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大谷翔平語録㉕

大谷翔平語録
左足の蹴りが規格外の飛距離を生む

 後に大谷は自分の打撃において左膝がいかに重要だったのか、身をもって経験している。

 手術を受ける前は「加重のしにくさだったり、蹴りのしにくさはある」と話していた。
筋力が戻り下半身を強化して臨んだ2021年シーズンではキャンプから打ちまくった。手術明けの2020年シーズンは極度の不振に陥っていた。なぜここまで劇的に変わったのか。

やっぱり膝じゃないですかね。実際に手術明けの去年やってみてわかりましたけどかなり重要なところだなというのは感じてますし、逆にバッティングでシッカリそこを気を付ければ、いい状態を保てるんじゃないかなと思います

 2020年シーズンには左ひざのリハビリは終えていたが、負荷をかけるトレーニングができず、ふんばりがきかなかった。
かつて大谷の打撃を見てきた他球団のコーチの一人は、大谷の並外れた飛距離の秘密は「左足の蹴りの強さ」だと証言していた。膝がうまく使えなければ、飛距離は出ないというのだ。
2019年シーズン18本塁打、2020年シーズン7本塁打という結果は、それを証明しているのかもしれない。

 勿論2021年シーズンの孝結果は、スイング軌道やトレーニング方法の改善、工夫を重ねた練習など様々な要素があるのだろうが、体重を後ろに残してフルスイングする形、わかりやすく言えば、ふんぞり返ったような大谷のスイングには、ひざの強靭さが欠かせないようだ。膝の痛みと戦いながらプレーしていた2019年、完全に使いきれなかった2020年シーズンが有ったからこそ、その重要性が再確認できたのではないだろうか。

 当初、手術のタイミングで球団との相違はあったものの、最終的には好結果につながった。
やるからにはベストをつくす。それを結果につなげる。誰もがそう考えるかも知れないが、それに対する人並外れた気持ちの強さを大谷には感じる。今でもそれは変わらない。
 6年目の2023年シーズンは、前半戦途中から右手中指の爪やマメの状態が良くなかった。それでもローテーションを崩さず投げ続けた。
指先はそれだけ繊細ですし、そこの一つ、そこまでのプロセスが良くても、最後の引っ掛かりの部分で、すべてが台無しになってしまう、というのがピッチャーだと思うので。その中でもやらなければいけないっていうのは、シーズン回っていればそういう事ももちろんある。これも経験かなと思います」膝の痛みを抱えながら戦っていたシーズンのことを考えれば投げ続けるのも理解できる。
いつかこの経験が生きる――。 
たとえ状態が万全でなくとも、プレーするときは覚悟を決め、大谷はグラウンドに立っている。
 結果的に2023年8月下旬,右ひじを故障する重傷を負ってしまった。
だが、大谷は屈しない。二刀流でさらに強くなり、帰ってくるに違いない。続く

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