人が生きる世の中(サランサヌンセサン)
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ヘバラギ「私は君の腕の中で」「忘れられた懐かしさ」
フォークデュオ『ヘバラギ』の1986年に発売された第3集収録曲から「私は君の腕の中で」です。
口笛で始まる、1960~70年代のフランス・イタリア映画のようなしっとり感。間奏にも口笛が使われてます。韓国フォークとは思えないようなセンスの曲です。イ・ジュホ&ユ・イクジョンコンビの3集のなかでうれしい1曲です。
フォークデュオ『ヘバラギ』1983年のアルバム2集「その日から」より、”忘れられた懐かしさ”。
この曲について在米韓国人の方のブログに(LA別曲というブログ)にエッセーが載っていました。
”若いヘバラギが歌ったこの曲に、この年になってこんなに胸が安らぐようになるとは思わなかった。昔の思い出にたいする懐かしさが、故国に対する懐かしさと重なって、歳月が経つほどに深くなっていく。しかし歳月が経つほどに、ますます故国は遠のいていく。故国は大変懐かしいが帰ることはためらわれる。行くことができないからもっと懐かしくなる」
室生犀星の詩「ふるさとは遠きにありて」を思い出しました。
「忘れられた懐かしさ」
月明かりが枕元をきれいに照らしても
今は忘れられた懐かしさにすぎない
私の心の中に残っていたあなたの歌も
今は忘れられた懐かしさにすぎない
今やいつまでも忘れられなかった心も
今は忘れられた懐かしさにすぎない
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