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1964~6年の映画音楽 ⑨ 「007サンダーボール作戦 」 (1 ) テーマ曲 ”Thunderball"

 
 
 
 「007サンダーボール作戦(Thunderball」)は、007シリーズの4作目です。1965年12月に公開され、前作の「ゴールドフィンガー」以上のヒットとなり、世界興行収入は1965年公開の映画で「サウンド・オブ・ミュージック」に次ぐ第2位を記録、日本でも1966年映画興収第1位になり、世界的なスパイ映画ブームを巻き起こしました。
 「007シリーズ」のなかでも面白さでは、2作目の「007危機一髪/ロシアより愛をこめて」に並びますが、秘密兵器の豊富さ、アクションシーンの多さ、ラストの海中での悪の組織「スペクター」との迫力ある戦いなど見所にあふれ、私は「007シリーズ」のなかで最も好きです。
 冒頭の、ジェームス・ボンドと敵側のスパイとの格闘シーンは、カメラ・ワークとカット割りが見事で、シャープな切れ味にあふれています、敵を倒した後に、洋館のバルコニーへ逃げると、背中に背負うと空を飛べるジェットベルトがあり無事脱出。地上へ降りると美女と愛車アストンマーチンが待っていて、後部のボンネットから防弾板と、後方の敵に向かって放水する装置が使われ、画面が放水の水でゆらゆらぼやけてくると、UPしたタイトルシー・シーンになります。、
 1作目からタイトルを担当するモーリス・ビンダー(Maurice Binder)の見事なタイトルと、トムジョーンズの歌う「サンダーボール作戦」テーマ曲が流れ、最初の10分で「007の世界」へ引き込まれてしまいます。
 
 「サンダーボール作戦」のテーマ曲は最初シャーリー・バッシーの歌う”キスキスバンバン(MR,Kiss-Kiss Bang Bang)””の予定でしたが、公開間際にトムジョーンズの歌う”Thunderball"に差し替えられました。「007公開30周年」を記念してリリースされたCDで、未公開だったシャーリー・バッシーの歌う”キスキスバンバン”を初めて聴きましたが、「ゴールドフィンガー」では良かったのに、”キスキスバンバン”では合わず、トムジョーンズの歌う”Thunderball”に変えて成功だったと思いました。
 文化放送「9500万人のリクエスト」では、1965年12月15日に21位で初登場、1966年2月17日に最高位7位、2月24日に14位までランクされました。
 「TBS今週のベスト10」では12月15日に16位で初登場、12月19日、1966年1月9日、16日に1位、2月27日に18位までランクされました。
 「洋楽ヒットチャート大事典(八木誠著)」では、「1966年間ベスト100」で31位に選ばれています.。
 
 
 
 
 
 
 「007サンダーボール作戦」のテーマ曲を、スローテンポにアレンジしたオーケストラ・ヴァージョンです。   (Kann Dorao)
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