騙すこと騙される事 二

騙すこと、騙されること

二

　このことは戦争中の末端行政の現れ方や新聞報道の愚劣さや、ラジオのばかばかしさ、さては町会、隣組、警防団、婦人会といったような民間の組織が如何に熱心にかつ自発的に騙す側に協力していたかを思い出してみればすぐに解ることである。

　つまり騙す者だけでは戦争は起こらない。騙す者と騙される者がそろわなければ戦争は起こらないということに成ると、戦争の責任もまた（例えば軽重の違いはあるとしても）当然両方にあるものと考える他はないのである。

　そして騙された者の罪は

ただ単に騙されたという事実そのものに有るのではなく、あんなにも造作なく騙されるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切を委ねるようになってしまっていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが、悪の本体なのである。

「騙されていた」と言って平気でいられる国民性ならおそらく今後も何度でも騙されるだろう。

いや、現在でも既に別の嘘によって騙され始めているに違いないのである。

一度騙されたら二度と騙されまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩する訳がない。

１・騙した人は誰なのか

　日本においてコロナワクチン接種は既に７回目まで行われおり間もなく１０月１日から８回目が行われようとしています。しかしここに至るまで途中で接種を止めた人も少なくありません。その理由としては

「周りが接種を止めたから」

「副作用が多いから」

「なんとなく」

という人も多いようだが、ある時点でコロナワクチンに対する効果に疑いを持ち始めたり、ワクチンの毒性自体に気付いた人もいるでしょう。

そして自分が「騙された」ことに気付いた人もいるのではないでしょうか。続く