。

ほおずき自身の持つ糖分をぎゅーっと凝縮させたジャム。
蜂蜜のように、カリッとトーストしたパンにとろりと乗せたり、
フチが焦げるくらいによく焼いたクレープやパンケーキのシロップ代わりに、
プレーンヨーグルトのフルーツソースに。
写真に見える、白い粒々はほおずきの種。
ラズベリーの種よりも小さく、食べても気にならない。

「ゴールデンベリー」「ストロベリートマト」「オレンジチェリー」などとも呼ばれる食用ほおずきは
秋田県上小阿仁村のように、特産品になっている地域もあるが、
今のところはまだまだ一般市場に出回ることは少ない。
都会のレストランやセンスのいいケーキ屋さんなどでたまに
見かけるようになったが、高級食材であることにかわりはない。

昔から「ほおずきは薬になる」と言われていたという。
色々調べてみると、この食用ほおずきは栄養価が非常に優れているらしい。
様々なビタミンの宝庫。さらに動脈硬化予防や抜け毛防止、ガンの発生を抑制する成分があるという。
しかし、加熱してジャムにしても栄養効果が残るのかは不明。
抜け毛防止はオットで実験できるかも?手遅れか!?
「栄養がある」と宣伝して販売するつもりはないが、
このほおずきジャムを、もうすぐ90歳を迎える私の祖母が
リピートするくらい気に入ってくれたというのは、クセがない甘味のジャムの味わいだけじゃなく、
祖母の体自身が求める成分?栄養素?が何か含まれているのかもしれない。

このほおずきを、摘むところから関らせてもらい、手間を惜しみなくかけて下処理し、
その他のジャムと同じように、合成ペクチンや増粘剤などの添加物を使用せず、
国産砂糖だけで炊き上げた杜屋の「フルーツほおずきジャム」
Sサイズ(90g入り)¥550、Rサイズ(190g入り)¥840で販売開始です。



またも頭を悩ます値段設定。
仮に、国産生ブルーベリーの原料相場価格で原価計算してみたら、Rサイズ1個で1300円を越えた。
コンフィチュールブームが続く日本では、一瓶1000円越えるジャムもよく見かけるようになった。
しかし、高価なジャムを購入する方となると限られてしまう。
「2瓶買ったつもりで・・・」「自分へのご褒美として・・・」「年に一回の誕生日のお祝いなどに・・・」
コーヒー豆のブルーマウンテンのように、複数の商品の中で一種類だけ高価というのもありかな、
と思いつつ、やはりその他の杜屋製品価格と比較しても1300円ではあまりに高すぎる。

毎度のごとく、さんざん迷った挙句の価格設定。
これ以上安くすると、今度はほおずきを栽培してくれた方へほおずき代金を支払うことが出来ない。
生の食用ほおずき20粒1600円で売っているお店もあれば、
200g入りほおずきジャム980円で売っているお店もある。
ブログで食用ほおずきを紹介してきたこの数日で、
ほおずきジャムのお問い合わせやご予約が相次いだ。
高い価格をつけるプレッシャーを感じつつ、販売開始です。
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ちょっと息切れ・・・

長野で入手してきた食用ほおずきをジャムにするまでの過程を記してきたが、
ほおずきはとうにジャムにし、一度にジャムにし切れない分は冷凍した。
さらに、ほおずき処理と同時進行でルバーブジャムと黄金桃ジャムといちじくジャムと
第4回コトコト市用の新しいジャムを作りつつ、
通常のお菓子のご注文とロミパンさんへの納品をこなして、瞬く間に過ぎ去った日々。
ちょっと息切れモード・・・一瞬休息。

ところで、杜屋HP表紙にもちらと述べた「第4回コトコト市~みのりの日~」に
「えんしゅうのこばこ製作委員会」の一員として参加させて頂く予定です。
「えんしゅうのこばこ」は地元、遠州地域中心の数軒のお店でコラボしたセット商品。
詳しくは・・・これまた、宝箱をひもとくように少しずつ紹介していきたいと思います。
コトコト市ブログは→こちら。

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