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大谷翔平語録⑩

大谷翔平語録


失敗ばかりにフォーカスしない

 勿論この2投手だけではない。世界中から超一流選手が集まるメジャーリーグでは、これまで見たことの無い軌道のボールをげる投手はざらにいる。必然的に打ち取られ、失敗も多くなるが、その失敗の中から活路を見出すのも大谷の特長だ。世界最速の左腕、アロルディス・チャプマン(レンジャース)との2023年の対戦で語った時の言葉が印象深い[球のスピードもありますし力もあるので、なかなかアジャストできない中でどうやって対応していくか。打席に入る前から考えていたので何とかつないで、次にければよかったんですけど、あそこで1本打てないというところでは力が足りない。2年ぶりの対戦は遊飛で完敗を認めた。だがそれだけではなかった。2か月後の再戦で得た四球を前向きに捉えていた(当時チャプマンはロイヤルズ所属)。
「結果的にしっかり見極めていたというのは。これはもらった四球ではなくて、しっかり取っている四球なので、これは進歩して「いるんじゃないかなと」

失敗ばかりにフォーカスせず、いいところにも目を向ける。これが自分磨きを楽しく進めていく方法の一つなのかも知れない。
「毎日毎日、勉強していますし、こうやって力のある投手とやれるというのは、個人的にはいい経験になっていくと思うので、それを生かして次につなげられるような取り組みができれば、いつかいい結果につながると思います」

長い目で見て研鑽を重ねる。何事も最終的に好結果が出ると思えれば、確かにその過程も楽しいと感じられるのかもしれない。2021年シーズンで満票のリーグMVPに輝き、日本記者クラブで行った質疑応答でそうした答えがあった「毎日、毎日、試合があって、良かった、悪かったという結果が必ず出てくるので。
今日はここが良かったな、ここが悪かったなっていうのが、出てくることっていうのは、すごいしあわせなことじゃないかなと思っているので。普通の生活では味わえないというか、そういう経験をさせてもらっていること自体、すごいうれしい事」
日々、成功や失敗が繰り返されることへの特別感――。これを楽しめることがその道を究める秘訣なのかもしれない。  続く
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